こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です
オウンドメディアをこれから構築する、もしくは既に運用しているWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。
- オウンドメディア運用に関する基礎スキルを書籍で学びたい
- オウンドメディアの企画や制作、運用におすすめの参考書を探している
- オウンドメディアで成果を上げるための戦略や設計の考え方やコツを学びたい
このような課題をお持ちの方に、この記事では基礎から運用におけるツール活用まで、ジャンル別に分けてオウンドメディアの構築や運用に関する参考書籍をご紹介します。
なお、オウンドメディアの効果的な構築方法と最新事例については、以下の記事も合わせて参考にしてください。
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オウンドメディアとは?効果的な構築方法と最新成功事例紹介
自社のWebマーケティングを強化するため、オウンドメディアの構築や運用についてお悩みのWebマーケティング担当者の方に向けて以下のような課題にお答えする記事です。 オウンドメディアとは何か、くわしく知 ...
オウンドメディアとは
オウンドメディアの概要
オウンドメディアとは、Webマーケティングにおいて「企業が自社の集客・販促・ブランディングなどを目的に運用するWebメディア」を指します。
オウンドメディアを運営することで、企業や商品、サービスに関する認知獲得や採用活動の強化、見込み客(リード)の獲得など、様々な効果があります。
集客手段は、BtoB向けオウンドメディアはSEO対策に注力し、BtoC向けオウンドメディアの場合はSEOと併せてSNSを活用した集客を行うことが一般的です。
オウンドメディアを構築する時の検討ステップ
オウンドメディアを構築する段階では、以下のような検討プロセスがあります。
- オウンドメディアの目的を設定する
- オウンドメディアのペルソナを分析する
- カスタマージャーニーを作成する
- KGI、KPIを設定する
- コンテンツ設計をする
- CMSの選定およびサイト構築
構築後は運用作業として以下のようなものがあります。
- アクセス状況分析
- コンテンツ作成
- ライティングなどの技術向上
- 継続的な集客施策(SEO、SNS)
このように「0から」オウンドメディアを構築運用する場合、様々な知識を習得する必要があります。
今回は2022年以降に発売された書籍を中心に、オウンドメディアの構築や運用に役立つ書籍をご紹介します。
オウンドメディアの基礎が学べる本
オウンドメディアを構築する際は、オウンドメディアの運用目的やターゲットユーザーなどを検討するとともに、CMSの選定を行ないます。
国内の多くのオウンドメディアは、広く普及しているオープンソース型CMS「WordPress」などのCMSを使って構築されています。
オウンドメディアの運用を代行企業に委託する場合はサイト構築に関する知識は不要ですが、運用を自社で行う場合には、WordPressやWixなど、お使いのCMSの使い方についてはあらかじめ学んでおく必要があります。
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オウンドメディアサイト向けおすすめCMS10選
オウンドメディアをこれから構築する、もしくは既に運用しているWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。 オウンドメディアを構築するにあたりCMSの導入を検討している方 自社のコンテン ...
いちばんやさしいWordPressの教本/石川栄和他
この書籍は、WordPressの最新バージョン(6.x)に対応したWordPressの基本的な使い方やWebサイトの作り方をまとめた書籍になります。
WordPressは日々バージョンアップが行われているため、一部古い情報が掲載されている部分もありますが、本書に沿って画面を操作することでWordPressを使ったサイト構築を進めることができます。
この一冊で完璧なオウンドメディアが完成する訳ではありませんが、WordPressに関する基礎知識を学びたい方や、自分でサイト構築をしてみたい方におすすめの書籍になります。
Wixではじめてのホームページ制作(2023年版)/相澤裕介
この書籍では、無料で使えるクラウド型CMSとして世界中で利用されている「Wix」の操作方法が解説されています。
Wixは無料で豊富なデザインテンプレートの中からWebサイトを作成することができることが特徴です。
ただし、Wixのロゴを非表示にしたい場合や、独自ドメインを設定する場合は有料プランに登録する必要があります。
この本は、Wixの使い方を学んでみたい方やWordPressより簡単なCMSを探している方におすすめです。
→「Wixではじめてのホームページ制作(2023年版)」はこちら
Webデザイン良質見本帳[第2版]/久保田涼子
Webサイトを作成する際はフォントやアクセシビリティへの配慮など、Webデザインに関する知識も必要となります。
オウンドメディアについては、優れたWebデザインをまとめた「ギャラリーサイト」も存在しますが、基礎から学習したい場合や体系的に学びたい場合はWebデザインに関する書籍から学ぶこともおすすめです。
この書籍では色別のオススメサイトデザインや参考になるデザインが多数収録されています。
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BtoB企業のオウンドメディア最新事例24選!|2025年3月版
BtoB企業でこれからコンテンツマーケティングを始めたい、またはコンテンツマーケティングで思うように成果が出ないことに悩んでいる企業のWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。 Bt ...
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参考にしたいBtoC企業のオウンドメディア事例12選!:2025年3月版
オウンドメディアの立ち上げ時に直面する課題として、以下のようなお悩みの方は多いのではないでしょうか? BtoC向けオウンドメディアの特徴を知りたい BtoC向けオウンドメディアを構築する際の注意点を知 ...
オウンドメディア戦略・設計の考え方がわかる本
オウンドメディアを運営する中で軸がブレてしまうことを避けるためにも、運用目的とペルソナについて、あらかじめメンバー間で認識を共有し、明確にしておく必要があります。
目的や成果となるポイント(コンバージョンポイント)を設定すると、オウンドメディアを訪問したユーザーの遷移や心理状態を可視化した「カスタマージャーニーマップ」を作成しやすくなり、KGIやKPIの設計もスムーズに進めることができます。
ステークホルダーを巻き込みファンをつくる!オウンドメディア進化論/平山高敏
著者の方はKIRIN公式noteの立ち上げに関わるなど、特にBtoC向けのオウンドメディアの運用について豊富な経験があります。
この書籍ではオウンドメディアを運営する心構えや、BtoB、BtoCを問わずあらゆるビジネスで必要とされる顧客とのコミュニケーションの取り方などについて、経験を交えながらポイントを解説しています。
これからオウンドメディアを立ち上げるWebマーケティング担当者におすすめの書籍です。
→「ステークホルダーを巻き込みファンをつくる!オウンドメディア進化論」はこちら
はじめてのカスタマージャーニーマップワークショップ/加藤希尊
カスタマージャーニーマップ(CJM)はペルソナ分析を行った上で、ペルソナがどのような心理状態でサイト内を遷移するかなどを可視化した図になります。
この書籍はCJMを作成するまでのワークショップを書籍化したもので、国内企業1,000社、2,000名が体験したワークショップを元に構成されており、CJMに関する理解を深めることができます。
本書を参考に、オウンドメディアを構築するステップの一つとして、または定期的に方向性を見直すタイミングで、運用メンバー間で意識統一をはかるためにワークショップを開くことも可能です。
→「はじめてのカスタマージャーニーマップワークショップ」はこちら
オウンドメディアリクルーティングの教科書/Indeed Japanオウンドメディアリクルーティングプロジェクト
現在、少子化に伴う人材難に困るIT系企業を中心として、採用活動に特化したオウンドメディアを運用する流れが広がっています。
採用活動に特化したオウンドメディアを運用する効果の一つは、「入社後のミスマッチ」を防ぐことができる点です。
具体的には、社内イベントや社員インタビュー、企業理念の解説などが主なコンテンツ内容となります。
この書籍ではオウンドメディアを活用した採用活動について採用戦略や採用におけるペルソナ作成などについて解説されています。
オウンドメディアの企画制作・運用の参考書
オウンドメディアを運用して効果を最大化させるためには、多くのユーザーを集客し、自社のビジネスに繋げていく必要があります。
そのためには集客手段としてのSEO対策や、記事の品質を向上させるライティング技術が重要となります。
さらに、PDCAサイクルを回す上でアクセス解析やCVR改善など、様々な改善施策を実施することも重要です。
強いSEO “SEOおたく”が1000のサイトを検証してわかった成果を上げるルール/竹内渓太
こちらの書籍は、SEOコンサルティング事業などを営んでいる株式会社LANYの代表取締役である竹内氏がSEOについて解説した書籍になります。
本書は、同社における様々な企業のSEO支援実績をもとに、初心者にもわかりやすくSEOの基礎と実例について解説しています。
記事型のメディアサイトだけでなく、データベース型WebサイトやBtoB向けのWebサイトなど、幅広いWebサイトに対応しており、オウンドメディアの方向性がまだ定まっていない段階の担当者におすすめです。
→「強いSEO “SEOおたく”が1000のサイトを検証してわかった成果を上げるルール」はこちら
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— アップデート・エディション
本書は、ストーリー形式でSEOライティングの実践的知識を学べる書籍で、初心者にも親しみやすい構成となっています。
Web連載として好評を博した内容を単行本化したもので、謎のWebマーケター「ボーン・片桐」を主人公に、Web集客に苦戦する老舗旅館の再生を描いており、マンガによる解説を交えながら、SEO初心者にもわかりやすく理解できる構成となっています。
また、改訂にあたり「E-E-A-T」などのSEOトレンドや注目キーワードも追加・反映しており、初心者だけでなく実務担当者まで、幅広い層に役立つ一冊です。
→「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— アップデート・エディション」はこちら
デジタル時代の実践スキル Webライティング/佐々木ゴウ
オウンドメディアの記事作成について自社の運用担当者が原稿を作成する場合、ライティング技術が不足していると内容についての読者の理解が進まずに、思うように成果を出せないことがあります。
この書籍ではSEOを意識した「SEOライティング」など、Web上の記事コンテンツを作成する上で必要なライティングに関する知識がまとめられています。
記者ハンドブック 第14版/共同通信社
記事コンテンツの作成や、ホワイトペーパーの資料作成などの場面において、様々な日本語表記について「正しい使い方は?」「どう書けば伝わりやすい?」などで悩むことがあります。
この「記者ハンドブック」は共同通信社が数年おきに発行する書籍で、長きにわたり新聞記者やWebライターの表記ルールの拠り所とされています。
具体的な表記ルールを学びたい方やどう表記すべきか悩むことが多い方は持っておくと安心です。
読みたいことを、書けばいい。/田中泰延
オウンドメディアの運用担当者が持つお悩みとして非常に多いものは、コンテンツの「書く内容が見つからない(ネタ切れ)」です。
この課題を解決するアイディアとして、読者(ユーザー)側の視点に立つなど様々な考え方がありますが、この書籍には、リサーチの重要性や「誰が書いている」かの重要性、「自分の文章を読んでもつまらない」理由など、ライティングを行う中で直面する悩みのヒントが含まれており、前向きに新しいコンテンツの企画や作成に向き合うことができます。
これからのAI×Webライティング本格講座/瀧内賢
近年、「ChatGPT」や「Gemini」「Copilot」など、様々な生成AIを活用したWebライティングが注目されており、また、AIを活用した記事作成代行サービスも増加しています。
オウンドメディアの運用を効率化する上で、生成AIは見出しの作成や簡単なコード修正など、文章生成以外にも様々な使い道があり、生成AIに関する知識が今後不可欠となる未来も予想されます。
この書籍では具体的な「プロンプト」を紹介しながら、AIによるWebライティング方法を学ぶことができ、このスキルを習得することで、記事作成を効率化することが可能です。
インフォグラフィック制作ガイド 「関係」を可視化する情報デザインの手引き
オウンドメディアにおけるコンテンツ制作において、ユーザーがイメージしやすい図解コンテンツを作成することは、他社との差別化でも重要なポイントです。
この書籍は2024年に出版された、インフォグラフィックに関する体系的な書籍になります。
作成担当者がこの本を読むことで、「何を作成すべきか」や「制作の流れ」、「レイアウト設計」など、図解コンテンツ作成に関する全体的なノウハウを習得することが可能です。
→「
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 第3版/長谷川直紀他
特にBtoC分野において、SNSがオウンドメディアへの集客手段として果たす役割は非常に大きくなります。
しかし、SNS活用といっても、X(旧Twitter)でオウンドメディアの新着記事が自動投稿されるだけでは不十分であり、各種SNSアカウントの基本的な運用方法を学ぶことで、オウンドメディア運用でより大きな成果を上げることが可能です。
この書籍は中小企業においてSNS担当者に任命された方や、SNSを活用してオウンドメディアに集客したいWebマーケティング担当者に人気の書籍シリーズ最新版です。
→「デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 第3版」はこちら
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Xマーケティングのおすすめ書籍10選!2024年3月版
認知獲得や集客を目的として、X(旧Twitter)を運用することを検討している、またはXアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事 ...
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インスタ集客のおすすめ書籍10選!:2024年5月版
認知獲得や集客を目的として、Instagram(インスタグラム)を運用することを検討している、またはインスタグラムアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の ...
「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本/小川卓
この本の著者である小川卓氏は、長年Googleアナリティクスを使ったサイト分析に関するセミナーの講師や書籍出版などをされています。
この本はWebサイトの解析担当者に向けて、より深くGA4を活用するためのスキルを、基本から応用まで幅広く解説しています。
探索レポート機能など、中級者以上のノウハウも多く含まれているため、GA4の基礎知識を知りたい方は「いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本」もおすすめです。
→「『やりたいこと』からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本」はこちら
まとめ
オウンドメディアの構築や運用に関する知識は企業のWebサイトやウェビナーへの参加、オウンドメディアなどWebコンテンツからも学習することが可能ですが、マーケティングに関する専門家の意見を知りたいときや、体系化して理解を深めたい場合には書籍を購入することがおすすめです。
時代のニーズに対応するかたちで、近年では「生成AIを活用したコンテンツ作成」や様々なツール活用法などに関する書籍は多くの書籍が出版されていますので、気になる書籍が見つかったら購入してみてはいかがでしょうか。
Webマーケティングのトレンドは非常に早いスピードで移り変わるため、書籍を購入する際は出版年月などを確認し、なるべく最新の情報が含まれている本を購入するようにしましょう。
ディレクターバンクでは、オウンドメディアの構築・運用に関する様々なご相談を日々お受けしています。様々な業種においてWebマーケティング活動の同伴サポートや運用のお手伝いなどを行なっておりますので、ご興味がありましたらぜひ一度弊社までお問い合わせください。
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BtoBコンテンツマーケティングのおすすめ本10選!初心者から実践に役立つ本まで紹介|2024年9月版
BtoB企業でこれからコンテンツマーケティングを始めたい、またはコンテンツマーケティングで思うように成果が出ないことに悩んでいる企業のWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。 Bt ...
オウンドメディアのサイト改善、記事コンテンツ制作をワンストップで代行
ディレクターバンク(株)のオウンドメディア記事制作は、ターゲットユーザー選定、キーワード分析から、オウンドメディアのコンテンツ企画、記事制作まで、オウンドメディア運営の必要なサポートをワンストップで提供させていただきます。