Web担当者のためのマーケティング・ノウハウガイド

デザイン初心者でも簡単!Webマーケティングで使えるCanvaの機能と導入ポイント

こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です

オウンドメディアやSNS運用を担当する中で、オリジナル画像を効率的に作成したい、商用利用可能な画像生成AIでバナーやプレゼンテーションのデザインを作成したいWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。

  • 話題の画像作成ツール「Canva」について知りたい
  • Canvaの便利機能や活用するメリットを知りたい
  • 商用利用可能な画像生成AI「Canva AI」についてを知りたい

このような課題をお持ちの方に向けて、この記事ではCanvaの活用事例や無料プランと有料プランの違い、SNS画像作成を例に作成の流れなどについて解説します。

Canvaとは?|企業のWeb担当者が注目する理由

デザイン未経験でも使える「ノーコード」ツール

近年、企業のWeb担当者やマーケティング担当者の間で、オンラインデザインツール「Canva(キャンバ)」が注目を集めています。

その理由のひとつが、デザイン未経験者でも直感的に操作できる「ノーコード」ツールであることです。

専門的なデザインソフトを使いこなすスキルがなくても、ドラッグ&ドロップで簡単に美しいデザインを作成できるため、社内リソースが限られている企業でもスピーディにビジュアルコンテンツを制作できます。

テンプレートと素材が豊富でスピード制作が可能

CanvaにはSNS投稿用画像やバナー、チラシ、プレゼン資料まで、あらゆる用途に対応したテンプレートが揃っています。

また、写真・イラスト・アイコンといった素材も豊富で、これらを活用することでゼロからデザインを考える手間を大幅に削減できます。

結果として、制作スピードが飛躍的に向上し、タイムリーな情報発信が求められる現代のマーケティング活動において大きな武器となります。

クラウドベースでチーム共有も簡単

Canvaはクラウドベースで動作するため、インターネット環境があればPC・タブレット・スマートフォンを問わず利用可能です。

制作したデザインはチーム内でリアルタイムに共有・編集できるため、担当者間のコミュニケーションロスを減らし、業務の効率化にもつながります。

複数人での編集作業や、外部パートナーとのスムーズなやり取りが求められるプロジェクトでも威力を発揮します。

Canvaを活用するメリット

デザイン業務の効率化と社内リソース削減

Canvaの導入によって、従来外注していたデザイン業務を社内で効率的に内製化できるようになります。

これにより、制作コストの削減はもちろん、修正や更新作業のスピードアップも実現します。

担当者が自ら手を動かしてビジュアルコンテンツを作成できるため、社内での意思決定からアウトプットまでのリードタイムが大幅に短縮され、スピーディな情報発信が可能になります。

誰でも一定品質を担保できる

Canvaのテンプレートやあらかじめ企業ロゴやコーポレートカラーなどを設定保存する「ブランドキット機能」を活用すれば、デザインスキルに依存せず誰でも一定品質のコンテンツを制作できます。

社内メンバーが個々にバラバラなデザインを作ってしまう“属人化”を防ぎ、企業としてのブランドイメージを統一することができます。

これにより、マーケティング施策全体の一貫性が保たれ、外部向け資料やSNS投稿においても信頼感のあるビジュアル表現が実現します。

Canvaで何ができる?|主な機能とビジネス活用例

SNS画像・バナー・プレゼン資料など多彩な制作物

CanvaはSNS投稿用の画像制作はもちろん、Web広告用バナー、プレゼンテーション資料、動画編集に至るまで、ビジネスシーンで求められる多彩なコンテンツ制作に対応しています。

特にSNS運用においては、各プラットフォームに最適化されたサイズのテンプレートが用意されているため、フォーマットに迷うことなくスムーズに制作に取り掛かれます。

「ブランドキット機能」でデザインの統一感をキープ

企業ブランディングにおいて重要な「デザインの統一感」もCanvaなら簡単に実現できます。

ブランドキット機能を使えば、企業のロゴ、コーポレートカラー、既定のフォントを登録し、すべてのデザインに自動適用させることができます。

これにより、誰がデザインしても一貫性のあるビジュアル表現が可能となり、ブランドイメージの強化につながります。

AIツールとの連携

Canvaは単なるデザインツールに留まらず、外部AIツールとの連携機能も備えています。

Canvaに搭載された「Canva AI」を活用すると、素材にない画像を生成したり、プレゼンテーション資料の下書きをAIに作成してもらうことができます。

そして、商用利用は不可となっている画像生成AIも多い中、Canva AIで作成した画像は商用利用が許可されています。

こうした機能拡張により、Canvaはデザインツール以上の業務効率化プラットフォームへと進化し続けています。

AI機能で広がるCanva活用の可能性

生成AIで“ゼロからデザイン”の時代が変わる

近年、Canvaは生成AI(ジェネレーティブAI)機能を積極的に取り入れ、ユーザーがより直感的にデザインを作成できる環境を提供しています。

例えば「Magic Design(マジックデザイン)」機能では、テキスト入力や簡単な指示だけで、AIが自動的にデザイン案を生成してくれます。

これにより、「どこから手を付けていいかわからない」という初心者でも、イメージに合ったデザインをスピーディに制作できるようになります。

AI画像生成・背景除去・文字起こし機能の実用例

Canvaでは、AIによる画像生成(テキストから画像を自動生成する機能)も実装されており、特定のイメージ画像が手元になくてもオリジナルビジュアルを作成することができます。

また、ワンクリックで背景を自動的に除去する「背景リムーバー」や、音声データをテキスト化する「文字起こし機能」なども強力な業務効率化ツールとなっています。

これらのAI機能を活用することで、制作作業にかかる時間や手間を大幅に削減し、マーケティング施策のスピードを加速させることが可能です。

「Canva AI」の紹介ページはこちら

Canva無料プランと有料プランの違いとは?

Canvaは会員登録をするだけで無料で利用することができます。

無料プランでは、豊富なテンプレートと素材ライブラリを活用しながら、SNS画像やバナー、簡易的なプレゼン資料などを作成することが可能です。

また、画像のリサイズといった基本機能がすべて利用できるほか、Canva AIも利用回数に制限があるものの、お試しで利用することができます。

チームメンバーとの共有や共同編集機能も無料で使えるため、導入を検討している場合の試験運用にも適しています。

企業で活用するなら有料プラン

一方で、業務で本格的に活用する場合は有料プランの導入が有効です。

Canvaの有料プランは個人利用を想定した有料プラン「Canva Pro」と、複数人での利用に対応した「Canva for Teams」、企業向けの「エンタープライズプラン」(要問い合わせ)の3つのプランがあります。

有料プランでは、ブランドキット機能の利用や、1億4,000万点以上の写真、動画、などのプレミアム素材・テンプレートへのアクセスが可能となり、より高品質でオリジナリティのあるデザインが実現できます。

また、背景除去機能や、デザインの一括リサイズ(マジックリサイズ)など、業務効率化に直結する便利機能が使える点も大きなメリットです。

■Canvaの有料プランの利用料金
※2025年8月 現在

・Canva Pro(個人向け)

主な機能:プレミアム素材、プレミアムテンプレート、SNSの予約投稿機能など

利用料金:月額1,180円、年額8,300円

・Canva for Teams(3人以上)

主な機能:承認機能、AIの管理コントロール機能など

利用料金:1人あたり月額1,500円、年額15,000円

・Canva エンタープライズ

主な機能:複数チーム・複数ブランドの管理機能、AI出力に関する保護機能、SSOなど

利用料金:要問い合わせ

「Canva」の料金プランに関するページはこちら

Canvaを使った制作フローの具体例|SNS投稿バナー作成編

企画からデザイン制作、チーム共有までの流れ

Canvaを活用したSNS投稿バナー制作の流れはシンプルで、まず、投稿するSNSの目的やターゲットに合わせて企画を立てます。

次に、豊富に用意されているCanva内のテンプレートから適したデザインを選択し、ドラッグ&ドロップで画像やテキストを編集していきます。

「ブランドキット機能」を適用すれば、配色やフォントも統一されたデザインが自動的に完成します。

完成後は、チームメンバーと共有してフィードバックを受け、必要に応じて修正。最終的には、そのままSNSに投稿、もしくはダウンロードして活用します。

インスタ集客最新事例20選!効果的な活用事例を解説|2024年4月版

認知獲得や集客を目的として、Instagram(インスタグラム)を運用することを検討している、またはインスタグラムアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の ...

制作時間がどれだけ短縮されるかを実践しながらイメージする

従来、SNSバナーをデザイン会社に依頼すると、初稿提出までに数日~1週間かかることも珍しくありません。

しかし、Canvaを使えば、素材が揃っていれば1~2時間でデザイン作成から共有・修正まで完了するケースもあります。

急なキャンペーン告知やトレンド対応にも柔軟に対応できるため、スピード感が求められる現代マーケティングにおいて大きなアドバンテージとなります。

制作業務フローの“属人化”を防ぐ運用のコツ

Canvaを使った制作フローを属人化させないためには、社内で共通のテンプレートを整備し、業務プロセスをマニュアル化しておくことが重要です。

また、チームでのルール作りや、定期的な操作勉強会を実施することで、誰でも同じ品質のコンテンツを作れる環境が整います。

こうした仕組み作りにより、特定の担当者に依存しない安定した運用が可能となります。

まとめ

Canvaはデザイン未経験者でも簡単に扱えるノーコードツールとして、企業がSNSアカウントに掲載する画像制作などの場面で大きな効果を発揮します。

無料プランでも基本機能は全て利用でき、豊富な素材やテンプレートが用意されています。

また、有料プランに登録して共同編集機能を利用すればデザインの品質と効率を両立しつつ、属人化のリスクを抑えた安定的な制作体制を構築できます。

さらに、近年注目されている画像生成AIや背景除去などの機能を活用することで、従来の制作業務を一層効率化し、迅速な情報発信が可能となります。

ディレクターバンクは300名を超えるWebマーケティングのプロフェッショナル人材が在籍しており、SNSやオウンドメディアの運用代行などマーケティング支援を行っています。

SNS運用代行やSNSでの集客強化などでお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。

InstagramやXなどのSNS運用を経験豊富なディレクターが代行

ディレクターバンク(株)のSNS運用代行は、Instagram、X、LINE、Facebookなど、企業のSNSアカウントの企画、運用業務を、経験豊富なディレクターが代行。御社のファン作り、潜在顧客へのリーチを拡大させます。

詳しくはコチラ

  • B!