Web担当者のための集客ノウハウガイド

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オウンドメディア立ち上げ前に検討したい「コンテンツ設計」とは?

2021年6月2日

オウンドメディアの立ち上げ時に直面する課題として、コンテンツの設計があります。

具体的には、こんな点でお悩みの方も多いのではないでしょうか?

・なんとなく社内のノウハウやデータをコンテンツ化したいと考えている。
・断片的なアイデアやイメージはあるが、メディアとしてまとめる方法がわからない。
・取り組むべきテーマとして見落としているものがないか、などコンテンツ管理が不安。
・各コンテンツとWEBマーケ戦略の関連付けがうまくできてない。

今回ご紹介するのは、オウンドメディア立ち上げ時のコンテンツ設計の考え方や、アイデアを整理するための設計テンプレートをご紹介していきます。

立ち上げ時に検討したい、コンテンツ設計のポイント

どのようなジャンル・切り口の記事を配信するのか、オウンドメディア運用の方針を決めるためには、以下の3つを検討する必要があります。

1. 読者(ターゲット)イメージは?

コンテンツマーケティングでは、1本1本の記事も大事ですが、その前提として

・ターゲットはだれか?
・ターゲットのどんな課題に応えるか?
・その結果、ターゲットにどうなってほしいか?

という上流の設計(いわゆるWEB戦略や、カスタマージャーニーなど)が重要になってきます。

オウンドメディアのコンテンツに接触したユーザーが、どんな読了感をもち、どんな態度変容を起こして欲しいかを具体的に描き、どのようなコンテンツであれば、それを達成できるかを検討していきます。

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2. オウンドメディア立ち上げで解決したい課題は?

企業が抱える課題の中でも、特にオウンドメディアの運用で解決したいものを定義づけます。ここで重要なのは、複数の課題を一度に解決しようとしないことです。

例えば、

[1] 既存顧客が男性中心なので、女性へのアプローチを強化したい
[2] 既存顧客が高齢化してるので、若年層へアプローチしたい

という2つの課題がある場合、どちらか1つに絞ってコンテンツ設計をした方がメディアとして成立する場合があります。反対にあれもこれも詰め込んだメディアにすると、焦点がぼやけてしまい、どちらのターゲットにも刺さらないという結果に終わってしまいます。

3. 読者と企業をつなぐコンセプトは?

「読者イメージ」「解決したい課題」の2つが明文化できたら、その2つをつなぐことができるコンセプトを考えていきます。

メディアコンセプトの作り方

 

オウンドメディアのコンテンツ設計テンプレート

すでに把握できている情報を可視化することで、不明瞭な部分や足りないコンテンツが浮き彫りになってきます。このテンプレートを活用することで、オウンドメディア立ち上げ時に必要なコンテンツ設計がはかどります。

担当者の方の脳内を整理するだけでなく、社内外の関係者とイメージを共有し、より深い議論をしやすくしたり、運用代行会社や制作会社などの外部パートナーに依頼する際のオリエンテーション資料としても役立ちます。ぜひご利用ください。

ダウンロードはコチラ

テンプレート活用のポイント

テンプレートには、以下のような入力項目があります。

  1. コンテンツ名(メインメニューやグロナビを構成する企画・コーナー名です)
  2. コンテンツ概要(読者視点でのメリット)
  3. コンテンツの狙い(企業視点でのメリット)
  4. 対策キーワード(SEO対策を兼ねる場合は必須項目)
  5. 制作イメージ(インタビュー、アンケート調査、開発秘話など記事の種別)

すでにイメージが湧いている項目から埋めていき、その他の項目すべてが埋まったらコンテンツとして成立している証拠です。

  • 企業メリットばかりが先行し、読み物として面白くないコンテンツはないか(2. 読者メリット)
  • 読者メリットはあっても企業の狙いが達成できないコンテンツはないか(3. 企業の狙い)
  • 読者・企業両者にメリットあるコンテンツだが、検索ボリュームはあるか(4. 対策KW)
  • 現実的な制作フローに落とし込めるか(5. 制作イメージ)

このように、多角的にコンテンツを評価することで、オウンドメディア運用を軌道に乗せていきます。

まとめ

以上、コンテンツ設計の考え方とお役立ちテンプレートのご紹介でした。

当サイトでは、他にもこんなテンプレートを用意しています。WEB担当者の皆さんの業務で役立てていただければ幸いです。

■関連テンプレート■
オウンドメディア記事作成の依頼テンプレート(エクセルファイル)
Web制作用見積書テンプレート(エクセルファイル)
RFPテンプレート(エクセルファイル)

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福田貴子

WebメディアやSNS企業アカウントの運用中心にコンテンツ企画、制作ディレクション、ライティングまで幅広くこなす。元PRプランナー、デジタルマーケティングコンサルタントを経て2016年に独立。2020年より見積もり相場ガイド2代目編集長に就任。

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