BtoB企業のX公式アカウント10選

BtoB企業のX公式アカウント10選!運用のポイントと投稿アイデア【2025年11月版】

こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です

認知獲得や集客を目的として、X(旧Twitter)を運用することを検討している、またはXアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。

  • BtoB企業がSNSマーケティングを実施して効果があるのか
  • BtoBの同業種で成功している事例を知りたい

中小企業が自社の存在を認知してもらう「ブランディング目的」でSNSを始める事例は多くありますが、BtoBビジネスを展開している企業からこのようなご質問をよくお受けします。

今回はBtoBビジネスでSNS活用を検討している企業のWeb担当者の方向けに、BtoB企業のX(旧Twitter)運用ポイントや、参考になる企業公式アカウントをご紹介します。

具体的な運用計画やおすすめの運用分析ツールなど、Xマーケティングの全体像を知りたい場合は併せてこちらの記事もご覧ください。

Xマーケティングとは? 戦略設計や成功事例など Web担当者向け始め方解説【2025年10月版】
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BtoB企業がXを運用するときのポイント

Xは2025年5月時点の日本国内アカウント数は6,800万以上と言われており(*1)、国内で有数のアカウント数があるSNSとなっています。

また、テキストのみで投稿できる気軽さから、運用コストの面でもSNSを初めて活用するときにもおすすめのSNSです。

BtoCビジネスでは自社商品やサービスの訴求などに活用されているのに対し、BtoBビジネスでのSNS発信メリットがイメージしにくいかもしれません。

しかし、BtoBビジネスを展開している企業であっても、認知向上や新しいビジネス機会の創出、広報や採用活動にXなどのSNSを活用することは非常に有効です。

*1:XのAI「Grok」が進化! 日本法人社長が教える「インサイト発見」の“超実践ワザ”

BtoB企業がXを運用するメリットとデメリット

BtoB企業がXを運用するメリットとデメリットは以下のものがあります。

メリット1)低コストで運用可能

Xをはじめとした多くのSNSはアカウントを無料で作成することができます。

また、運用担当者の工数に応じて、自分のペースで運用することができます。

メリット2)新たな企業との出会いが生まれる

企業アカウントの場合SNSの運用担当者を「中の人」と呼ぶことがあります。

中の人の日常を企業公式アカウントが利用するハッシュタグをつけながら投稿することで、全国の企業アカウントとの交流が生まれることがあります。

交流が深まると運用ノウハウを共有したり、合同キャンペーンを展開して双方のフォロワー数を増やしたり、新しいビジネス機会の創出につなげることができるため、積極的に交流することをおすすめします。

メリット3:広報や採用活動として活用できる

Xは幅広い層が利用しており、採用活動目的のアカウントを作成すれば学生がX上で自社の存在を知るきっかけになることがあります。

また、ビジネスパーソンが情報収集目的でXを利用している場合、自社のプレスリリースをSNSに投稿しておくだけでも、それを発見したユーザーが社内で検討して問い合わせにつながる可能性があります。

デメリット1)運用工数が負担になることがある

運用を外注すると専門家からアドバイスを受けることができるため、ノウハウを吸収できたり最新の施策を打ちやすくなるなどのメリットがありますが、委託費用が発生します。

費用を抑えたい場合は自社の担当者がコンテンツの「ネタ」検討、投稿予約、レポート作成を行なうことになり、運用工数を確保する必要があります。

また、アカウント作成前にターゲットや運用目的を自社で考える必要があります。

デメリット2)炎上するリスクがある

中の人のつぶやく内容によっては他社の企業アカウントやフォロワーとの間でトラブルになり、企業の信用、評価の低下につながるリスクがあります。

予防策としてソーシャルメディア運用ポリシーを策定して公開したり、プロフィールに「運用担当者個人の見解であり、企業としての見解ではありません」などの注意書きをすることでトラブルを回避できます。

投稿内容のポイント

BtoBビジネスを展開している場合、ツイートする内容は商品・サービスの内容だけではユーザーの関心を集めることが難しいため、様々な工夫が必要になります。

プレスリリースやWebサイト・オウンドメディアを紹介する投稿のほか、以下のような投稿を組み合わせることでツイートの回数を増やすことが可能です。

ツイート回数が多いほど、多くの人の目に触れる機会を増やすことができます。

中の人の日常の投稿

運用担当者の業務内容や日常のシーンを投稿することで、運用担当者を通じて企業への親近感を増すことができます。
このような投稿は「オーガニック投稿」と呼ばれることがあります。

関連業界や話題のニュースに反応する

Xユーザーが注目する話題のニュースについて公式アカウントとして反応すると、多くのユーザーに表示される可能性が高まります。

ただし、他社を批判することは炎上リスクが高まるため注意が必要です。

無関係な業界よりも自社の関連業界や、間接的に関わっているビジネスについて反応する方が自社のアカウントに興味を持つユーザーが増えます。

業界の専門用語などの解説

フォロワーを増やしたいときの基本戦略は「有益な情報を積極的に発信すること」になります。

一般消費者が知らない情報を発信することでアカウントの存在が広く知られることもあります。

可能な限り多くの有益な情報を発信することが親しみやすさと共に重要です。

BtoB企業にとって参考となる企業のX公式アカウント10選

ディレクターバンク株式会社

オウンドメディアやLP運用をはじめとしたWebマーケティング支援事業や広告運用代行などを行なっているディレクターバンク株式会社の公式アカウントでは直近で開催されるウェビナーの開催情報や、同社が主催する交流会などの開催案内が投稿されています。

ヤナセ製油

大阪に本社があるヤナセ製油株式会社の公式アカウントでは、主要製品である潤滑油の豆知識やお役立ち情報を発信しています。

また、製品に関する詳細情報についてはWebサイトへ誘導するようにしています。
専門的な商品が多い場合でも、商品の利用イメージを想像できる場合は画像を作成するなど工夫して紹介することも有効です。

Lプランズ

有限会社Lプランズは電気設備専門設計事業を展開しており、採用活用に関する公式Xアカウントと人事担当者の個人Xアカウントを作成し、就職説明会や内定者インタビューなどのお知らせを投稿しています。

企業公式の採用情報アカウントは就職活動においてSNSで情報収集を行なう学生への情報発信手段として、人事担当者の個人アカウントは担当者のつぶやきや、読んだ書籍など柔軟な発信と使い分けています。

株式会社MJE

オフィス環境の支援を行なう株式会社MJEのアカウントでは、毎日の挨拶を投稿するほか、自社で運営するオウンドメディアの記事紹介や、オフィス環境やPC周りのサポート情報提供などを行なっています。

BtoB企業のアカウントでも、オフィス環境に関する業務に携わる人にとって有益な情報を提供しようという運用方針で投稿内容が作成されています。

株式会社モリサワ

DTP用フォントを提供している「株式会社モリサワ」の公式アカウントでは、主催イベントやイベント出展の情報のほか、最新フォントの紹介やフォントを含むデザインのポイントなどを紹介しています。

ユーザーサポートについては専用窓口に誘導し、X上では行なっていません。

コベルコ建機株式会社

建設機械メーカー「コベルコ建機」のX公式アカウントでは、自社の重機のミニチュアをプレゼントするキャンペーンを紹介したり、重機に関するクイズを出題し、ファンと交流する形で運用されています。

その中で、展示会や追加部品などの情報について自社のホームページへ誘導し、商談獲得へとつなげています。

株式会社亀山機材店

東京都台東区にある管工機材の専門卸売商社「株式会社亀山機材店」のXアカウントは、担当者(中の人)が社内で起きていることや台東区内の天気の情報を投稿したり、企業公式に関するハッシュタグを利用することで、同業種のアカウントや一般ユーザーとの交流し、認知獲得や採用活動につなげています。

LINEヤフー for Business

LINEヤフー for BusinessのX公式アカウントは、LINEとヤフーの合併後に開設されたアカウントで、LINEヤフーの法人向けビジネスに関する情報を発信するアカウントになっています。

こちらで発信した情報は、長く運用されて多くのフォロワーを抱える「LINEヤフー for Business(Yahoo!広告)」のアカウントでも拡散されています。

複数の事業を展開している場合、発信する内容ごとにアカウントを分けることで、より関連性のあるアカウント紐付き、より多くのユーザーに情報が届きやすくなります。

BIPROGY株式会社

BIPROGY株式会社(旧:日本ユニシス株式会社)は、グループで8,000名を超える従業員が在籍する大手システム開発企業です。

同社のXアカウントでは、ニュースリリースやイベント情報などに加え、社員が著者となる書籍が発売されるなどの社内に関する投稿や、Xでのハッシュタグキャンペーンに参加するなど、事業内容以外の情報も積極的に発信されています。

株式会社グリーンシステム

東京都武蔵野エリアで電気工事やリフォーム業を展開する株式会社グリーンシステムでは、中の人の日常のほか、ホームページで紹介している施工例や、地域で利用できる助成金などの情報を発信しています。

このように具体的な実績や事例を紹介することも見込み顧客の獲得につながります。

まとめ

中小のBtoB企業がXを運用する場合は、商談につながるお問い合わせを増やす目的だけでなく、存在を認知してもらって採用活動に活かしたり、地域間や業種間でSNSを活用している他企業との交流を目的にすることが有効です。

ツイートをつぶやかない限りフォロワーが自然と増えることはないため、日常の挨拶や運用担当者(中の人)の業務報告だけでもツイートを続けていれば、誰かの目に止まる機会を得ることができます。

その際はターゲットや運用目的を検討してからツイートの内容を考え、いいねや表示回数を基にPDCAサイクルを回すことが重要です。

ディレクターバンクではBtoC企業だけでなく、BtoB企業からもSNS運用に関する相談をお受けしています。

「これからSNSを活用したい」「フォロワーが思うように伸びない」「運用工数が確保できないので代行する企業を探している」などお悩みがありましたら、ぜひ弊社までご相談ください。

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山口優

2017年にIT企業を退社しフリーランスとなる。自ら企画したブログメディアやSNSを中心としたマーケティング活動を行なっている。現在は動画製作とHubSpotを勉強中。