(2017年9月版のレポートに追加調査を行い、更新したものです)
コンテンツマーケティングの手法の一つとして、「ホワイトペーパー」に取り組む企業が増えてきました。とは言え、実際に作ろうとするも”効果的な作り方がわからない”、また作ったはいいが、”ネタ切れして続かない”、あるいは”内容のクオリティを上げたい”などの課題に悩む担当者も多いのでは?そこで今回は、ホワイトペーパーの中でも比較的作りやすい「事例集」に着目し、作成支援を行う事業者に制作費用の相場を聞いてみました。
ホワイトペーパー制作(事例集)の進め方
1. 初回打ち合わせ(以下の情報を制作会社と共有)
- ホワイトペーパー制作の目的
- 自社製品・サービスの特長、強み
- ターゲット(ダウンロードして欲しいユーザーイメージ)
- 記事の構成案(参考にしたい他社事例などれあればベター)
- 希望予算額
【用意するもの】
- 自社製品・サービスの資料
- 取材先候補のリスト(事例として公開可能なクライアントなど)
2. 取材
- クライアント担当者や社内担当者へのインタビュー
3. 制作
- ホワイトペーパー構成の決定
- 取材原稿の作成〜初校の確認・修正
4. 完成
ホワイトペーパー制作(事例集)の最新相場調査
1.ビーダッシュ株式会社
ITセールスプロモーション事業やサービスデベロップ事業を展開。設立から10年、受注したクライアントの99%がIT企業と、IT業界に特化しているのが特長。オウンドメディアやリスティング広告、メルマガ、Facebookページ、動画コンテンツ、またカタログやパンフレットなどのPRツール制作支援を行い、他にもロゴ看板の制作などを手掛けている。
特長
発注者の99%がIT業界である同社。専門性の高いIT製品を分かりやすく伝える目的でホワイトペーパー制作を依頼する企業が多い。発注案件の増加を成果指標とするクライアントが多数を占める。
価格、導入イメージ
ホワイトペーパー1本の制作にかかる費用相場は15万円。
2.株式会社FREE WEB HOPE(フリーウェブホープ)
ランディングページ制作をメインにWEBやSNS広告など、幅広く事業を手掛けるWEBマーケティング会社。支援実績はBtoC、BtoBを問わず300業種を超える。また自社の反響営業の知見を活かしたBtoB企業向けのリード獲得支援パッケージ「Raiho」を提供している。本パッケージには無料でランディングページ制作を行う内容も含まれている。
特長
同社のクライアントは、業界問わず大手上場企業から個人事業まで多種多様。またホワイトペーパーを依頼する目的としては、webでのリード獲得件数増加を目的とする企業が多い。
価格、導入イメージ
ホワイトペーパー制作にかかる費用相場は、1本30万円。
3.株式会社ネクストアド
企業のマーケティング活動を支援するコンテンツ制作会社。これまで手掛けたホワイトペーパー制作は150本以上。ホワイトペーパーの他にも、オウンドメディア、インフォグラフィック、コラム記事制作も行い、さらにASP事業やアフィリエイトノウハウの提供、ディレクターやライターを育成するコンテンツコンサルティング事業も展開している。
特長
同社は営業支援システムやマーケティングオートメーション、情報セキュリティ系のシステム開発会社をメインにホワイトペーパー制作を手掛けている。多くのクライアントが、セミナー配布用や外部企業の運営するメディアへの掲載用、顧客とのタッチポイントとして活用。リードの成約数をコンバージョンとしている企業が多い。
価格、導入イメージ
ホワイトペーパー制作の費用相場は、1本(A4サイズ、12~15スライド)25万円。
4.株式会社ストリームライン
2016年設立。ビジネス資料作成代行サービス「バーチャルプランナー」を運営し、創業から4年で累計450社以上、800部以上の資料を作成してきた実績がある。 大手企業から中小企業、個人まで、さまざまな業種のビジネス資料作成を、企画構成からデザインまでワンストップで支援している。
特長
- 成果を実現する企画構成力
- ヒアリングだけで作成可能
- 特急料金なしで短納期にも対応
デザインに加え、ホワイトペーパーの内容や論理構成、文章の構想も含めた総合的な提案を得意としている。原稿の用意がなくとも、30分程度のヒアリングだけで、考えや情報を整理する段階から作成を支援。経験豊富な常勤スタッフとデザインを効率的に仕上げる仕組みにより、高速対応を実現。急ぎの依頼でも特急料金なしで可能な限り対応している。
価格、導入イメージ
ページデザイン費:スタンダードプラン1万円/ページ
企画構成費用:5万円~
※その他オプションあり
- 個別見積対応(ページ数や企画構成の度合いに応じて変動)
5.サムライト株式会社
2013年設立。コンテンツマーケティング事業を主体としており、オウンドメディア、ソーシャルメディア、ペイドメディア、Web広告など、各種メディアにおいて支援サービスを提供している。自社メディアも多数運営。それらの実績やノウハウを基にしたホワイトペーパー作成サービスを提供。
※公式サイトより調査
特長
ヒアリングに基づき、ターゲットに対する最適なテーマの設定からサポート。その設定に基づき、コピーやクリエイティブを最適化していく。見込み顧客獲得に効果的な、オウンドメディアとの連携にも対応している。自社のデータやノウハウの蓄積にもつながるようなホワイトペーパー作成を行っている。
価格、導入イメージ
コンテンツ企画・制作:30万円/本~
※追加オプション
フォーマット制作:10万円/回~
ターゲット設計:20万円/回~
コンテンツ流通(ディストリビューション):内容により異なる
編集部のまとめ
今回の調査結果:ホワイトペーパー制作(事例集)にかかる費用相場「15〜30万円」
しかし、 “IT業界に強い”、“コンサルティングの一部として無償で制作を行う”、“インフォグラフィック要素を駆使した見やすい記事制作を行う”など、制作会社によっては、ホワイトペーパー制作における特長や打ち出し方もさまざま。各社の顧客事例からも、業種や発注目的、活用方法、成果指標とするポイントなど、違いがあります。
従って価格だけでなく、各社の特徴や強み、過去の実績などを考慮し、自社のサービスや商材に適しているかを検討してみてはいかがでしょうか。
調査実施概要
- 期間:2017年8月9日〜2017年8月22日
- 期間:2020年10月98日〜2020年10月19日
- 調査方法:インターネット調査及び電話・メールによるヒアリングにて実施