インスタグラム広告費用の最新相場調査:2020年11月版

(2018年7月版のレポートに追加調査を行い、更新したものです)

SNS広告のひとつとして注目度の増しているインスタグラム広告。インスタグラム広告は、認知拡大だけでなく購買などのユーザー行動につなげやすく、細かなターゲティング設定ができるのが特徴です。 こうした特徴もあり、企業のWebマーケティング施策において存在感が増しています。本記事では、インスタグラム広告出稿前におさえておきたい広告の種類や配信方法、ターゲティングなど基礎知識を踏まえ、広告出稿サービスを提供している会社とその費用相場を調査しました。

出稿前に知っておきたいインスタグラム広告の基礎知識

フォーマット

インスタグラム広告の配置面としては以下の3種類があります。

  • フィード:インスタグラムのメイン画面。投稿内容が投稿順に流れる
  • ストーリーズ:インスタグラム上部に表示されているアイコンから閲覧できる。24時間で投稿が消える
  • 発見タブ:インスタグラムの検索ページ。ユーザーの興味関心に合わせて表示内容がパーソナライズされている

フィードに配信できる広告には、以下の種類があります。

  • 写真広告:フィードに表示する画像1枚の広告
  • 動画広告:フィードに表示する動画1本の広告。最長120秒
  • カルーセル広告:複数の画像・動画による広告。スワイプで次の写真・動画が表示される仕組みで、ストーリー性をもった訴求が可能
  • コレクション広告:メインの画像・動画の下に複数の製品を並べて表示でき、製品購入への誘導が可能

ストーリーズと発見タブには、写真広告および動画広告の配信が可能です。どこに配信するかでユーザー層やその反応が異なるため、アプローチしたいユーザーや目的に合わせて調整が必要です。

配信方法

インスタグラム広告の配信方法は次のいずれかです。

  • アプリの機能を使用:インスタグラムのアプリから、投稿をそのまま広告に活用できます。もっとも簡単な配信方法
  • 広告マネージャー:Facebookでも使われている広告作成ツール。Facebookページとインスタグラムのビジネスプロフィールの設定が必要。キャンペーンや広告を一括で設定・管理が可能

もっとも簡単なのはアプリの機能を使用する方法ですが、本格的に運用に取り組むのであれば広告マネージャーの利用がおすすめです。

そこまでの時間や人材が確保できない場合は、運用を代行してくれる会社に外注する方法もあります。企業のインスタグラム広告活用ニーズが増えるなか、運用代行会社の数も増えています。

ターゲティング設定

インスタグラム広告では、以下のようなターゲティング設定が可能です。こまかなターゲティングが可能なのも、インスタグラム広告の特徴です。

  • 地域:国・群・市など
  • 利用者層データ:年齢・性別・使用言語など
  • 興味・関心:利用アプリ、クリックした広告、フォローアカウントなど
  • 行動:インスタグラムやFacebookでの行動など
  • カスタムオーディエンス:メールアドレス・電話番号などの情報がある既存顧客
  • 類似オーディエンス:既存顧客と類似した特徴を持つユーザー
  • 自動ターゲット設定:場所、人口統計データ、興味関心など複数の条件から自社の製品に関心があると思われるユーザー

Facebookと同様のデータも使っているので、すでにFacebook広告を活用している場合はなじみのある部分かもしれません。

課金方法

インスタグラム広告の課金方法としては、次の4種類があります。

  • CPM:インプレッション数に応じ、1,000回表示ごとに課金。認知拡大に向いている
  • CPC:クリック数に応じた課金。自社サイトやページへの流入拡大に向いてる
  • CPI:アプリダウンロード数に応じた課金。アプリのインストールに特化
  • CPV:動画再生時間に応じた課金。再生時間10秒以上か全再生で課金。認知拡大、ブランディング向き

広告出稿の目的と予算に合わせて、最適な課金方法を選ぶようにしましょう。

運用代行会社に依頼する場合は、課金方法が決まっている場合もあります。その上で広告予算の〇〇%という料金設定が多いようです。

インスタグラム広告出稿の最新相場調査

1.ヴァンテージマネジメント株式会社

Webコンサルティング事業として、CPC/CPA重視の集客コンサルティング、データ分析に基づいたロジカルなサイト改善・制作などをトータルで提供している。インスタグラム広告、リスティング広告などの出稿も支援。B to B、B to Cともに業態問わず約1000社以上の豊富な実績がある。

利用企業の特徴

  • 中小企業が多い
  • ウェディング業界の事例が多い

<インスタグラム広告の活用法>

  • 画像広告、カルーセル広告、動画広告いずれも多い
  • ショッピング機能も注目されている

「売上拡大をCVポイントに設定し、インスタグラムの利用が最も多い20代〜40代の女性層に絞ってターゲティングを行うことが多くなっています」(ヴァンテージマネジメント株式会社 担当者)

サービスの特長

  • コンサルティング、データ分析、サイト制作・改善をトータルで提供可能

中心価格帯

月額10万円

  • クリック課金・インプレッション課金が多い

→ 詳しくはこちら(ヴァンテージマネジメント株式会社のサイトへ)

2.株式会社FREE WEB HOPE (フリーウェブホープ)

年間100本のペースでランディングページ制作を手掛け、LPOの実績も豊富な会社。また、Webページにマッチした広告配信など、Webマーケティングの支援も行っている。リスティング広告をはじめ、Facebook、インスタグラムなどのSNS、LINEなどの広告も常時 30〜40社ほど請負っている。

利用企業の特徴

  • B to C企業が中心
  • アクセサリーや美容など女性向けのジャンルが多い
  • ニッチな商材の出稿もあり対応の幅は広い
  • 最近では副業系セミナーの広告など出稿する企業の幅が広がっている

<インスタグラム広告の活用法>

  • 「インスタ映え」する写真を持っていると強い

「広告出稿の目的としては、商品やサービスの認知拡大や購買増加を目的とした出稿が多くなっています」(株式会社FREE WEB HOPE 担当者)

サービスの特長

  • ターゲットに合わせた広告配信先や配信形態の提案が可能
  • LP制作の経験が豊富で、ユーザー心理・LPの分析や施策提案が得意

中心価格帯

月額30万円以上の広告予算が多い

  • コンサルティングを含む支援にも対応、その場合は月額50万円前後
  • 都度見積もり

→ 詳しくはこちら(株式会社FREE WEB HOPEのサイトへ)

3.テテマーチ株式会社

創業当初から、インスタグラムのビジネス活用を促進させるために、情報メディアの運営、自社のキャンペーンツールによるビジネス支援、アカウント運用支援をはじめ、さまざまな価値を提供。広告だけではなく、インスタグラムの活用全般を支援してきた経験値がある。

利用企業の特徴

  • アパレル、美容、商業施設などB to Cの中でも女性向け商材の事例が多い

<インスタグラム広告の活用法>

  • 最近はストーリーズ広告が多い
  • ビジュアル重視の世界観にマッチしたクリエイティブが重要

「弊社のデザイナーは、インスタグラム広告クリエイティブ作成の経験が豊富なため、クリエイティブ作成から支援することが可能です。商品をいただき、Stories広告専用の動画を弊社で撮影した事例もあります」(テテマーチ株式会社 松重氏)

関連記事:相場インタビュー「インタグラムキャンペーン運用の相場は月額2万円で管理も簡単【CAMPiN】」

サービスの特長

  • インスタグラム活用支援実績者数300社以上
  • インスタグラム専用の広告クリエイティブ作成も可能
  • 広告だけでなくインスタグラム活用全般の支援が可能

中心価格帯

月額50万円~

  • 課金方法は原則インプレッション課金
  • 最低契約期間はなし

→ 詳しくはこちら(テテマーチ株式会社)

4.株式会社PLAN-B (プランビー)

SEO対策・インターネット広告・WEBサイト制作・DMPを事業の柱としている。インターネット広告では、リスティング広告、SNS広告、ネイティブ広告、動画など幅広い対応。DMP事業では、国内2万以上のWEBサイトに導入実績があるユーザー解析ツール「Juicer」のサービスを提供している。

利用企業の特徴

  • B to C企業がメイン
  • 若年層・女性層へのアプローチを目的とすることが多い

<インスタグラム広告の活用法>

  • 商品・サービスの認知度アップとした活用

「インスタグラム用に新たにKPIを設定し、インプレッション課金を推奨しています。また、効果測定として流入数や経路の解析も行っています」(株式会社PLAN-B 担当者)

サービスの特長

  • インスタグラム、Facebook、LINE広告に対応、最適な活用を提案可能

中心価格帯

月額100~500万円

  • マーケティングサービスの一環として、インスタグラムを含むSNS広告出稿サービスを行っている
  • 最低出稿金額 月額30万円~(運用手数料20%)

→ 詳しくはこちら(株式会社PLAN-Bのサイトへ)

5.株式会社ユニアド

2015年設立の会社。2016年にはGoogle Partnerに認定された。もともとはリスティング広告運用代行を専門として事業を始めた。現在はインスタグラムやFacebook、LINEなどのSNS広告、YouTube広告などの運用型広告についても運用代行や分析、コンサルティングを手がけている。

※公式サイトより調査

利用企業の特徴

<よくある課題>

  • 商材の認知度を高めたい
  • 売上を上げたい
  • サイトへのアクセスを増やしたい

<利用実績の一例>

  • 英会話教室:インスタグラムへの広告配信でSNS合計CV153%向上・CPA33%削減

サービスの特長

  • FacebookやAudience Networkなどインスタグラム以外のメディアの広告配信にも対応
  • 専門の知識と細かなヒアリングに基づくアカウント構成と配信設定
  • 媒体の営業担当者による情報共有や改善提案あり

中心価格帯

初期費用:5万円
運用費用:月額広告費の20%

  • 各種設定・管理作業、週次・月次レポート含む
  • 最低契約期間なし、スポットにも対応

例)予算30万円の場合:広告費25万円+運用費5万円=月額30万円

→ 詳しくはこちら(株式会社ユニアドのサイトへ)

6.株式会社グラッドキューブ

2007年設立の会社。広告運用代行では、リスティング広告をはじめとして、SNS広告、アプリ広告、Apple Search Ads、DSP、Amazon広告など幅広い広告を手がけている。他にも、Web制作・分析・コンサルティング、自社開発ASPサービスの提供など、デジタルマーケティングに関する幅広い領域をカバー。Web解析ツール「SiTest(サイテスト)」などを開発・提供している。

※公式サイトより調査

利用企業の特徴

<よくある課題>

  • インスタグラム広告の設定・改善・成果に不安がある
  • 利用中の代理店で成果が出ない、不安がある
  • 広告運用をしたいが自社にノウハウやリソースがない

<利用実績の一例>

  • 株式会社マネーフォワード:CV数533%向上・CPA65%削減
  • 合同会社DMM.com:CV数174%・CPA 24%削減
  • 株式会社ツクイスタッフ:CV数175%・CPA 7%削減

サービスの特長

  • インスタグラム広告専門チームが対応
    ―Facebook社と定期ミーティングも実施
  • ダイレクトレスポンスに強い
    ―多媒体との複合的な提案も可能
  • データに基づいた静止画・動画制作
    ―低価格の動画制作プラン、別途LPのA/Bテストにも対応

中心価格帯

広告費:25万円以上
代行費用:広告費の20%(広告費5万円~)

  • 契約期間:1カ月~
  • 広告費25万円以下の少額の別サービスとして月額定額制の広告運用代行サービスあり。初期費用5~10万円、月額3.5~5万円で利用できる

→ 詳しくはこちら(株式会社グラッドキューブのサイトへ)

7.ASUE(アスエ)株式会社

2012年設立の会社。リスティング広告運用代行とLP制作を柱として、広告配信に関する総合的な支援を行っている。広告運用代行については、リスティング以外にも、SNS広告やその他さまざまな広告配信に対応。100業種以上の運用実績がある。

※公式サイトより調査

利用企業の特徴

  • BtoCサービス・商材
  • 視覚情報・ビジュアルで良さを伝えられるサービス・商材

<利用実績の一例>

  • ECサイト:ブランドの世界観に合わせた獲得でROASが3倍に
  • アパレル:アイテムごとの定期的なクリエイティブ改善でCPAが1/3に

サービスの特長

  • 広告配信後のクリエイティブ改善を重視
  • ブランドイメージを守る広告配信
  • 間に営業担当などを挟まず、広告運用担当者が直接サポート
  • 別途LP制作、動画バナー制作代行にも対応

料金体系

初期費用:0円
運用手数料:広告費の20%

  • 広告費50万円未満の場合は初期費用10万円が発生
  • 手数料の下限金額は5万円

→ 詳しくはこちら(ASUE株式会社のサイトへ)

8.株式会社アドバン

自社でさまざまなWebメディアおよびアプリメディアを運営すると共に、広告運用やコンサルティングなどの事業も展開。モバイルインストール広告、動画プロモーションの実績多数。コミュニティアプリ案件においてインストール単価500円、月間5000インストールといった実績もあり。

利用企業の特徴

  • Webやアプリ上でコミュニティを持つ企業が中心
  • マッチングアプリ、ライブ配信系アプリの広告が多い
  • ゲームやエンタメ、占い系のアプリなどもたまにある

「数年間にわたり広告動画を作ってほしい、配信用に作った動画を買い取って他でも使いたいというニーズも増えています」(株式会社アドバン 代表取締役 田中氏)

<インスタグラム広告の活用法>

  • 訪問歴のあるユーザー、目標CVポイントに達したユーザーの類似オーディエンスをターゲットに設定することが多い

中心価格帯

初月は月間50万円前後からのスタートが多い

  • 動画制作費を広告運用手数料に含む(動画制作費は無料)
  • 予算が少ない場合は動画制作費を有料にするなど要相談

「クライアント様の理解が高まってきているのか、ただ単に『安い単価でたくさん獲得して欲しい』から、ROASや回収率を重要指標とされて、予算運用(運用マージン制)でのご依頼も増えています」(株式会社アドバン 代表取締役 田中氏)

→ 詳しくはこちら(株式会社アドバンのサイトへ)

9.株式会社アミティエル

インターネット集客、Webコンサルティング、それらを活かした集客できるホームページ制作といった、Webマーケティングに関する幅広い事業を展開。代表的な事例として「奄美のうまい店100選」や「奄美大島開運酒造」のフェイスブック広告出稿などを手掛けている。

利用企業の特徴

  • 飲食店やメーカーが多い
  • インスタグラム広告よりFacebook広告が主流

インスタグラム広告の活用法

  • 商品・サービスの認知度アップを目的とすることが多い

「ターゲティングでは、性別や年齢、趣味関心など細かく設定し、常に表示されているインプレッション課金を勧めています。アクセス解析による流入経路やユーザーの情報獲得も可能です」(株式会社アミティエル 代表 禧久氏)

中心価格帯

月額5万円以上であれば対応

  • コンサルティングに含む場合は月額30万円前後が中心価格帯

→ 詳しくはこちら(株式会社アミティエルのサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

  1. 調査母数(問い合わせした企業数):12社
  2. 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):6社
  3. インスタグラム広告出稿費用の中心的価格帯は次の通りとなりました。
    月額30~50万円

インスタグラム広告が始まったばかりのころは出稿のみをサポートするサービスもありましたが、現在は運用代行サービスに出稿サポートも含む形が一般的です。料金体系としては、初期費用はかからず、月額費用のうち20%程度を手数料として含む形が多いようです。

一方で、月額数万円でサービスの範囲を絞って以来できる会社もあるため、予算が限られている場合はそういったサービスを検討しましょう。

インスタグラムのユーザーは若年層の女性がメインで、写真映えする商材や目を惹く画像を持っていると有利です。ターゲット設定がかなり細かくできる点もメリットです。

また、SNS広告の活用が盛んになるなか、インスタグラム広告だけに取り組むというよりは、ユーザー層や目的に合わせて複数のSNSやその他の媒体を配信先として調整することでより効果が上がる事例も増えています。

インスタグラム広告出稿を検討する場合は、合わせて他のSNSなども比較検討し、自社の目的に合った出稿先を選ぶようにしましょう。

比較検討のための知識や人材が不足しているという場合は、そこをサポートするサービスや会社も多くあるので、本記事も参考に外部のサービスも上手に活用してみてください。

Instagramまるっと運用代行プラン

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調査実施概要

  • 期間:2018年6月27日〜2018年7月4日
  • 期間(更新):2020年11月4日〜2020年11月11日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話取材にて実施
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Web担当者のための見積もり相場ガイド編集部

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