ABテストツール有料版の最新相場調査:2019年6月版

投稿日:2019年6月19日 更新日:

Webサイトやランディングページ改善、新規コンテンツ、ページ作成の際に、CVRを高めるためのABテスト。ABテストは、ABテストツールの利用により簡単に行えます。ABテストツールには、無料のものと有料のものがあります。無料ツールとしてよく利用されているのは、Googleオプティマイズです。一方、有料のツールはコストをかけるだけの優れた点があります。本記事では、主要な有料のABテストツールとその相場を調査しました。

ABテストツールとは

A/Bテストでは、ひとつのコンテンツページに対して2つのパターンを用意したうえで、それぞれのページに均等にユーザーを振り分け、どちらがより高い効果が得られるかをテストするものです。ページの一部、またはページ全体を変更したパターンで比較することもあります。また、広告に対して行うこともあります。

ABテストツールを利用することで、ABテストに必要なコンテンツページやユーザー振り分けの設定、結果の分析をツールの管理画面から簡単に行うことができます。ABテストを行うことで、WebサイトのCVR向上や、新たなページを作成する際によりCVRの高いページを作ることができます。

なお、3パターン以上の比較を行う、多変量テストというものもあります。

無料と有料に違い

ABテストツールの中には、無料で利用できるプランや、無料トライアル期間があるツールがあります。無料プランは、PV数や機能などに制限があります。

無料のABテストツールとしてよく利用されているのが、Googleが提供しているGoogle Optimize(オプティマイズ)です。多変量テストやリダイレクトテストにも対応しており、GoogleアナリティクスやGoogleアドワーズと連携可能で、分析や広告のABテストも簡単に行えます。

Googleオプティマイズには、より高度な分析とカスタマイズを行うことのできる、有料のオプティマイズ 360というツールもあります。また、今回調査したABテストツールは、基本的に有料のものがほとんどです。コストが掛かる分、以下のような点が優れています。

  • ABテストできるパターンが豊富
  • ヒートマップ分析など分析機能が豊富
  • レポート作成が簡単
  • ABテスト以外のWebマーケティングに役立つ機能がある
  • サポートが手厚い

本格的にABテストを行いたい場合は、今回調査したような有料のツールも検討してみると良いのではないでしょうか。

ABテストツールの最新相場調査

1.Gyro-n ABテスト(株式会社ユニヴァ・ペイキャスト)

Gyro-n ABテスト

株式会社ユニヴァ・ペイキャストが提供するABテストツール。同社は、Webマーケティングツール、業務基幹システム、インターネット決済代行でのソリューションを提供するIT企業。Gyro-nシリーズには、ABテストツールの他、さまざまなWeb改善ツールがそろっている。

ツールの特長

  • 低価格帯ながら基本的なA/Bテストの機能がそろっている
  • 非同期型(同期型やスプリット式ではない)サービスあり

「サポートデスクを設けているので設定面での手厚さは好評ございます」。(ユニヴァ・ペイキャスト 担当者)

利用者の特徴

  • 業種:EC>不動産>人材>金融>B2Bの順に利用が多い
  • 規模:大手上場会社から単品通販企業まで幅広い
  • 半分以上が代理店経由での利用

「URLパラメーターでファーストビューを変える利用が多いように感じます。単純なA/Bテストをされる場合も少なくありません。CTAのテストや、フォームのテストをされる場合もあります」。(ユニヴァ・ペイキャスト 担当者)

<代表的な活用事例>

「弊社はツールベンダーでありコンサルや運用代行しないため、数値の開示をいただけないケースが多いのですが、某不動産企業様では単純A/Bテストでサイト内回遊率が向上し問合せが増加、広告用のクリエイティブの差し替えで購買が増えたという例を伺ったことがあります」。(ユニヴァ・ペイキャスト 担当者)

料金体系

初期費用:要問い合わせ
月額:16,200円(税別)~

  • インプレッション数に応じた従量課金
  • 契約期間3カ月~
  • ミニマム5万インプレッションまで

「ミニマムの価格帯となる5万インプレッションから順にご利用いただいています。20万インプレッションを超えてご利用いただく場合は、上位互換サービスのGyro-n LPOをご利用される場合もございます」。(ユニヴァ・ペイキャスト 担当者)

→ 詳しくはこちら(Gyro-n ABテストのサイトへ)

2.DLPO(DLPO株式会社)

DLPO

DLPO株式会社が提供するLPOツール。主要機能のひとつにABテスト機能がある。同社はこのツールを主軸として、LPO、CROプラットフォーム事業を展開。DLPOは、ABテストの他に多変量テストやパーソナライゼーションにも対応している。

ツールの特長

  • ABテストに留まらず、多変量テスト、自動最適化等、最先端テクノロジーを有効活用、ABテスト後のコンバージョン最大化を支援可

「サービス提供10年超、導入社数700社超等の実績と経験から、ABテストツールの提供に留まらず、ABテストのPDCA運用(課題特定→テスト設計・実施→分析・改善)全体をサポートできます。また、広告代理店、制作会社との協業プロジェクトも多く、各社とのリーレションシップの経験値が高く、既存運用現場の課題に即した提案が可能です」。(DLPO 担当者)

利用者の特徴

  • 業種:幅広い。たとえば以下のような業種。
    ―美容、健食(サプリメント・健康食品、トレーニングジム、美容エステなど)
    ―人材(転職メディア)
    ―住まい(電気、住宅機器)
    ―教育、学習支援(学習塾、通信教育、学習アプリなど)
    ―金融(カードローン、保険、証券など)
    ―不動産(デベロッパー、不動産メディア)
    ―サービス業(旅行メディア、ブライダル、法律相談)
    ―小売(ファッション、日用品、家電)
  • 規模:中堅~大手企業、ネット企業が中心

「お問い合わせ、資料請求、商品購入など、サイト集客後のコンバージョン率に課題感を持っているクライアント様のご利用が多いです」。(DLPO 担当者)

<代表的な活用事例>

  • 株式会社ベルーナ:月最大80回のA/Bテストを実施
  • ワタベウェディング株式会社:ユーザーテストとABテストを組み合わせて、フォーム誘導220%、来店予約154%の改善を達成。来店予約数を大幅に改善
  • パーソルマーケティング株式会社:ページ別訪問者数が3割アップ

中心価格帯

月額費用10~15万円

→ 詳しくはこちら(DLPOのサイトへ)

3.SiTest(株式会社グラッドキューブ)

Sitest

※公式サイト掲載情報より

ツールの特長

  • ヒートマップ解析、A/Bテスト、EFOにひとつのツールで対応
  • AI(人工知能)レポート機能
  • 「インターネット広告代理店」開発ならではの広告連携機能

利用者の特徴

<代表的な活用事例>

  • 営業求人F社:簡単な地域別 LPO でCVR+36%、滞在時間+66%
  • 株式会社Sakaseru:A/Bテストでサービスサイトの注文完了率25%アップ
  • 健康器具EC:ショッピングカートのA/Bテストでフォーム入力完了率9.1%改善
  • ブランド買取F社:ヒートマップ解析、仮説立てからA/Bテストまでトータルな実施で問い合わせ数2倍以上に
  • 株式会社グリムスベンチャーズ:SiTest導入でカート誘導率140%、解析データを基にしたA/Bテストでサイト改善

料金体系

30,000PVまで無料トライアル利用可能

  • 2ドメイン※サブドメイン計測、クロスドメイン計測も可能
  • ゴール設定数10個
  • 利用可能ページ・サブユーザー上限数無制限

通常利用は要問い合わせ

  • PV数・ドメイン数を基に見積もり

→ 詳しくはこちら(SiTestのサイトへ)

4.Optimizely(株式会社ギャプライズ)

Optimizely

株式会社ギャプライズが正規代理店として提供しているABテストツール。同社では、テクノロジーソリューション事業とWebマーケティング事業を柱としている。前者の事業として、世界の最先端のツールを日本に紹介しており、Optimizelyもそのひとつ。

※公式サイト掲載情報より

ツールの特長

  • 世界ナンバー1 A/Bテストツールとして世界7,000社以上で活用
  • A/Bテスト、多変量テスト、複数ページテストに対応
  • 統計エンジンStatsEngineを使用、正確かつ迅速に実験結果を提供
  • 広告キャンペーン、地域、Cookieなど多様な切り口でテストのバリエーションを提供
  • デバイス、ブラウザ、キャンペーン、または任意の切り口によるセグメント分析が可能
  • iOSとAndroidで構築されたアプリ内でABテストの実行が可能
  • レスポンシブ対応

利用者の事例

<代表的な利用実績>

  • SONY:A/B/Cテストによりバナー広告のCVR改善、セグメンテーションによりチェックアウトコンバージョン率を20%向上。
  • Ringierグループ:編集テストにより見出しとティーザー画像のパフォーマンスを最適化。記事へのCTR20%、インプレッション5%増加。
  • SmartWool:デザイン変更後のテストで、コンバージョン率向上、収益17%増加。
  • Bleacher Report:テストによりソーシャルコンバージョン764%増加。読者がリピートユーザーに。
  • Electronic Arts Inc.:SimCity ゲームのリリースを最適化。プロモーションオファーを削除して収益を43%増加。

料金体系

要問い合わせ

  • デモあり

→ 詳しくはこちら(Optimizelyのサイトへ)

5.VWO(Visual Website Optimizer)(株式会社アッション)

アッション

インドのソフトウェア会社Wingifyが開発したA/Bテストツールで、日本唯一のプレミアムパートナーとして、株式会社アッションがLPO対策のコンサルティングに導入している。同社は他に、幼児英語教育メディアも運営。

※公式サイト掲載情報より

ツールの特長

  • 世界4,500社以上が導入しているグローバルなA/Bテストツール
  • 同一URLでのA/Bテストができる
  • 専用タグの貼付でVWO管理画面からHTML・CSSの知識不要で修正できる
  • ヒートマップ機能、分析機能など、機能が充実
  • アッションでは施策の提案や設定、レポート作成のサポートも可能

利用者の特徴

  • 国内でも330社以上の導入あり

<代表的な導入事例>

  • 株式会社オルビス
  • ラオックス株式会社
  • 株式会社ジェイック
  • 株式会社集英社

料金体系

月額10万円~

→ 詳しくはこちら(アッションのサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

  1. 調査母数(問い合わせした企業数):6社
  2. 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):2社
  3. ABテストツールの中心的価格帯は次の通りとなりました。
  • 月額費用:10万円前後

ABテストツールは、ABテスト機能主体で提供されている場合と、LPOやWebサイト改善のためのツールやサービスのひとつの機能としてABテスト機能がついているという場合とがあります。

ABテスト機能主体で提供されている場合は、月額数万円程度から、コストを抑えて利用可能です。ABテスト主体とはいっても、結果の分析など、ABテストからのWebページ改善に必要な機能はついています。

何かのツールやサービスのひとつの機能としてABテストがついている場合は、料金が高くなります。その代わり、マーケティング施策の提案や分析、レポート作成などのサポートを受けられます。

ABテスト自体は、ツールを利用することで簡単に設定、実施できます。実施したいWebサイトやコンテンツページ、広告などが決まっているのであれば、ABテスト主体のツールを使ってどんどん進めると良いのではないでしょうか。

一方で、Webサイトやコンテンツページ、広告などどの部分を変えてABテストを行うのか、また、テスト結果をどう分析して改善に活かすのかなどに自信がない場合は、そこまでサポートしてくれるサービスを選ぶと良いと思います。

調査実施概要

  • 期間:2019年6月3日〜2019年6月11日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話・メール取材にて実施

編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
https://webtanguide.jp/contact

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河村 郁恵

i.kawamura

山口県出身。王朝文学が好きで研究者を夢見て大学で国文学を専攻するも、方針転換で就職。新卒で入社した会社でネットショップ運営に携わり、カスタマーサポートから商品開発、プロモーションなどを経験。その後、EC業界向けメディアに転職。編集部でメディア運営や業界紙の制作ディレクションを経験した後、フリーのライター・編集者として独立。

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