日本国内でも多くのユーザーを獲得し、SNSの中でも存在感の高い「Instagram(インスタグラム)」ですが、今から企業アカウントを開設し、インスタグラムを活用して集客を始めようと思っても「何から始めていいかわからない」「始めてはみたものの、上手く集客できない」という悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
今回はインスタグラムでの集客のために欠かせないポイント17つを事例を交えながら紹介します。
前提となるインスタグラムアカウントの作成方法についてはこちらの記事をご覧ください。
目次
- インスタグラムを集客に使うメリットとは?
- インスタグラム集客とは?他のSNSとの違い
- インスタグラムで集客するときのポイント17つ
- 1.プロアカウント(ビジネスアカウント)に設定する
- 2.プロフィール情報を最適化する
- 3.自社オリジナルのハッシュタグを設定する
- 4.フィード投稿の仕組みを理解する
- 5.フィード投稿に位置情報を設定する
- 6.ストーリーズは毎日更新する
- 7.ストーリーズのスタンプ機能を活用する
- 8.ハイライト機能を活用する
- 9.まとめ機能を活用する
- 10.インスタライブを活用する
- 11.リール機能を活用する
- 12.ユーザーからコメントなどがきた場合、丁寧に対応する
- 13.フォローキャンペーンを実施する
- 14.ハッシュタグ投稿型キャンペーンを実施する
- 15.企業間の共同キャンペーンを実施する
- 16.インスタグラム広告を配信する
- 17.インフルエンサーマーケティングを実施する
- まとめ
インスタグラムを集客に使うメリットとは?
無料であること
アカウントを作成すれば、フォロワーの属性を分析する機能などを無料で利用することができます。もちろん運用工数はかかりますが、ホームページを新規で制作する場合に発生するサーバーレンタル代等がかからないので、無料で始められることは大きなメリットと言えます。
アクティブなユーザーが増加している
インスタグラムの利用者は最新の流行や情報に敏感な若年層の女性が中心となっていることは以前から知られていますが、2019年には国内のアクティブユーザー数は3300万人を突破しています。(*1)
(*1出典:Meta社2019年6月7日発表資料)
インスタグラムを起点とした検索行動
これまで何かを検索する際には検索エンジン「Google」で検索するのが一般的でしたが、SNSに慣れている世代では直接SNS上でキーワード検索する回数が多くなっていると言われています。
特にインスタグラムでは、興味のあるハッシュタグで検索を行なうことを「タグる」と呼ぶことが既に一般化しており、見込み顧客を獲得するためにはインスタグラムでの集客が必須と言えます。
見込み客を含むユーザーとのコミュニケーションが取れる
これまでの企業と個人の双方向のコミュニケーションに加えインスタグラムを利用することで、まだ自社の顧客となっていない「見込み客」を含めたコミュニケーションをインスタグラム上のコメントやダイレクトメール(DM)機能で行なうことができます。
ユーザーからの問い合わせに対応することで満足度やロイヤリティが高まるだけでなく、ユーザー発信の投稿が増加することも見込めます。
ユーザーの興味・関心が明確化できる
インスタグラムが搭載している「いいね」の数やストーリーズでのアンケート機能を使えば、ユーザーがどんな内容に興味があるかを迅速に把握することができます。
ホームページと比較して簡単に更新できる
インスタグラムで新規投稿をすることはホームページを更新することよりも簡単と言えるでしょう。しかも新しい店舗の場合、ホームページを開設しても、その存在を認知してもらうための努力が必要ですが、インスタグラムなら前述の検索機能でヒットすれば認知してもらえる可能性が高まります。
ショッピング機能が充実している
オンライン販売が可能な業種の場合、既に作成しているオンラインストア(BASEなど)と連携させることで、インスタグラムが新たな集客のチャネルになります。
インスタグラム集客とは?他のSNSとの違い
インスタグラム集客が向く業種
インスタグラムの特徴は女性ユーザーが多く、画像や動画でユーザーの興味関心を訴求できるSNSということです。そのため集客施策の前提として、魅力ある画像や動画を多数投稿できる場合、集客の成功確率は高まるでしょう。具体的な例を挙げると、おしゃれなファッションブランド、洋菓子店などは特にインスタグラムとの相性がいいです。
Twitterなど他のSNSとの違い
また、Twitter、FacebookではなくInstagramでの集客が向いている業種としてはオンラインショッピング機能を持つ店舗、サービスが挙げられます。インスタグラムは他のSNSと比較して最もEC機能に注力しています。フィード投稿に商品をタグ付けし、ショップへの誘導がユーザーにとってもわかり安い形で連携できています。また、Twitterが情報収集、Facebookは知人とのコミュニケーションが強みであるのに対し、インスタグラムは購買意欲が強いユーザーが積極的に利用していると言われています。
インスタグラムで集客する場合、投稿の種類はフィード投稿、ストーリーズ、リール、ライブなどがあります。最初に目にすることが多いプロフィール画面を含め、それぞれの投稿の特徴を把握することが重要です。
インスタグラムで集客するときのポイント17つ
1.プロアカウント(ビジネスアカウント)に設定する
インスタグラムにはアカウントが2種類あり、通常のアカウントとは別に「プロアカウント」という種類があります。プロアカウントの中で「ビジネス」を選択し、自社アカウントのジャンルを設定しましょう。
プロアカウントではフォロワーに関する統計情報や、広告配信が可能となります。また、プロフィール画面で連絡先情報を追加できるので、1タップで電話をかけるボタンを設置できたり、問い合わせのメールフォームや、飲食店であれば座席予約のリンクを追加することができます。
一例として、スターバックスコーヒージャパンのアカウントではオンラインショップへのリンクと電話の問い合わせ窓口へのリンクが設定されています。
2.プロフィール情報を最適化する
フォロー前のユーザーが確認することの多いプロフィール欄はそのアカウントの顔と言えます。記載すべき内容は、業種やアカウント毎に異なり必勝法のようなものは存在しませんが、店舗であれば営業時間など有益な情報を記載するようにしましょう。URLが記載できる「ウェブサイト」という欄がありますが、公式ホームページや他のSNSアカウントがある場合、リンク集のようなページを作ってリンクさせる方がユーザーにとって利便性は高いでしょう。
3.自社オリジナルのハッシュタグを設定する
プロフィールに自社のオリジナルハッシュタグを作り「このハッシュタグで投稿してください」と案内することで、ユーザーの検索もはかどります。ユーザーがオリジナルのハッシュタグで投稿しあうことでさらに盛り上がるので活用しましょう。
例えば日本航空(JAL)は「#flyJAL」というハッシュタグを設定しています。旅の思い出や空港で撮影された飛行機の写真などが約20万件投稿されています。
4.フィード投稿の仕組みを理解する
インスタグラムの基本機能であるフィード投稿は1投稿につき画像は10枚まで、ハッシュタグは30個まで設定できます。画像が複数枚あればユーザーの興味は増し、ハッシュタグが多くあれば検索でヒットしやすくなります。可能な限り設定しましょう。
5.フィード投稿に位置情報を設定する
インスタグラムはハッシュタグ検索以外にも、位置情報を登録していると近くのユーザーに対しおすすめの投稿として表示されやすくなるため、店舗がある業種の場合は登録するようにしましょう。
6.ストーリーズは毎日更新する
フィード投稿もストーリーズも投稿しようとすると運用工数で多くの時間を割くことになってしまいます。この2つの工数で迷う場合、ストーリーズを毎日更新することを重視した方がいいでしょう。調査結果によると日本におけるデイリーアクティブユーザーの70%がストーリーズを閲覧しており、85%のユーザーがフィード投稿以外の機能を利用しています。(*2)
(*2出典:Meta社2021年1月18日発表「好きと欲しいを作るInstagram」)
7.ストーリーズのスタンプ機能を活用する
ストーリーズにはアンケートや質問募集機能があり、ユーザーの意見を聞きたい時に活用すると便利です。また最近「リンクスタンプ」が貼れるようになり、誰でもキャンペーンサイトなどのリンクを貼ることができるようになりました。
8.ハイライト機能を活用する
ハイライト機能とはストーリーズの投稿を24時間経過後もカテゴリーに分けて見られるようにする機能です。左から最新の順番で並ぶため、ユーザーに見せたいカテゴリーを最後に更新するようにしましょう。
9.まとめ機能を活用する
まとめ機能はフィード投稿を1つのテーマで見やすくまとめる機能です。自分のアカウント以外の投稿もまとめられるため、季節毎のおすすめ商品や過去に実施したキャンペーンの記録などに活用できます。
アイリスオーヤマのアカウントでは「キッチンに置きたい家電まとめ」や「猫ちゃん向けアイテム」などのまとめが掲載されています。
10.インスタライブを活用する
著名人が配信する時に注目されるインスタグラムのライブ配信機能ですが、企業アカウントでもユーザーとの双方向コミュニケーションを取りたい場合(質問募集や簡易なセミナーなど)に活用されているケースがあります。アーカイブも残すことができます。
無印良品では店舗企画と連動したインスタライブが配信され、アーカイブも期間限定で公開されています。
11.リール機能を活用する
リールとは「フィード投稿の動画版」とも言える、60秒以内の動画を投稿する機能です。投稿後はフィード投稿欄に保存され、最近はFacebook上でもインスタグラムのリールが閲覧できるようになるなど、今後ユーザーに閲覧される機会が増えることが期待できる機能です。
劇団四季の公式アカウントでは、ミュージカルの予告動画やその舞台裏などをリールで投稿しています。
12.ユーザーからコメントなどがきた場合、丁寧に対応する
フォローしてくれたユーザーを定着させるためには継続的なコミュニケーションが欠かせません。投稿にコメントがついた場合やストーリーズの感想がダイレクトメール(DM)で送られてきた場合、運営している担当者として丁寧に対応しましょう。
13.フォローキャンペーンを実施する
他のSNSと同様、フォローといいね、またはフォローとコメントを条件にプレゼントキャンペーンを実施すると多くのユーザーが自社アカウントをフォローしてくれますので、フォロワーを増やしたいタイミングで実施するのが有効です。
14.ハッシュタグ投稿型キャンペーンを実施する
キャンペーン実施中に特定のハッシュタグをつけてユーザーが投稿する形のキャンペーンも多く実施されています。自社アカウントのフォローを必須にする場合もあれば、任意とする場合もあります。
15.企業間の共同キャンペーンを実施する
親和性の高い企業アカウントと共同でキャンペーンを実施する際は双方のアカウントをフォローするなどを応募条件とします。Instagramには、インスタライブやストーリーズのコラボ機能やリールのリミックス機能など、コラボキャンペーンに対応した機能も搭載されています。
2020年7月には長崎バイオパークと旭山動物園がインスタライブのコラボ配信を実施していました。
16.インスタグラム広告を配信する
特に力を入れたい新商品・サービスの発売やキャンペーンについては、インスタグラム上での広告配信も有効な手段です。
フィード広告、ストーリーズ広告などのメニューがあり、ターゲットなどの詳しい設定がインスタグラム内だけでは完結しないため、運用代行会社に依頼するのも一つの手段です。
インスタグラム広告費用の相場についてはこちらの記事をご覧ください。
17.インフルエンサーマーケティングを実施する
インスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーに協力してもらうことも集客方法の1つです。投稿あたりの単価としては1投稿=数万円から依頼でき、インフルエンサーとの仲介を行う企業も複数ありますが、注意点としてはフォロワー数だけで影響力を判断しない、そのインフルエンサーの普段の投稿と、自社が依頼する投稿の内容に不自然な部分が出ないかを確認するなど細かなポイントがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
-
-
インフルエンサーキャスティングの最新相場調査:2021年8月版
WebマーケティングにおけるSNSの存在感が増すなか、SNSマーケティングにインフルエンサーを起用する企業が増えています。それをサポートするツールやプラットフォーム、キャスティング会社も増えており、イ ...
まとめ
どのSNSでも共通ですが、SNSを活用して集客を図ろうとすると始めは地道な努力が必要となります。インスタグラムは画像・動画を中心としたコミュニケーションが主体となるので画像・動画のクオリティも重要ですが、アカウントの設定や投稿の際にひと工夫することで、店舗訪問や商品購入など、SNS集客のゴールとなるコンバージョンにつなげることができます。
インスタグラムは今後も機能改善や新機能が追加されることも予想されますので、最新情報を確認しながら自分の施策のPDCAを回していきましょう。
また、アカウントを開設したばかりであれば、中長期的視野を持ち、見込み客を発掘してコンバージョンまでの道を描けるよう、双方向のコミュニケーションを意識して行いましょう。
本サイトを運営するディレクターバンクではInstagram運用代行などの相談を承っています。導入事例もご覧いただけますので、詳しくお知りになりたい方は下のバナーからお気軽にお問合せください。
企業のInstagramアカウント運用をワンストップでサポート