CVを獲る!ランディングページ(LP)作り方解説 | 制作ステップと成果を上げるコツ紹介

2023年11月16日

こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です

ランディングページ(LP)を制作することを検討している、または思うようにLPの効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。

  • 成果を上げるためのLP制作をどのような手順で進めていけばいいか知りたい
  • 自社のLPをすでに運用しているが、成果が出ていないので改善のヒントがほしい

このような課題をお持ちの方に向けて、この記事ではコンバージョン(CV)を獲得するためのLP制作の仕方を詳しく紹介します。

CVを獲る!ランディングページ(LP)の作り方

LP構成デザイン

得たいコンバージョン(CV)を明確にする

ランディングページ(LP)を作成する際は様々な準備が必要となりますが、最初に検討するのはゴールとなるコンバージョン(CV)を設定することです。

LPでよくあるCVポイントとしては以下のようなものがあります。

<CVポイントの例>

  • 商品、サービスの購入
  • 問い合わせ
  • 無料体験などへの申し込み
  • 見積請求、資料請求
  • メルマガ登録
  • ホワイトペーパーなどのダウンロード

ペルソナ分析でターゲットを明確にする

CVポイントを検討したら、顧客または見込み顧客として、どのようなユーザーを集めるかを検討します。

ターゲットユーザーを検討する際は既存顧客に関するデータ収集を行なった上で、ペルソナ分析を行なうと、より精度の高いユーザー設定が可能となります。

また、ターゲットがどのような課題を抱えているか想像しやすくなります。

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自社商品の訴求ポイントを明確にする

LPを作成する上で、自社の商材が他社より優位な点(USP=Unique Selling Proposition)がどこかを明確に表示することが重要です。

  • これまでの経験と実績(過去)
  • 自社のノウハウとその提供体制(現在)
  • 事業方針(未来)

上記3つの視点をヒントに自社のUSPを抽出してみましょう。
自社独自の強みがターゲットユーザーが抱える課題に対して、どのようなメリットをもたらすのかを明瞭に伝え、共感や信頼を得られるストーリで訴求をすることがポイントになります。

メインの訴求メッセージ(キャッチコピー)を考える

一番訴求したいメッセージを短いフレーズで伝えるのが「キャッチコピー」です。
一番ユーザーの目に入ってくるメッセージであり、キャッチコピーを読んで「詳しく知りたい」と注意深く読んでもらうためのトリガーとなります。

つまり、キャッチコピーの成否がCV到達率に大きく影響します。

キャッチコピーはファーストビューだけでなく、ページを読み進めるユーザー心理にあわせてLPの要所に配置します。

1.キャッチコピー(読まない壁)
・ファーストビューに必須
・訪問者の興味関心を惹き、LPを読み進めて
 もらうためのコピー

2.ボディコピー(信じない壁)
・LPの内容に必須
・商材について興味関心を高め、理解してもらう
 ためのコピー

3.クロージングコピー(行動しない壁)
・CTAに必須
・コンバージョンを後押しするためのコピー

構成、ワイヤーフレームの作成

明確にしたターゲットユーザーと訴求するメッセージやストーリーを念頭に、ページの構成を検討します。
以下4つの基本構成を軸に、最後まで読み進めCVに到達してもらえるコンテンツ構成を考えましょう。

  1. .関心喚起
    キャッチコピーとメインビジュアル
  2. 商品理解
    サービスの特長とベネフィット
  3. .信頼獲得
    事例と実績、権威づけ
  4. 行動喚起
    利用方法、不安の解消、特典、CTA

構成の枠組みが決まったら、LPに必要な要素を整理し、掲載するコンテンツとその配置を定めた設計図(ワイヤーフレーム)を作成します。
ワイヤーフレームの段階では画像やテキストが全て揃う必要はなく、どのコンテンツをどのように配置するかや、コンテンツの順とユーザーの思考がマッチしているかなどを確認するために使用します。

LP作成を制作会社に委託する場合は制作会社と意識共有を行うために必須となりますが、自社でLPを作成する場合にも、LPの全体像を把握するために、コンテンツ作成前に用意しておくと便利です。

LPの構成に悩む場合は、ギャラリーサイトを参照して他社事例を研究すると、自社のLP作成におけるヒントを得ることができます。

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コンテンツ作成

ワイヤーフレームを基に、具体的なコンテンツの作成をすすめていきます。

主に以下のような要素で組み立てていきます。

ファーストビューで興味関心を引く

LP画面を開いた際に最初に目に入る「ファーストビュー」では、ユーザーが抱える課題に対して、自社の商品・サービスがどんなベネフィットを提供できるのか端的に明示することが重要です。

キャッチフレーズやイメージだけでなく、CTA(Call to Action)ボタンも配置しましょう。

さらに、期待・信頼して読み進めてもらうために、導入社数、導入シェア、受賞歴などを併せて掲載すると効果的です。

「課題・悩み」への共感で自分のことだ!と思ってもらう

ファーストビューの下には、「このLPは自分のために書かれている」「自社の課題を解決する」と思ってもらえるよう、LPが対象としているユーザー像をイメージできるコンテンツを用意しましょう。

「商材の特徴」「メリット」で課題・悩みの解決を提案

次に具体的な商品・サービスについて詳しく説明を行います。

このとき、「・・とは?」のような解説よりも、具体的にどのような課題が解決できるのか、あるいは他社との差別化要因などを強調するとユーザーの関心が高まります。

「実績・事例・お客様の声」で信頼を獲得する

自社の商品・サービスの信頼性をアピールするために必要な要素として、販売個数・導入社数や第三者機関による評価、販売サイトランキングなどを掲載することが重要です。

数値的な実績がない場合でも、導入事例やお客様の声などを掲載することで、訪問ユーザーが購入または契約した時のイメージがしやすくなります。

「導入の流れ・料金プラン」で疑問を解消する

BtoB向けのサービスなどの場合、利用開始までに複数のステップが必要であるケースがあります。その場合は、どのような流れで利用開始に至るのか、フローチャートなどを用いてわかりやすく表示することで、ユーザーの疑問を解消することができます。

利用開始までに必要な日数の目安がある場合は、その日数を明示することも有効です。

「Q&A」「サポート」などで不安の解消と後押し

これまでにユーザーから「よくある質問」をLPで用意しておくことで、LPを読み進めてユーザーが疑問に思うであろう質問への回答を掲載しておきます。

競合他社と異なるポイントや、導入する場合の注意点などを記載すると効果的です。

「CTA」でCVを獲得する

LPにおいてCVを獲得するためにCTAボタンをどのように配置するかは非常に重要です。

CTAをLPの一番下にだけ設置するのではなく、ファーストビューや、ユーザーがクリックしたくなる位置に設置することで、CVを獲得しやすくなります。

資料請求など入力フォームに記入してもらう場合は、別ページへ遷移してもらわずにフォームをLPに埋め込むことで、ユーザーの離脱を回避することができます。

コンテンツ作成のまとめ:良いLPを制作するポイント

良いLPとは、ファーストビューでユーザーの興味関心を引き、自社商品・サービスの優れた点(USP)を他社との比較も交えながらアピールして、不安を取り除きつつ最終的にコンバージョンに導くことができるLPです。

そのためにはユーザーの思考を逆算して、どのようなコンテンツが必要か、どう配置すると読みやすいかを研究しつつ、関心を引きつけられるデザインで表現することが重要です。

CTAとなるボタンリンクはLPの一番下とファーストビューには必ず設置した上で、コンテンツの中にも適宜追加して効果測定を行いましょう。

デザイン作成

LP作成では、フォントや色の使い方など、Webデザインのノウハウが求められます。

しかし、現在提供されているLP作成ツールでは、豊富なLPテンプレートの中から選択することができるなど、初心者でも簡単にLPを作成できるツールが揃っています。

テンプレートに頼らない、または特殊な効果を使用するなど、高度なデザインスキルが必要な場合は、LP制作会社に依頼する方が制作期間を短縮することができます。

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コーディング

コーディングとは、HTMLやCSSを使ってLPを作成する手順です。

確定したワイヤーフレームを元に、画像やテキストを挿入してWebページの形にしていきます。

LP用のテンプレートを使用したり、コーディングが不要なWebページ作成ツールを利用している場合はこの手順は不要です。

自社でLPを作成する場合、ワイヤーフレームまでを社内で作成し、コーディングのみを他社に依頼することも可能です。

公開、運用、効果測定、改善

LPを公開したら、期間を定めて効果測定を行ないます。

LPO(ランディングページ最適化)ツールを使用すると、訪問数やCTAのクリック数だけでなく、ヒートマップ機能などを使ってLPの状況を細かく把握することができます。

これらを元にCVRが低いなどのLP運用上の課題が見つかったら、具体的な改善施策に落とし込み、実践していきましょう。

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ランディングページを作る方法とメリット、デメリット

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ランディングページを作成する方法としては

  • 自社でLP作成ツールを利用する
  • 制作会社にLP制作を依頼する

の2つの方法があります。

それぞれについて、メリットとデメリットを解説します。

自社でLP作成ツールを使って制作する

自社でLP作成ツールを利用して制作する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

<メリット>

  • 費用を安く抑えることができる
  • 修正作業を柔軟に行なうことができる

<デメリット>

  • Webデザインやセールスライティングなど、LP作成の様々なスキルが必要になる
  • セキュリティ更新やサーバー保守など、保守に関する作業が発生する

自社にWebデザイナーがいる場合や、LP作成スキルを自社に蓄積させたい場合は、自社で作成することがおすすめです。

制作会社にランディングページ制作を依頼する

LP制作会社に制作を依頼する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

<メリット>

  • 高品質なLPを短納期で作成できる
  • LPを作成する担当者のスキルや工数が不要

<デメリット>

  • 自社制作と比較して作成費用が高くなる
  • 大幅な修正が制限される(修正回数に制限がある)

LPで作成した素材をパンフレットなどで再利用したい場合、デザインデータとして納品してもらうことができる制作会社も存在しますが、その場合は追加費用が必要になります。

LP制作を依頼する際の注意点や、具体的な制作会社のおすすめはこちらの記事で解説しています。

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成果を上げるランディングページ(LP)を作る8つのコツ

LPで成果を上げる時に必要なコツとしては以下の8つのポイントがあります。

適切な目標とCV設計をする

LPを作成する究極的な目的な自社に売上と利益をもたらすことにあります。

商品・サービスを直接的に販売することもあれば、資料請求やメルマガ登録など、見込み顧客を獲得して将来的な商談に繋げる場合もあります。

自社のLPを作成する際は、このLPがどの地点を目的とするべきか検討することが重要です。

離脱を防ぐファーストビューにする

ユーザーにとって最初に目に入る「ファーストビュー」は、その商品、サービスがどのような課題を解決するかをアピールすると訪問ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。

LPの場合、ユーザーは3秒以内に読み進めるかどうかを判断すると言われており、LPの離脱率を下げるために一番重要なのがファーストビューになります。

ユーザー視点の課題解決、行動喚起につながるコンテンツ構成にする

LPの中心となるのはLPで紹介する商品・サービスがいかに魅力的なものであるかをアピールするコンテンツです。

第三者機関による評価や、他社と比較した図表を掲載するなど、自社の優位性をアピールできるコンテンツを用意することが重要です。

そして、訪問ユーザーの関心を高めてCVに繋げるリンクを適切に設置するようにしましょう。

魅力のあるオファーを提示する

ユーザーはLPから購入や申し込みを行なう際に、「商品・サービスを利用することでどのようなメリットがあるか」を非常に重視します。

さらに、LP経由で申し込むと限定特典や限定割引がある場合はさらに動機付け(モチベーション)を高めることが可能になり、購入や申し込みを行なってもらえる可能性が上がります。

CVを獲る入力フォームの最適化を行う

資料請求フォームなど、コンバージョンの際にユーザーから情報を取得する場合、その入力フォームで入力する項目によってCV到達率は大きく変動します。

メールアドレスのみを入力してもらう場合はハードルが低いため、入力フォームが原因で離脱する可能性は低いですが、社名や氏名、電話番号などの個人情報や企業の業種、従業員数など詳細な情報を取得しようとするほど、コンバージョンにつながる可能性は下がります。

また、「Googleログイン」などのアカウント連携機能や、CVに不要な項目は削除するなど、入力フォームをより入力しやすくカスタマイズすることで、ユーザーの利便性が高まり、CV到達率が増加します。

LPの表示速度に注意する

LPは1ページで多くの情報が掲載されており、画像や動画を使用すると表示までに時間がかかることがあります。

ユーザー側で表示に時間がかかってしまうと、ファーストビューが表示される前に離脱してしまうなど、LPの効果が低下してしまう原因になるため、Page Speed Insightsなどを利用して表示速度が問題ないか確認しておきましょう。

デバイスごとの見え方に注意する

LPを制作する際は、PCなどの大画面だけでなく、スマートフォンで表示した際にデザインが崩れていないかなどを確認しておきましょう。

LP制作会社に依頼する場合、スマートフォン対応(レスポンシブ対応)について追加費用が発生することがあるため、事前に確認しておきましょう。

公開後の効果測定、改善体制を準備しておく

LPの効果を最大化させるためには、公開後にCVの目標を達成できているかだけでなく、ターゲットユーザーが想定通り訪問しているか、ページの下の方まで見られているか、キャッチコピーなどの表現が適切かなどを常に見直しながら効果測定を行なうなど、CVR(コンバージョン率)を改善することが重要です。

CVを獲る!ランディングページ(LP)作り方解説のまとめ

ランディングページでコンバージョンを高めるためには、コンテンツにおける様々な要素のほか、作成前のCV設計やターゲットユーザー設計におけるペルソナ分析、USPを訴求するキャッチコピーなどをコンテンツ作成前に検討しておくことが重要です。

LPを訪問したユーザーが離脱しないよう、ファーストビューからユーザーの興味を引きつけつつ、自社の商材の強みやメリットをアピールし、CTAを適切に設置することでCV数を増やすことができます。

公開後はアクセス解析だけでなくLPOツールを利用するなど、訪問数やCTAのクリック率を高めながらCVRを改善するための施策を検討しましょう。

ディレクターバンクではLPの企画段階から公開後の改善策提案まで、一貫したサポートを提供しております。

また、WordPressなどの一般的なCMSを使ったLP制作だけでなく、CRMを利用してリードを管理できるマーケティングツール「HubSpot」を活用したLP制作サービスも提供しております。

LP作成でお困りのことがありましたら、ぜひ一度弊社までご相談ください。

Webマーケティング視点で成果を出すためのLPを制作します

ディレクターバンク(株)のLP制作では、現状課題をヒアリングさせていただいた上で、LPのコンテンツ企画・制作から、公開後の広告運用、LP修正対応まで、LPで成果を出すための必要なサポートをワンストップで提供させていただきます。

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山口優

2017年にIT企業を退社しフリーランスとなる。自ら企画したブログメディアやSNSを中心としたマーケティング活動を行なっている。現在は動画製作とHubSpotを勉強中。