インスタ集客を成功させる20のコツ:2024年5月版

こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です

認知獲得や集客を目的として、Instagram(インスタグラム)を運用することを検討している、またはインスタグラムアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。

  • インスタグラムで集客する際のテクニックを知りたい
  • 集客に活用できる機能や、活用する際のポイントを知りたい

この記事ではこれからインスタグラム運用を始める担当者やインスタ集客に悩む担当者に向けて、集客に役立つテクニック20選を紹介します。

インスタ集客に関してはこちらのページでも網羅的に解説しています。

目次

インスタグラムを集客に使うメリット

無料で始めることができる

インスタグラムでの集客(インスタ集客)は無料アカウントを作成するだけで簡単に始めることができます。

さらにプロアカウントに変更するとフォロワーの属性を分析する機能やショッピング連携機能などを無料で利用することができます。

もちろん運用する際の工数はかかりますが、ホームページを新規で制作する場合に発生するサーバーレンタル代等がかからないので、維持費用もなく無料で始められることは大きなメリットと言えます。

アクティブなユーザーが増加している

インスタグラムの利用者は最新の流行や情報に敏感な若年層の女性が中心となっていることは以前から知られていますが、現在は若年層だけでなく幅広い層で利用されています。
meta社は2019年に国内の月間アクティブユーザー数が3300万人を突破したことを公表。(*1)その後、利用者数の正式発表はされていませんが、2023年11月には「公表時から倍以上に広がっている」という同社の発言があり、現在は6,600万人以上が利用していると考えられます。

(*1出典:Meta社2019年6月7日発表資料

インスタグラムを起点とした検索行動が増えている

これまでインターネットで何かを検索する際には検索エンジン「Google」で検索するのが一般的でしたが、SNSに慣れている世代ではSNS上でキーワード検索する回数が多くなっています。

特にインスタグラムでは、興味のあるハッシュタグで検索を行なうことを「タグる」と呼ぶことが既に一般化しており、見込み顧客を獲得するためにはインスタグラムアカウントを運用することが必須と言えます。

見込み客を含むユーザーとのコミュニケーションが取れる

これまでの企業と個人の双方向のコミュニケーションに加えインスタグラムを利用することで、まだ自社の顧客となっていない「見込み客」を含めたコミュニケーションをインスタグラム上のストーリーズやダイレクトメール(DM)機能で行なうことができます。

ユーザーからの問い合わせに対応することで満足度やロイヤリティが高まるだけでなく、ユーザー発信の投稿が増加することも見込めます。

ユーザーの興味・関心が明確化できる

インスタグラムが搭載している「いいね」「保存」の数やストーリーズでのアンケート機能を使えば、ユーザーがどんな内容に興味があるかを迅速に把握することができます。

ホームページと比較して簡単に更新できる

インスタグラムで新規投稿はホームページの更新よりも簡単です。

新規店舗が開店した際、ホームページを開設しても存在を認知してもらうための努力が必要ですが、インスタグラムならハッシュタグや位置情報、おすすめ投稿など様々な手段で認知してもらえる可能性が高まります。

ショッピング機能が充実している

自社においてオンラインでの販売を行なっている場合、オンラインショップやオンラインストアアプリ(BASEなど)と連携させることで、インスタグラムでの商品紹介やオンラインショップへの誘導リンクを設置することができます。

インスタ集客とは?他のSNSとの違い

インスタ集客が向く業種

インスタグラムの特徴は女性ユーザーが多く、画像や動画でユーザーの興味関心を訴求できるSNSということです。

そのため集客施策の前提として、魅力ある画像や動画を多数投稿できる場合、集客の成功確率は高まるでしょう。

具体的な例を挙げると、おしゃれなファッションブランド、デコレ―チョンやラッピングが映える洋菓子店などは特にインスタグラムとの相性がいいです。

X(旧Twitter)など他のSNSとの違い

また、X(旧Twitter)、FacebookではなくInstagramでの集客が向いている業種としてはオンラインショッピング機能を持つ店舗、サービスが挙げられます。

インスタグラムは他のSNSと比較して最もEC機能に注力しています。

フィード投稿に商品をタグ付けし、ショップへの誘導がユーザーにとってもわかり安い形で連携できています。

また、Twitterが情報収集、Facebookは知人とのコミュニケーションが強みであるのに対し、インスタグラムは購買意欲が強いユーザーが積極的に利用していると言われています。

インスタグラムで集客する場合、投稿の種類はフィード投稿、ストーリーズ、リール、ライブなどがあります。最初に目にすることが多いプロフィール画面を含め、それぞれの投稿の特徴を把握することが重要です。

インスタグラムで集客するときのポイント20

1.プロアカウント(ビジネスアカウント)に設定する

インスタグラムにはアカウントが2種類あり、通常のアカウントとは別に「プロアカウント」という種類があります。プロアカウントの中で「ビジネス」を選択し、自社アカウントのジャンルを設定しましょう。

プロアカウントではフォロワーに関する統計情報や、広告配信が可能となります。

また、プロフィール画面で連絡先情報を追加できるので、1タップで電話をかけるボタンを設置できたり、問い合わせのメールフォームや、飲食店であれば座席予約のリンクを追加することができます。

一例として、スターバックスコーヒージャパンのアカウントではオンラインショップへのリンクと電話の問い合わせ窓口へのリンクが設定されています。

2.プロフィール情報を最適化する

プロフィール欄はフォロー前のユーザーが確認することが多く、そのアカウントの顔と言えます。

記載すべき内容は、業種やアカウント毎に異なり必勝法のようなものは存在しませんが、店舗であれば定休日や営業時間など有益な情報を記載するようにしましょう。

URLが記載できる「ウェブサイト」という欄がありますが、公式ホームページや他のSNSアカウントがある場合、リンク集のようなページを作ってリンクさせる方がユーザーにとって利便性は高いでしょう。

3.自社オリジナルのハッシュタグを設定する

自社のオリジナルハッシュタグを作り「このハッシュタグで投稿してください」とそれぞれの投稿やプロフィール欄などで案内することで、ユーザーによる投稿やハッシュタグ検索が増加します。

端的でわかりやすいハッシュタグを設定するとユーザーの投稿が集まりやすいので活用しましょう。

例えば日本航空(JAL)は「#FlyJAL」というハッシュタグを設定しています。旅の思い出や空港で撮影された飛行機の写真などが約20万件投稿されています。

4.フィード投稿の仕組みを理解する

インスタグラムの基本機能であるフィード投稿は1投稿につき画像は10枚まで、ハッシュタグは30個まで設定できます。

画像が複数枚あればユーザーの興味は増し、ハッシュタグが多くあれば検索でヒットしやすくなります。可能な限り設定しましょう。

5.フィード投稿に位置情報を設定する

インスタグラムはハッシュタグ検索以外にも、位置情報を登録していると近くのユーザーに対しおすすめの投稿として表示されやすくなるため、店舗がある業種の場合は登録するようにしましょう。

6.ストーリーズは毎日更新する

フィード投稿もストーリーズも投稿しようとすると運用工数で多くの時間を割くことになってしまいます。

この2つの工数で迷う場合、ストーリーズを毎日更新することを重視した方がいいでしょう。

調査結果によると日本におけるデイリーアクティブユーザーの70%がストーリーズを閲覧しており、85%のユーザーがフィード投稿以外の機能を利用しています。(*2)

(*2出典:Meta社2021年1月18日発表「好きと欲しいを作るInstagram」

7.ストーリーズのスタンプ機能を活用する

ストーリーズにはアンケートや質問募集機能があり、ユーザーの意見を聞きたい時に活用すると便利です。

ストーリーズはアンケートなどのユーザーとのコミュニケーションツールとして利用できる他、Webサイトに誘導できる「リンクスティッカー」が貼れるため、キャンペーンサイトへのリンクを貼ることも可能です。

8.ハイライト機能を活用する

ハイライト機能とはストーリーズの投稿を24時間経過後もカテゴリーに分けて見られるようにする機能です。

過去に投稿したストーリーズを「お知らせ」「採用」「Q&A」などジャンル別に分けることが可能です。

ストーリーズが追加された順に左から最新の順番で並ぶため、複数登録する場合はユーザーに見せたいカテゴリーを最後に更新するようにしましょう。

9.タグ付け機能を活用する

インスタグラムでは各投稿に別アカウントをタグ付けすることができます。

2つ以上のアカウントと共同企画などを実施する場合、相互にアカウントをタグ付けすることで送客し合うことが可能です。

タグを付けると付けたアカウント側でもプロフィール画面の「タグ付けされた投稿」欄に表示されるようになりますが、関連がない不必要なタグ付けをすることはやめましょう。

10.リポスト機能を活用する

ユーザーの自社に関する投稿を拡散できる「リポスト」機能を効果的に活用すると、リポストされたユーザーはロイヤリティが高まり、口コミを見たい他のユーザーにとっても有益な情報発信となります。

リポストはストーリーズとフィード投稿で行なうことができますが、ストーリーズでリポストする方が多くのユーザーに見られやすく、投稿までの手順も簡単です。

11.インスタライブを活用する

著名人が配信する時に注目されるインスタグラムのライブ配信機能ですが、企業アカウントでもユーザーとの双方向コミュニケーションを取りたい場合(質問募集や簡易なセミナーなど)に活用されているケースがあります。

リアルタイムでライブを見ることができなかったユーザーのために一定期間アーカイブを残すことも効果的です。

12.リール機能を活用する

リールとは「フィード投稿の動画版」とも言える、60秒以内の動画を投稿する機能です。投稿後はフィード投稿欄に保存され、最近はFacebook上でもインスタグラムのリールが閲覧できるようになるなど、今後ユーザーに閲覧される機会が増えることが期待できる機能です。

劇団四季の公式アカウントでは、ミュージカルの予告動画やその舞台裏などをリールで投稿しています。

13.保存されやすい投稿を目指す

インスタグラムではユーザーがお気に入りのフィード投稿やリールを保存できる「コレクション」機能があります。

多くのユーザーが自社アカウントの投稿を保存すれば、アルゴリズムで投稿の評価が上がり、おすすめに表示されやすくなります。

そのため、投稿内容を検討する際は保存されやすい投稿を検討することが有効です。

14.ユーザーからコメントなどがきた場合、丁寧に対応する

フォローしてくれたユーザーを定着させるためには継続的なコミュニケーションが欠かせません。

投稿にコメントがついた場合やストーリーズの感想がダイレクトメール(DM)で送られてきた場合、運営している担当者として丁寧に対応しましょう。

15.フォローキャンペーンを実施する

他のSNSと同様、フォローといいね、またはフォローとコメントを条件にプレゼントキャンペーンを実施すると多くのユーザーが自社アカウントをフォローしてくれますので、フォロワーを増やしたいタイミングで実施するのが有効です。

16.ハッシュタグ投稿型キャンペーンを実施する

キャンペーン実施期間中に特定のハッシュタグをつけてユーザーが投稿する形のキャンペーンも多く実施されています。

自社アカウントのフォローを必須にする場合もあれば、任意とする場合もあります。

キャンペーン用ハッシュタグを設定するは「入力しやすい」「過去に利用されていない」の2点についてあらかじめ確認しておきましょう。

17.企業間の共同キャンペーンを実施する

親和性の高い企業アカウントと共同でキャンペーンを実施する際は双方のアカウントをフォローするなどを応募条件とします。Instagramには、インスタライブやストーリーズのコラボ機能やリールのリミックス機能など、コラボキャンペーンに対応した機能も搭載されています。

2024年5月には上野動物園と国立科学博物館がインスタライブのコラボ配信を実施していました。

18.インスタグラム広告を配信する

特に力を入れたい新商品・サービスの発売やキャンペーンについては、インスタグラム上での広告配信も有効な手段です。

フィード広告、ストーリーズ広告などのメニューがあり、ターゲットなどの詳しい設定がインスタグラム内だけでは完結しないため、運用代行会社に依頼するのも一つの手段です。

インスタグラム広告費用の相場についてはこちらの記事をご覧ください。

19.インフルエンサーマーケティングを実施する

インスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーに協力してもらうことも集客方法の1つです。

投稿あたりの単価としては1投稿=数万円から依頼でき、インフルエンサーとの仲介を行う企業も複数ありますが、注意点としてはフォロワー数だけで影響力を判断しない、そのインフルエンサーの普段の投稿と、自社が依頼する投稿の内容に不自然な部分が出ないかを確認するなど細かなポイントがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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20.アカウント運用方針を見直す

インスタグラムアカウントの運用方針として「商材紹介」が中心の場合、商材をアレンジする方法を提案したり、ユーザーからのアイディアを募集するなど、運用方針を見直すことでこれまでにリーチできなかったユーザーにアプローチすることが可能です。

「茅乃舎」アカウントでは、自社商材である「だし」を直接訴求せず、自社の商材を活用したレシピやおすすめの野菜などを紹介しています。

まとめ

どのSNSでも共通ですが、SNSを活用して集客を図ろうとすると始めは地道な努力が必要となります。

インスタグラムは画像・動画を中心としたコミュニケーションが主体となるので画像・動画のクオリティも重要ですが、アカウントの設定や投稿の際にひと工夫することで、店舗訪問や商品購入など、SNS集客のゴールとなるコンバージョンにつなげることができます。

インスタグラムは今後も機能改善や新機能が追加されることも予想されますので、最新情報を確認しながら自分の施策のPDCAを回していきましょう。

また、アカウントを開設したばかりであれば、中長期的視野を持ち、見込み客を発掘してコンバージョンまでの道を描けるよう、双方向のコミュニケーションを意識して行いましょう。

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山口優

2017年にIT企業を退社しフリーランスとなる。自ら企画したブログメディアやSNSを中心としたマーケティング活動を行なっている。現在は動画製作とHubSpotを勉強中。