Web担当者のためのマーケティング・ノウハウガイド

BtoB企業が運営するTwitterアカウント事例7選:2023年3月版

2023年3月2日

中小企業が自社の存在を認知してもらう「ブランディング目的」でSNSを始める事例は多くありますが、BtoBビジネスを展開している企業の場合

・BtoB企業がSNSマーケティングを実施して効果があるのか
・BtoBの同業種で成功している事例を知りたい

などのご質問をお受けすることがあります。

今回はBtoBビジネスを展開している企業でSNS活用を検討しているWeb担当者の方に向けて、BtoB企業がTwitterを運用する際のポイントや、参考になりそうなTwitterアカウントをご紹介します。
本サイトではこれまで広報担当者のSNS活用について参考になるアカウントや運用上のポイントについて別の記事で解説しておりますので、併せてご覧ください。

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BtoB企業がTwitterを運用するときのポイント

Twitterは2017年時点の日本国内アカウント数が4500万以上と言われており、InstagramやFacebookと比較しても会員数が多いSNSとなっています。(*1)
また、テキストのみで投稿できる気軽さから、運用コストの面でもSNSを初めて活用するときにもおすすめのSNSです。

BtoCビジネスでは自社商品やサービスの訴求などに活用されているのに対し、BtoBビジネスでのSNS発信メリットがイメージしにくいかもしれませんが、BtoBビジネスを展開している企業でも、認知向上や新しいビジネス機会の創出、広報や採用活動にTwitterなどのSNSを有効活用することができます。

*1:株式会社コムニコ【2023年2月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ

BtoB企業がTwitterを運用するメリットとデメリット

BtoB企業がTwitterを運用するメリットとデメリットは以下のものがあります。

メリット1)低コストで運用可能

Twitterなど多くのSNSはアカウントを無料で作成することができます。(*2)
また、運用担当者の工数に応じて、自分のペースで運用することができます。
*2:Twitterでは企業アカウントが認証マークを取得するためには、有料の「Twitter Blue」に登録する必要があります。

メリット2)新たな企業との出会いが生まれる

企業アカウントの場合SNSの運用担当者を「中の人」と呼びます。
中の人の日常を企業公式アカウントが利用するハッシュタグをつけながら投稿することで、全国の企業アカウントとの交流が生まれることがあります。
交流が深まるとTwitter運用のノウハウを共有したり、合同キャンペーンを展開して双方のフォロワー数を増やしたり、新しいビジネス機会の創出につなげることができるため、積極的に交流することをおすすめします。

メリット3:広報や採用活動として活用できる

Twitterは幅広い層が利用しており、採用活動目的のアカウントを作成すれば学生がTwitter上で自社の存在を知るきっかけになることがあります。
また、ビジネスパーソンが情報収集目的でTwitterを利用している場合、自社のプレスリリースをSNSに投稿しておくだけでも、それを発見した人が社内で検討して問い合わせにつながることも想定できます。

デメリット1)運用工数が負担になることがある

運用を外注すると専門家からアドバイスを受けることができるため、ノウハウを吸収できたり最新の施策を打ちやすくなるなどのメリットがありますが、委託費用が発生します。
費用を抑える場合は自社の担当者がコンテンツの「ネタ」検討、投稿予約、レポート作成を行なうことになり、運用工数を確保する必要があります。
また、アカウント作成前にターゲットや運用目的を自社で考える必要があります。

デメリット2)炎上するリスクがある

中の人のつぶやく内容によっては他社の企業アカウントやフォロワーとの間でトラブルになり、企業の信用、評価の低下につながるリスクがあります。
予防策としてソーシャルメディア運用ポリシーを策定して公開したり、プロフィールに「運用担当者個人の見解であり、企業としての見解ではありません」などの注意書きをすることでトラブルを回避できます。

投稿内容のポイント

BtoBビジネスを展開している場合、ツイートする内容は商品・サービスの内容だけではユーザーの関心を集めることが難しいため、様々な工夫が必要になります。
プレスリリースやWebサイト・オウンドメディアを紹介する投稿のほか、以下のような投稿を組み合わせることでツイートの回数を増やすことが可能です。
ツイート回数が多いほど、多くの人の目に触れる機会を増やすことができます。

中の人の日常の投稿

運用担当者の業務内容や日常のシーンを投稿することで、運用担当者を通じて企業への親近感を増すことができます。
このような投稿は「オーガニック投稿」と呼ばれることがあります。

関連業界や話題のニュースに反応する

Twitterユーザーが注目する話題のニュースについて公式アカウントとして反応すると、多くのユーザーに表示される可能性が高まります。
ただし、他社を批判することは炎上リスクが高まるため注意が必要です。
無関係な業界よりも自社の関連業界や、間接的に関わっているビジネスについて反応する方が自社のアカウントに興味を持つユーザーが増えます。

業界の専門用語などの解説

フォロワーを増やしたいときの基本戦略は「有益な情報を積極的に発信すること」になります。
一般消費者が知らない情報を発信することでアカウントの存在が広く知られることもあります。
可能な限り多くの有益な情報を発信することが親しみやすさと共に重要です。

BtoB企業にとって参考となるTwitterアカウント7選

ディレクターバンク株式会社

Webマーケティング支援事業や広告運用代行などを行なっているディレクターバンクの公式アカウントでは具体的な支援事例の紹介のほか、マーケティングに関するおすすめ書籍や運用担当者(中の人)のおすすめスイーツ情報を掲載しています。

株式会社WITHJAM

神奈川県にある「株式会社WITHJAM」の公式アカウントでは、Twitter上でスーパーとの合同プレゼントキャンペーンを展開していました。
この企業はWebサイト制作などを事業内容としているため、同社から提供されるプレゼントは中の人の地元の名産品を提供しています。
需要があると思われる場合は自社のノベルティ商品を配布することも一つの方法です。

ヤナセ製油

大阪に本社があるヤナセ製油株式会社の公式アカウントでは、法人向けの自社商品の中でも一般ユーザーでも知っている「チェンソー」に使うオイルを紹介して詳細情報についてはWebサイトへ誘導するようにしています。
専門的な商品が多い場合でも、商品の利用イメージを想像できる場合は画像を作成するなど工夫して紹介することも有効です。

Lプランズ

有限会社Lプランズは電気設備専門設計事業を展開しており、採用担当者のTwitterアカウントとは別に企業公式アカウントを作成して、就職説明会や内定者インタビューなどのお知らせを投稿しています。
就職活動においてSNSで情報収集を行なう学生への情報発信手段としてSNSは有効です。

日高商会

静岡県富士市内で空調関連業務を行なっている日高商会のアカウントでは、静岡県内のTwitter担当者が情報交換会を開いた時の報告ツイートや、静岡県内の企業公式アカウントが発信する情報をリツイートするなど地域との交流を深める形で運用を行なっています。
同業種や同じ都道府県にある企業が協力することで、オリジナリティある投稿を行なうことができます。

株式会社タカ・リセントホーム

北海道でリフォーム業などを行なっている株式会社タカ・リセントホームの公式アカウントは主に「しゃけ」という運用担当者の日々のつぶやきになっています。
ツイートする回数を増やすことで眼に触れる機会が増え、フォローしたユーザーへのフォローバックを積極的に行なうことで、運用開始後約2年間で7,000以上のフォロワーを獲得しています。

株式会社MJE

オフィス環境の支援を行なう株式会社MJEのアカウントでは、自社で運営するオウンドメディアへの誘導以外にも、オフィスで利用すると便利なアイテムの紹介を行なっています。
BtoB企業のアカウントでも、オフィス環境に関する業務に携わる人にとって有益な情報を提供しようという運用方針で投稿内容が作成されています。

まとめ

中小のBtoB企業がTwitterを運用する場合は、商談につながるお問い合わせを増やす目的だけでなく、若者に存在を認知してもらって採用活動に活かしたり、地域間や業種間でSNSを活用している他企業との交流を目的にすることが有効です。
ツイートをつぶやかない限りフォロワーが自然と増えることはないため、日常の挨拶や運用担当者(中の人)の業務報告だけでもツイートを続けていれば、誰かの目に止まる機会を得ることができます。
その際はターゲットや運用目的を検討してからツイートの内容を考え、いいねや表示回数を基にPDCAサイクルを回すことが重要です。
ディレクターバンクではBtoC企業だけでなく、BtoB企業からもSNS運用に関する相談をお受けしています。
「これからSNSを活用したい」「フォロワーが思うように伸びない」「運用工数が確保できないので代行する企業を探している」などお悩みがありましたら、ぜひ弊社までご相談ください。

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