LPOツールの最新相場調査:2020年1月版

2018年5月23日

Webマーケティングにおいて、WEB広告などのリンクをクリックしたユーザーをCVに導くため、LPを活用する会社が増えています。しかし、CVが思うように伸びない、LPの効果の検証方法がわからないといった声も聞きます。そこでおすすめなのが、LPOツール導入です。LPOツールを使えば、LPの効果検証やCV改善のための施策を簡単に行えます。本記事では、主要なLPOツールについて、その特徴と相場観を比較、調査しました。

そもそもLPデザインの基本について知りたい方は、こちらのコラムもチェック!
「ランディングページの作り方で参考になる記事5選!2019年11月版」

LPOツールとは?

LPOツールで何ができるか

LPOとは「Landing Page Optimization」の略。LPOにおけるLPは、広告などをクリックしたユーザーに対して表示させる、1ページで構成されたWebページを指します。

LPのCV改善を目的とした、LP最適化のためのツールがLPOツールです。ツールにより違いはありますが、LPOツールには、大きく分けて次のような機能があります。

・分析:現状のLPを分析する。ツールによって精度に差が出る機能。ユーザーを属性・行動などの条件を基にセグメント分けしたり、CV改善のために必要な仮設を立てたりできるツールもある

・LP制作: 分析・仮設に基づき、CV改善が期待できるLP内のコンテンツ、CTAなどの制作を行う。LPOでは通常、既存のLPから一カ所ずつ変更を行い、変更前・後でどちらが効果的かをテストする。ツールによってデザインなどの自由度に差がある。LPを新規作成するツールもある

・ABテスト:2パターンのLPについて、どちらの効果が高いかをテストする。基本は訪問ユーザーにランダムに表示するテストだが、セグメント分けしたユーザーに表示できるツールもある。また、複数の条件を組み合わせた「多変量テスト」ができるツールもある

・レポーティング:テスト結果をレポーティング。レポートを基に再度、分析→LP制作→テストを行い、PDCAサイクルを回しながらLP最適化を進めていく

LPOツールを導入するメリット

LPOツール導入のメリットは、LPOを簡単に実施できることです。LPOはLPOツールを導入せずとも不可能ではありませんが、LPOツールの機能にあるようなことをツールなしで実施するには、かなりの時間とコスト、人手が必要です。

LPOツール導入の効果

そもそもLPはCV獲得を目的としたWebページです。つまり、LPOツール導入の効果は、CV(コンバージョ)改善ということになります。

LPOツールを活用できていないと、LPのCV改善のためのPDCAサイクルを回すのに時間がかかるため、LPO施策を行ってもなかなか効果を実感できないかもしれません。しかしLPOツールを活用することで、CV改善を比較的早く実感できるのではないでしょうか。

LPOツールの最新相場調査

1.Gyro-n LPO(ジャイロンLPO/株式会社ユニヴァ・ペイキャスト)

株式会社ユニヴァ・ペイキャストが提供するLPOツール。同社は2001年設立の、東京を拠点とする会社。Webサイト改善・運営サポートツール「Gyro-n(ジャイロン)」を事業の中心としており、LPOの他にもSEOやEFO、ABテストなどのツールがある。

顧客の特徴

  • 小売ECが半分ほど
  • 次いで、不動産、人材、金融の順に多い

ツールの特徴・活用法

  • スタートアップ~中規模企業のLPOに必要な機能が揃っている
  • 自社開発ツールなので、問い合わせへの対応が早く、回答も具体的
  • サポートデスクあり、テクニカルな部分に詳しいスタッフが対応

「LPOツールを活用するためには、ペルソナ設計、シナリオ設計、クリエイティブの準備の3点が重要で、どれかが欠けてもLPOツールが手持ち無沙汰になります。この3点が揃うことでPDCAを回せる状態になり、それを前提としてきちんと設計ができれば、LPOツールによってユーザーニーズのミスマッチを防ぎ、購買や申込みなどのコンバージョン改善が見込めます」。 (株式会社ユニヴァ・ペイキャスト 担当者)

中心価格帯

初期費用:12万円

月額費用:5~9万円

  • 契約期間は1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月毎

→ 詳しくはこちら(Gyro-n(ジャイロン)LPOのサイトへ)

2.DLPO(DLPO株式会社)

DLPO

DLPO株式会社が提供するLPOツール。同社は東京を拠点とし、2018年にデータアーティスト株式会社からDLPO事業を承継して設立した。DLPOを中心としたLPO、CRO、プラットフォーム事業を展開している。DLPOは2005年、日本で初めてとなるLPOツールとして登場し、国内トップレベルの実績を誇っている。

顧客の特徴

  • 美容、健食(ダイエットなど)
  • 教育、学習支援(学習塾、通信教育、学習アプリなど)
  • 金融(カードローン、保険、証券など)
  • 人材(転職メディア)
  • 不動産(デベロッパー、不動産メディア)
  • サービス業(法律相談)

「高単価、高粗利、LTVが高い、CVR改善が事業にあたえるレバレッジ効果が高い、といった業界、サービスのお客様が多い傾向です」(DLPO株式会社 代表取締役 作左部氏)

ツールの特徴・活用法

  • サービス提供10年超、導入社数650社超等の実績と運用サポート
  • 多変量テスト、自動最適化等、最先端テクノロジーによるCVR改善
  • 最大公約数のオーディエンスだけでなく、セグメント毎の最適化も自動的に実施

「代表的な事例として、TSUTAYA TV、ベルーナ様などがございます。実績に裏付けられた経験に基づき、様々な業界や企業規模に応じた運用課題に適切にお応え出来る運用サポートが強みです。弊社のLPOツール活用により、マーケティングコミュニケーション、ユーザビリティに関する知見を習得することができます」(DLPO株式会社 代表取締役 作左部氏)

中心価格帯

月額費用:10~15万円

  • 利用期間は1~2年が平均
  • LPOツールを活用した改善PDCAが定着しているユーザーは3年以上継続するケースも多い

→ 詳しくはこちら(DLPOのサイトへ)

3. LACNE LPO(ラクネLPO/Vogaro株式会社)

Vogaro株式会社が提供するLPOツール。同社は2005年設立の、大阪に本社を置く会社。Web広告受託事業、Webソリューション開発事業、プロダクト事業、メディア・リクルート事業の4事業でサービスを展開している。LACNEシリーズには、LPOの他にCMSツール、EFOツール、Facebook管理ツールがある。

ツールの特徴

  • よく使われる機能のみに絞ったシンプル設計のLPOパッケージ
  • 設定するユーザー条件を、利用頻度の高いものにのみ絞り込んで提供
  • サーバーインストール型でランニングコストが不要
  • ユーザー条件の指定数や、表示コンテンツの登録数は無制限

基本料金

120,000円

  • 基本的に初回導入
  • 設置費用のみでランニングコストは発生しない

→ 詳しくはこちら(LACNE(ラクネ)LPOのサイトへ)

4.SEGMENT(セグメント/株式会社コンバージョンアド)

株式会社コンバージョンアドが提供するLPO支援サービス。コンバージョンアドは、2017年設立の、オンライン広告運用代行の株式会社フラットとLPO専門の株式会社ポストスケイプによる共同出資会社。両社の得意分野を活かし、広告・分析・LPOの3軸からパフォーマンスを最大化する支援を行っている。

顧客の特徴

次のような要望を持つ顧客におすすめ

  • 新規事業の将来性を早期に確かめたい
  • マーケティング効率を高めるためのセグメントを明確化したい
  • 顧客の質を高める施策を展開したい

ツールの特徴

  • 広告とLPの最適な組み合わせによりCVRを高める
  • CPAを最適化し、広告の効果を高める
  • 収益につながるコンバージョンの品質を重視

中心価格帯

非公開

→ 詳しくはこちら(SEGMENT(セグメント)のサイトへ)

5.CVX(株式会社ポストスケイプ)

株式会社ポストスケイプが提供するLPOクリエイティブ改善支援ツール。同社は2011年設立の、東京を拠点とする会社。ツール提供の他に、LP制作、運用支援など行っている。また、Webマーケティング関連の事業以外に、全国各地のロケーションウェディングフォトグラファーのセレクトサイトを運営している。

顧客の特徴

次のような要望を持つ顧客におすすめ

  • インハウスでランディングページ改善体制を作りたい
  • 施策を素早く行いたい
  • A/Bテストをテンポよく回して勝ちパターンを見出したい

ツールの特徴

  • ランディングページの新規作成も可能
  • A/Bテスト機能により、HTMLの直編集やタグ設置を都度行わずともテストを繰り返すことができる
  • 簡単にページ編集ができる一方で、HTMLの直編集も可能
  • プログラミング不要でエントリーフォームの構築、改善が可能
  • Google アナリティクス連携やタグマネージャー設定も可能

中心価格帯

非公開

  • 無料お試し期間あり

→ 詳しくはこちら(CVXのサイトへ)

6.SiTest(サイテスト/株式会社グラッドキューブ)

SiTest

株式会社グラッドキューブが提供するツール。ヒートマップ・ABテスト・EFOの機能により、LPOを実現するツール。同社は大阪に本社を置き、デジタルマーケティング事業、ウェブサイト解析・改善ASP事業、メディア事業を展開している。

※以下、公式サイト掲載情報より調査

顧客の特徴

  • 400,000サイト以上で導入実績あり

<導入実績の一例>
大阪イノベーションHUB:SiTestでの解析とサイトリニューアルでページ回遊率2倍
株式会社Sakaseru:ABテストでサービスサイトの注文完了率が25%向上
株式会社グリムスベンチャーズ:SiTest導入でカート誘導率140%

ツールの特徴

  • ヒートマップ解析:セグメント比較が可能
  • ABテスト:管理画面上で設定可能。LPOを簡単に実施
  • EFO:CVRアップの実績あり
  • レポーティング機能:AIによる分析・提案あり
  • AIリターゲティング機能:エンゲージメントの高いユーザーをセグメント

料金体系

30,000PVまで無料で計測可能

  • 有料プランは都度見積もり

→ 詳しくはこちら(SiTestのサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

1.調査母数(問い合わせした企業数):11社
2.有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):2社
3.LPOツールの中心的価格帯は次の通りとなりました。
1)初期費用:12万円
2)月額費用:10万円

LPOではまず、既存のLPを分析して、CV改善に必要な仮設を立てます。それに基づき、LP内のコンテンツやCTAなどを変更します。基本的にはどこか一カ所を変更してテストを行い、変更前・後のどちらの効果が高いかを検証します。

ツールによる違いが出やすいのは、以下の点です。

  • 分析の精度:どこまでのデータを収集できるか。データに基づきCV改善のための仮設を立てるところまでできるツールもある
  • LP制作の自由度:LP内のコンテンツやCTAなどを制作する際のデザインなどの自由度。新規LPを制作できるツールもある
  • テストの条件設定の幅:2パターンのLPをランダムで表示するABテストが基本。セグメント化したユーザーに表示できるツールや、複数の条件を掛け合わせて表示できる「多変量テスト」ができるツールもある

自社の状況や体制によって、使いやすいLPOツールは異なります。

LPOツールをはじめて導入する場合や、LPO施策にあまり時間や人員を割けない場合、シンプルなLPOツールのほうが使いやすく、PDCAサイクルを多く回せることもあり、効果につながりやすいのではないでしょうか。

逆にこれまでそれなりにLPO施策を行ってきたけれども効果が出ない場合や、チームでLPOに本格的に取り組む場合は、分析の精度が高く、LP制作の自由度が高く、さまざまなテストが実施できるツールのほうが向いているのではないでしょうか。

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調査実施概要
  • 期間(初回):2018年5月1日〜2018年5月14日
  • 期間(更新):2019年12月23日〜2020年1月20日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話取材にて実施

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