Xを活用したマーケティング最新事例10選!効果的な活用事例を解説

2024年2月15日

こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です

認知獲得や集客を目的として、X(旧Twitter)を運用することを検討している、またはXアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。

  • Xをマーケティングで活用するメリットを知りたい
  • 具体的なマーケティング活用事例を知りたい
  • Xマーケティングを成功させるポイントを知りたい

このような課題をお持ちの方に向けて、この記事ではXを活用するメリットや具体的な事例、成功するために必要なポイントを解説します。

Xマーケティングの概要についてはこちらをご覧ください。

XのWebサイト
Xマーケティングとは?:Web担当者向け始め方解説

認知獲得や集客を目的として、X(旧Twitter)を運用することを検討している、またはXアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事 ...

Xを企業がマーケティングで活用するメリット

企業がXをマーケティングに活用するメリットとしては以下の5点が挙げられます。

  • 低コストでトライアルが可能
  • 情報の拡散性とリアルタイムでの訴求が可能
  • 顕在顧客に対してダイレクトなアプローチが可能
  • ブランディングだけでなく広報や採用活動にも有効
  • ユーザー生成コンテンツ(UGC)と口コミ効果

低コストでトライアルが可能

Xを始めとしたSNSでは、無料のアカウントを作成するだけでマーケティング活動を始めることが可能です。

また、広告を出稿しなくても、自社が発信したい情報を発信することができることもSNSの特徴です。

情報の拡散性とリアルタイムでの訴求が可能

Xは即時性の高い情報の発信に適性が高いSNSで、リアルタイムで知りたい情報にアクセスできる点が特徴です。

また、Xはリポスト機能で情報を拡散させやすく、キャンペーンを実施時に企業アカウントのポストをユーザーがリポスト(拡散)させることでより多くの人へ情報を拡散させることができます。

顕在顧客に対してダイレクトなアプローチが可能

アカウントを運用する中で、自社に興味を持つユーザーが増えるとフォロワーが増えたり、ポストへのいいねなど、ユーザーとのコミュニケーションが活発になります。

ユーザーからのリプライ(返信)に対応したり、ダイレクトメッセージ機能を利用することで、Xアプリ上でユーザーと直接コミュニケーションを取ることが可能です。

ブランディングだけでなく広報や採用活動にも有効

幅広い年齢層で数多くのユーザーに利用されているXでのマーケティング活動は、自社商材に関する宣伝やブランディングだけでなく、企業広報や採用活動などにも向いています。

企業が運用するXアカウントの中にはサービスに関するアカウントと企業広報用のアカウントを分けて運用したり、採用活動に特化したアカウントを並行して運用するケースもあります。

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ユーザー生成コンテンツ(UGC)と口コミ効果

Xでは自社が発信する情報だけではなく、ユーザー(顧客)が自社商材に関する口コミをポストすることがあります。

これらのユーザー生成コンテンツ(UGC)は企業公式アカウントの発信よりも説得力が高くなり、ビジネス活動にプラスの効果を与えるため、マーケティング活動の一環としてユーザーの投稿を促進させることも有効です。

Xをマーケティングで活用する手法

ライティング

Xをマーケティング活動で活用する場合、公式アカウントを運用するほか、さまざまな活用方法があります。

ポスト投稿やスペース(音声コミュニケーション)、ライブ放送など、Xの基本の機能を利用する場合は追加費用がかかりませんが、有料プランのXプレミアムX広告を利用して、早期にフォロワーを獲得したりアカウントの活性化に繋げる方法もあります。

公式アカウント運用

マーケティング目的でXを活用する場合、原則として企業名やサービス名を明示して公式アカウントとして運用します。

フランクにユーザーとコミュニケーションを取りたい場合は「中の人」という運用担当者を明示することも有効です。

ただし、「中の人」として運用する際は炎上リスクに留意して、運用ポリシーを定めておきましょう。

Xへの広告出稿

短期間でフォロワーを集客したい企業や、自社商材のキャンペーンを実施する場合はXに広告を出稿することで効果を高めることが可能です。

Xに広告を出稿する際はアカウントを作成していることが必須となりますが、広告出稿することでアカウントを認知させるだけではなく、誘導先を自社のWebサイトに設定すればWebサイトで実施するキャンペーンの効果を高める際にも活用できます。

インフルエンサーの活用

多数のフォロワーを保有する「インフルエンサー」と連携することで自社商材のプロモーションを委託することができます。

ただし、2023年に施行されたステマ規制によって、インフルエンサーの投稿には「#PR」などのハッシュタグを使用し、広告であることを明記するなど法規制が進んでいる点に注意する必要があります。

キャンペーンの実施

特定の条件を満たしたユーザーに対し、商材や金券などをプレゼントするキャンペーンはBtoC企業が運用するXアカウントで定番のマーケティング手法です。

キャンペーンの応募条件を自社アカウントのフォローや投稿のリポスト、ハッシュタグ投稿にすることで、ユーザーが気軽に参加しやすく、新規フォロワーの獲得や自社情報の拡散メリットがあります。また、キャンペーン告知~宣伝~DMでの当選通知まで、X上で完結できるので、低コストでキャンペーンを実施できることもXキャンペーンの利点です。

Xを活用したマーケティング事例10選

ディレクターバンク

ディレクターバンクの企業アカウントでは、主催しているウェビナーの案内や登録ディレクターの紹介のほか、Webマーケティングに関する様々な情報を発信しています。

また、昨年末から実験的な試みとして、Xのコミュニティ機能を活用してWebマーケティング担当者に向けた情報発信コミュニティ「Web担コミュニティ」を運営しています。

山崎製パン

山崎製パンの公式Xアカウントでは、Instagramアカウントと合わせてSNSオリジナルのキャンペーンを展開しています。

下記ポストにおいてはアカウントのフォローと特定のハッシュタグをつけたポストを投稿することで応募することが可能です。

ローソン

コンビニエンスストアを運営するローソンの公式Xアカウントでは、フォローとリポストでキャンペーンに応募することが可能です。

以下でご紹介するポストでは、ユーザーによる投稿ではなくリポストを条件にすることでハードルを下げる効果があります。

NTTドコモなど13アカウントの共同キャンペーン

Xで企業アカウントを運用している企業が合同してキャンペーン企画を実施する内容です。

NTTドコモやドンキホーテ、ファミリーマートなど、業種の異なる企業アカウントが相互にユーザーを送客し、Xアカウントの存在を認知してもらう機会が増えるため、単独でキャンペーンを行うよりも効果が高くなります。

サントリー食品インターナショナル

引用:プレスリリース画像

主力商品の「ペプシ・コーラ」において、サッカー選手の本田圭佑さんとX(当時はTwitter)上でじゃんけんをする「本田とじゃんけん」キャンペーンを2019年と2020年に展開し、話題を呼びました。

「本田とじゃんけん2020」に関するプレスリリースはこちら

シャープ

シャープの公式Xアカウントは「中の人」を前面に押し出した著名アカウントです。

公式の発信だけではなく、気軽にユーザーとコミュニケーションを取れそうなポストを増やすことで、企業への親近感を感じやすいアカウントになっています。

東洋羽毛

寝具販売を行なう東洋羽毛では、企業のキャラクター「ピヨ丸」としてXアカウントを運用しています。

企業の公式キャラクターとしてXを運用することで、中の人アカウントと比較してより厳格な運用となり、炎上リスクを低下させることが可能です。

株式会社イング

学研グループの株式会社イングでは採用担当者がXを運用しています。

採用に関する情報だけではなく、「#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う」などの企業公式アカウントが使いやすいハッシュタグをつけながら日々の挨拶などを投稿することでさまざまな情報を発信しています。

ビズリーチ

転職に関する求人情報を提供しているビズリーチのXアカウントでは、個別企業の求人情報のほか、転職コラムなどオウンドメディアの記事紹介を行なうことで転職活動を行なっていないビジネスパーソンにも役立つ情報を発信しています。

KDDIグループ

KDDIグループのKDDI Sonic Falconでは販売スタッフの採用活用についてプロモーション広告を活用しています。

若年層を対象とした採用活動を強化する目的でXを運用する場合、広告出稿と組み合わせることで短期間で最大の効果を得ることができます。

 

Xを活用したマーケティングで企業が成功させるポイント

持続可能な運用計画の立案

Xマーケティングで大きな成果を得る方法としては、大きく分けると長期的な計画を策定するか広告を大量に出稿するかのいずれかになります。

予算が限られている場合でも、時間をかけてアカウントを育成することで、知名度の低い企業でも多くのユーザーに認知してもらえることが可能です。

運用計画を立案する際は予算とともに、担当者の工数をどの程度確保できるかが重要です。

レポート作成やフォロワー分析、ユーザーとのコミュニケーションなどSNS運用には多くの工数がかかるため、担当者の工数を確保できない場合は運用作業の一部を外部に委託しましょう。

ペルソナ・ターゲットの設定

企業アカウントとしてXを運用する場合は目的とターゲットを事前に検討しておきましょう。

認知獲得を目的とする場合は自社の投稿(ポスト)を多くの人に閲覧してもらえるようになることを意識して、企業アカウントと交友を深めたり、Xのおすすめに載りやすい投稿を心がけます。

問い合わせや購入など契約に繋げたい場合は自社商材の特徴や他社との差別化ポイントを強調します。

また、投稿内容を検討する際はどのようなユーザーにポストを見てもらいたいか、フォローしてもらいたいかを想像することが重要です。

ユーザーとのコミュニケーションを積極的に行う

キャンペーンなどでフォロワーを獲得してもその後のユーザー対応で満足した対応がない場合、ユーザーは簡単にフォローを解除することができます。

事前に策定した運用ポリシーに沿った上で、ユーザーからのリプライなどに対応するなど、積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

継続的な分析・改善活動

Xを運用する上ではフォロワー数などのアカウントの状態だけでなく、1つの投稿(ポスト)についてユーザーがどのようなアクションを起こしているかを分析することも重要です。

ポスト毎のアクティビティとしては以下のような数値を取得することが可能です。

  • リポスト、いいねなどのエンゲージメント数
  • URLのクリック数
  • プロフィールへの遷移数
  • ポスト毎のフォロワー獲得数

同業他社や人気アカウントの研究

同業他社がXアカウントを運用している場合はどのような運用をしているかを調査し、自社の運用のヒントに役立てましょう。

また、多くのユーザーがフォローしている人気企業アカウントがどのようなキャンペーンを行なっているか、自社でも活用できそうなアイディアがあるかなどを調査することも大切です。

ユーザー視点の情報発信

企業の公式アカウントとして運用する場合、一方的な発信が続いてしまうことがあります。

ユーザー側から見たときに「フォローする理由があるか」を消費者目線、ユーザー目線で見つめ直すことで投稿内容がユーザーに寄り添った内容になります。

日々のあいさつや季節毎の話題などを織り交ぜたり、社内の様子などを投稿すると企業やXアカウントへの親しみが湧くこともあります。

フォロワー増加キャンペーンの実施

フォロワーを増加させるには、日頃の投稿に加えて「自社アカウントをフォローすること」を条件としたキャンペーンを実施する企業が多くあります。

ただし、X上のキャンペーンはXが定めるガイドラインに基づいて実施する必要があります。

キャンペーンに応募する条件として、同じ内容の投稿を大量に行なうことなどは禁止されているので注意しましょう。

まとめ

Xマーケティングは低コストで始めることができ、大規模な広告予算を確保できない中小企業にもおすすめのマーケティング手法です。

また、企業広報や採用活動など、事業展開に活用できることもXアカウントを運用するメリットとして挙げられます。

Xアカウントの運用については、企業公式アカウントとして公式情報を発信する以外にも、中の人を打ち出したり、公式キャラクターとして運用するなど、目的やターゲットによって様々な運用方法があります。

フォロワーを獲得する手段としては、X上でキャンペーンを展開する、広告を出稿する、インフルエンサーを活用するなどがあり、予算やアカウントの状態を分析しながら最適な方法を選択します。

ディレクターバンクでは企業のXアカウント運用に関する様々なお悩みにお応えできる、SNSに精通したディレクターが多数在籍しております。

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山口優

2017年にIT企業を退社しフリーランスとなる。自ら企画したブログメディアやSNSを中心としたマーケティング活動を行なっている。現在は動画製作とHubSpotを勉強中。