Web担当者のための集客ノウハウガイド

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月額5,200円/拠点でGoogleマップなど地図アプリ・SNSでの店舗情報を一括配信・管理【BIGLOBE店舗管理マップ】

2020年1月21日

実店舗を展開する企業のウェブマーケティングにおいて、Googleマップなどの地図検索で表示順位を上げるMEO(Map Engine Optimization)が重要性を増しています。しかし、特に複数の拠点がある場合、それぞれの拠点の情報配信や更新に非常に時間と手間がかかってしまうのが現状。それを解決してくれるツールが「BIGLOBE店舗管理マップ」です。このツールを提供する、ビッグローブ株式会社 Webプロデューサー/エヴァンジェリスト 月川 国人氏に、ツールの特長やその相場感を伺いました。

24個の地図アプリ・SNSの店舗情報を一括管理

出典:https://biz.biglobe.ne.jp/map/service.html

BIGLOBE店舗管理マップは、2018年にアメリカのYext(イエクスト)社が開発したツールをもとに、日本では弊社が2019年6月から提供しています。

GoogleマップやFacebookなど、24個の地図アプリやSNSにおいて、店舗情報の一括配信・一括管理が可能です。日本国内だけでなく、中国版Googleマップといわれる「Baidu Map(バイドゥマップ)」や、欧米で人気の口コミサービス「Yelp(イェルプ)」など、グローバルに対応しています。

BIGLOBE店舗管理マップの機能は大きくわけて4つです。1つ目は「ナレッジグラフ」。基本情報として住所や電話番号、営業時間などの拠点情報を登録すると、連携している地図アプリ・SNSに反映される機能です。

ナレッジグラフで拠点情報を登録すると、Googleマップでその情報が正しいとされ、ユーザーからの情報の修正の提案により情報が書き換わることがなくなります。通常は、修正の提案をそのままにすると、情報が書き換わってしまいます。

2つ目の機能は「リスティング」。管理画面から、連携する地図アプリ・SNSへ投稿できる機能です。投稿に対する反応を見ることもできます。

3つ目は「レビューズ」。管理画面から、連携する地図アプリ・SNSの口コミを閲覧できます。最上位のエキスパートプランでは管理画面での返信も可能です。

口コミはマップエンジンの検索対象になっており、口コミが良いほど上位表示されやすくなります。また、ユーザーのコメントにある指定キーワードも検索対象となるなど、口コミの重要性は増しています。エキスパートプランでは口コミの分析や、競合他社との比較分析も可能です。

4つ目の機能は「アナリティクス」です。CVやレビュー数、指定キーワードでの流入数、問い合わせに対してのCTA、踏まれたリンクなど、こまかな分析ができます。「アナリティクス」の「サーチトラッカー」という機能では、競合調査も可能です。また、ほしい情報をカスタマイズして通知できます。

拠点数の多い企業で活躍

BIGLOBE店舗管理マップの利用が多いのが、飲食店や、ブランドものなど単価が高めの小売店などです。グローバルに情報を配信できるため、特にインバウンド向けのビジネスでよく利用されています。また、多くの拠点をもつ企業でも効果を上げています。ホテルやショッピングモールにおいて、テナント店舗の情報発信に利用されるケースもあるようです。

BIGLOBE店舗管理マップでは、情報の発信という点を重視しています。地図検索において上位表示されることで、地図で店舗を探している、購買欲求が高い人たちに訴求ができます。そこで正しい店舗情報とブランドをPRすることで、来店につながりやすくなります。

また、「サイテーション」という言葉があるのですが、Google検索では、インターネット上の情報に統一性があると、正しい情報だと判断されやすくなり、評価が上がります。特にGoogleマップの情報とSNS、そして会社サイトの拠点情報は重要です。

インターネット上では、さまざまな地図アプリ・SNS、その他のサービスが連携しています。たとえばYelp(イェルプ)は、アップル端末の標準のマップと連携しています。もしYelpの情報が間違っていると、アップルのマップの情報も間違ってしまいます。インターネット上でひとつでも間違った情報があると、2~3カ月でその情報が広がってしまうのです。

海外の地図アプリやSNSへの掲載情報なんて関係ないと思われるかもしれませんが、そこに誤った情報があることで、その情報が広まったり、Google検索での認知度が落ちたりするリスクがあるのです。

月額5,200円/拠点の利用が多い

BIGLOBE店舗管理マップで利用が多いのはスタンダードプランです。月額費用が一拠点ごとに5,200円、初期費用が一拠点ごとに7,000円となります。一般的なMEOツールよりはかなり安い料金設定になっていると思います。スタンダードプランは、口コミの返信管理と競合分析機能はできませんが、口コミの一括閲覧は可能です。

プランは途中で変更できるので、スタンダードプランで始めて、さらに使いこなしたいということで最上位のエキスパートプランに変更されるケースも珍しくありません。エキスパートプランは、月額費用が一拠点ごとに9,000円、初期費用が一拠点ごとに7,000円です。

拠点ごとの料金となり、拠点数は一番少ないところで4~6拠点程度です。最初に2拠点だけで利用して、複数管理における情報の連携や業務の効率化を確かめた上で、ほかの拠点にも導入されるというケースもあります。

また、最近導入が増えているのが、オプションのナレッジタグというサービスです。利用料金は、一拠点ごとに月額800円です。ナレッジタグは、構造化という手法を用いて、管理画面上に登録した拠点情報を検索エンジンに正確に伝える機能で、SEOの内部対策に効果的です。5~6行のコードを貼り付けるだけで、管理画面から簡単に対応できるので、制作会社に依頼する必要もありません。

BIGLOBE店舗管理マップは、基本は地図アプリにおける検索順位を上げるためのMEOツールですが、SEOツール的側面もあるといえます。

編集部のまとめ

これまでGoogleマイビジネスにおける店舗情報を管理できるツールやサービスはありましたが、これだけの数の地図アプリ・SNSにおいて店舗情報を一括配信・一括管理できるツールはなかったように思います。複数拠点をもち、拠点への来店や問い合わせ向上を目指す企業にとって非常に利便性の高いツールといえます。

アメリカではツールのリリース以来、急激に利用が増えているようで、日本でも今後利用企業が増えることが予想されます。しかもグローバルな情報発信が可能なので、2020年の東京五輪に向けて、訪日外国人客をターゲットとしている店舗は、一度利用を検討してみると良いのではないでしょうか。

お話を伺うなかで、Googleマップや地図アプリなどのサービスが、互いに複雑に連携して情報を伝え合っているというのは、驚きでした。そして、間違った情報がひとつでもあると、間違った情報が拡散してしまうということ。海外の地図アプリやSNSを調べることは難しいですが、BIGLOBE店舗管理マップがあればそこも一括管理できます。

BIGLOBE店舗管理マップはさまざまな機能をもちながら、料金は一般的なMEOツールよりもリーズナブルです。お話にあったように、複数の拠点がある場合、まずは2拠点で導入して情報の連携や業務の効率化を試した上で、ほかの拠点にも導入するということも可能なので、気軽に導入できるのではないでしょうか。

ビッグローブ株式会社

「BIGLOBE店舗マップ管理」

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i.kawamura

山口県出身。王朝文学が好きで研究者を夢見て大学で国文学を専攻するも、方針転換で就職。新卒で入社した会社でネットショップ運営に携わり、カスタマーサポートから商品開発、プロモーションなどを経験。その後、EC業界向けメディアに転職。編集部でメディア運営や業界紙の制作ディレクションを経験した後、フリーのライター・編集者として独立。

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