「起業したタイミングで、低コストでロゴを作りたい」
「新しいサービスのロゴを作りたいが、外注する予算も時間もない」
そんなとき、真っ先に思い浮かぶのが「生成AI」の活用ではないでしょうか。
最近のAIは驚くほど進化しており、キーワードひとつで、プロが作ったようなロゴ案を数秒で手に入れることができます。
しかし、いざビジネスの「顔」として使うとなると、「著作権は大丈夫?」「AIで作ったロゴを商標登録できるの?」といった不安も尽きないものです。
そこで今回は、生成AIでロゴを作る際のポイントやおすすめ作成ツール、AIでロゴを作る際の注意点、初心者がロゴを作る際のプロンプトのコツを調査しました。
生成AIを活用して企業ロゴ・サービスロゴを作成する方法
企業やサービスのロゴは、ブランドイメージを視覚的に伝える重要な要素です。
従来はデザイナーへ依頼することが一般的でしたが、近年では生成AIを活用してロゴを作成する方法が注目されています。
生成AIを使えば、指示文(プロンプト)を入力するだけで、複数のロゴ案を短時間で自動生成できます。
これにより、デザインにかかる時間やコストを大幅に削減できる点が大きなメリットです。
特に、スタートアップ企業や新規サービス立ち上げ時など、「まずは仮ロゴを用意したい」「アイデア出しをしたい」という場面に適しています。
一般的な流れとしては、以下のようになります。
-
AIロゴ作成ツールを選定する
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企業名・サービス名・イメージカラー・業種などを入力する
-
生成された複数案から候補を選ぶ
-
微調整して完成させる
ツールによっては、フォントや配色、レイアウトを自動で最適化し、ブランドキットとして保存できるものもあります。
これにより、WebサイトやSNS、名刺などへの再利用も容易になります。
AIロゴ作成で気をつけるべき3つのポイント
商用利用が可能かなどの利用規約を確認する
AIツールによっては、無料プランで作成したロゴを商用利用できない場合があります。
また、「生成物の著作権はツール側に帰属する」「二次利用は禁止」といった条件が設定されているケースもあります。
企業ロゴは、Webサイト、広告、印刷物など幅広く利用されるため、必ず商用利用可能であるかを確認しましょう。
特に注意すべきポイントは以下です。
- 商用利用の可否
- 独占利用が可能か
- 著作権の帰属先
- クレジット表記の必要有無
これらを確認せずに利用すると、後から差し替えが必要になるリスクがあります。
類似デザインがないかチェックする
生成AIは過去のデータを学習してデザインを生成するため、既存ロゴと似たデザインが出力される可能性があります。
意図せず他社ロゴと酷似してしまうと、ブランドイメージの毀損やトラブルの原因になりかねません。
生成後は、Google画像検索や商標データベースなどを使って類似デザインが存在しないかを確認しましょう。
特に、以下の要素は注意が必要です。
- シンボルマークの形状
- 配色パターン
- 有料フォント、独自フォントが使われていないか
最終的な責任は利用企業側にあり、「AIが作ったから安全」という考えは危険です。
ロゴへのこだわりを明確にする
ロゴ制作は単なるデザイン作業ではなく、ブランド設計の一部であるため、AIが作成したロゴをそのまま採用した場合、オリジナリティを感じられなかったり、強い印象に残らないデザインになりがちです。
ロゴは企業の理念や世界観を表現するものであり、最低限、事前に以下の項目について社内で検討することをおすすめします。
- 企業・サービスのコンセプト
- ターゲット顧客
- 伝えたい印象(信頼感・先進性・親しみやすさなど)
生成AIでロゴを作るステップ
ツールの選定
最初に行うのは、ロゴ作成に使用する生成AIツールの選定です。
現在はCanvaやWix Logo Maker、Adobe Expressなど、初心者でも扱いやすく商用可能なロゴ作成ツールが多数提供されています。
ツールごとに操作性や機能、出力できるファイル形式が異なるため、自社の目的に合ったものを選ぶことが重要です。
上記3ツール以外を利用する際は商用利用できるか、ダウンロード形式の2点は必ず確認しましょう。
プロンプトを入力
ツールを選定したら、次にロゴを生成するためのプロンプトを入力します。
プロンプトとは、AIに対して「どのようなロゴを作成したいか」を伝える指示文のことです。
企業名やサービス名を入力するだけではなく、業種やコンセプト、ターゲット層、ロゴに込めたいイメージまで具体的に記載することで、より意図に近いデザインが生成されやすくなります。
この工程は単なる入力作業ではなく、自社のブランドイメージを言語化するプロセスでもあります。
どのような企業として認識されたいのかを整理しながらプロンプトを作成することで、AIの出力結果の質も大きく向上します。
出力結果の修正とダウンロード
プロンプトを入力すると、AIが複数のロゴ案を自動的に生成します。
その中から自社のイメージに最も近いデザインを選び、色やフォント、配置などを微調整して完成形に近づけていきます。
多くのツールでは直感的な操作で編集が可能なため、専門的なデザインスキルがなくても一定レベルのロゴを作成できます。
デザインが確定したら、用途に応じた形式でロゴデータをダウンロードします。
WebサイトやSNSで使用する場合はPNG形式、拡大縮小が必要な場合はSVG形式、名刺やパンフレットなどの印刷物にはPDF形式が適しています。
あらかじめ複数の形式で保存しておくことで、後から再度作り直す手間を省くことができます。
無料で企業ロゴ・サービスロゴを作成できるおすすめAI生成ツール4選
Canva AIロゴジェネレーター

ロゴを作成したいものの、「デザインの知識がないから不安」という方におすすめしたいのが、Canvaが無料で提供している「AIロゴジェネレーター」です。
会社名や事業内容、提供予定のサービスの詳細などを入力するだけで、複数のロゴの案を提案してくれるだけでなく、フォントや色を自分好みに修正できるので、AIに依存しない「自分だけのロゴ」が手軽に完成します。
Canvaの無料プランを利用中でも、月50回までの回数制限内で利用することができるため、まずは「どんなロゴができるかな?」と実験感覚で触れてみるのに最適なツールです。
Wix Logo Maker

このツールは、4つの質問に答えることでロゴ作成を行うことができます。
業種、イメージ、入れたいテキスト、タグラインまたはスローガンを選択、入力するだけで、AIがあなたの好みを理解してぴったりの案を提案してくれます。
気に入ったロゴを微修正したい場合も、Wixの編集画面で修正することができます。
利用するためには、Wixのアカウントや会員登録が必要ですが、アカウントがあれば無料で利用できます。
商用利用OKであることがトップページに明記されているため、安心して利用できます。
Adobe Express

「Adobe Express」は、Adobeが提供する初心者向けの無料ロゴ作成ツールです。
最大の魅力は圧倒的な素材力で、1,300点以上の無料テンプレートやアイコン素材に加え、高品質な「Adobe Fonts」が利用できるため、必要な項目を入力するだけで洗練された印象に仕上がります。
さらに、編集時にはAI機能「Adobe Firefly」を利用することができ、このAIは著作権に配慮したクリーンな学習データを使用しているため、企業が使う上での安心感が抜群です。
→「Adobe Express(無料ロゴ作成ページ)」はこちら
Nano Banana

Googleが提供する最新AI「Gemini」に搭載されている画像生成AI「Nano Banana」も、ロゴ制作の強力なパートナーになります。
他のロゴ作成ツールと違い、名称やイメージを選択する形ではなく、すべてプロンプトで指示を行うため、「企業ロゴを作りたい」「サービスロゴを作りたい」などプロンプトの設計が重要となります。
より高度な画像作成、編集が行える「Nano Banana Pro」もGoogleの無料アカウントで利用できますが、「Nano Banana」は1日最大100枚、「Nano Banana Pro」は1日最大3枚に制限されており、より多くの画像を生成するためには有料プランに登録する必要があります。
企業ロゴ・サービスロゴをAIで作成する際のプロンプトのコツ
目的や背景を含める
プロンプトを入力する際は、単なる「ロゴを作って」ではなく、業種やサービス内容、コンセプトや想定顧客など、目的や背景などを含めることが重要です。
例:
「ITスタートアップ向けに、信頼感と先進性を表現したロゴを作成してください。
青を基調としたシンプルなデザイン。Webサービスやアプリアイコンでも視認性が高いデザインにしてください。」
デザインの方向性を明示する
プロンプトには、「シンプル」「おしゃれ」といった抽象的な言葉だけではなく、デザインの方向性を具体的に含めることが重要です。
「シンプルでモダンなデザイン」「信頼感のある落ち着いたトーン」「親しみやすい丸みのあるロゴ」など、テイストや雰囲気を複数の観点から指定すると、イメージに近づきやすくなります。
コーポレートカラーが指定されている場合はカラーコードなどで指示することも可能ですが、出力結果があっているかは必ず確認しましょう。
ロゴの形状についても「シンボルマーク+文字」「文字のみ」「上にシンボルマーク」のように具体的に指定することも効果的です。
例:
「高級感と信頼感を表現したロゴを作成してください。黒とゴールドを基調とした落ち着いたデザインにしてください。」
英語でプロンプトを作成する
「ChatGPT」「Gemini」をはじめとした汎用AIの多くは日本語でやり取りをする機会が多いですが、多くの生成AIは英語データを中心に学習しているため、画像生成の指示については日本語より英語プロンプトの方が精度が高い場合があります。
日本語で考えた内容をGoogle翻訳などのサービスを使い自動英訳してプロンプトとして入力するだけでも、出力品質が向上します。
例:
“Modern minimalist logo for fintech startup, blue and white color scheme, professional and trustworthy”
AIでロゴを作成する際の注意点
他社の著作権侵害リスク
AI生成ロゴは既存作品を参考にして作られるため、意図せず類似デザインになる可能性があります。
特に有名企業のロゴに似たデザインは避けるべきです。
商標登録などの前には以下を行いましょう。
- 画像検索による類似確認
- 商標データベースのチェック
- 専門家への相談(必要に応じて)
リスク回避が企業ブランドを守ることにつながります。
作成したロゴの著作権の取り扱い
「Canva AIロゴジェネレーター」のページには
「現時点では、Canvaは無料のAI画像生成アプリで作成した画像について、著作権を主張しません。あなたとCanvaの間では、あなたがAI画像生成で作成した画像を所有するものとします(当社の規約に従うことを条件とします)。」
との表記がありますが、ツールによっては明記されていない場合があります。
企業ロゴは長期利用が前提のため、権利関係が不明確なロゴは避けるべきです。
可能であれば、専門家に法的チェックを依頼したり、AIで作成したロゴをベースにデザイナーが微調整し、完全オリジナルとして仕上げる方法が安全です。
まとめ
企業ロゴやサービスロゴは、商用利用が可能な無料のAI作成ツールを活用することで、専門的なデザインスキルがなくても手軽に作成できます。
特に、資金に余裕のない起業直後のスタートアップ企業や、社内イベント用の仮ロゴ、事業アイデア検証の初期段階などにおいて、有効な手段といえるでしょう。
一方で、AIが生成したロゴをそのまま使用する場合、既存デザインとの類似による著作権侵害リスクがある点には注意が必要です。
生成されたロゴは必ず微調整を行い、商標登録など正式な利用を検討する際には、専門家による法的チェックを受けることをおすすめします。
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