ランディングページ(LP)は作成後のメンテナンスや改善を行なうことで継続的な成果(コンバージョン)が期待できますが、ユーザーをLPに集客しても長期間メンテナンスを怠っていると効果が下がってしまいます。
LP作成後に
- もっと成果が出るように改善したい
- 作成した後時間が経つにつれて効果が落ちてきた
などのお悩みを解決するのが「LPOツール」です。
LPOとは「ランディングページ最適化(Landing Page Optimization)」の略で、LPOツールにはLPを改善するために様々な機能が備わっています。
今回はLP改善に悩む担当者に向けてLPOツールの概要と、オススメのツールをご紹介します。
このサイトではLPを作成するときに便利なテーマやプラグインや、LPを作るときの参考になる記事など様々なLP改善の記事を掲載しています。あわせてご覧ください。
目次
- LPO(ランディングページ最適化)とは?
- LP改善におすすめのLPOツール10選(2022年12月版)
- Googleオプティマイズ:無料で使えるA/Bテストツール
- Visual Website Optimizer:世界で広く使われているA/Bテストツール
- DLPO:AIによる表示コンテンツの最適化が可能なツール
- Kaizen Platform UX:流入元やユーザーの行動でコンテンツを出し分けるツール
- Squad beyond:広告運用ノウハウを元にLPを最適化するツール
- WebAntenna:広告や検索の費用対効果を調べるツール
- SiTest(サイテスト):ヒートマップ機能が強みのツール
- どこどこJP:IPアドレスから企業情報を割り出すツール
- AIアナリスト:Webサイトの改善点を洗い出すツール
- CVX:LPの作成が可能なLPOツール
- まとめ
LPO(ランディングページ最適化)とは?
Webマーケティングにおいて、広義の「ランディングページ」としてユーザーが最初にアクセスしたページをランディングページと呼ぶこともありますが、本記事では商品販売、資料請求などを目的として製作されたページをランディングページ(LP)と定義します。
「ランディングページ最適化」とはLPを作成した目的を最大化するために、LPにアクセスしたユーザーの分析などを行い、CVR(コンバージョンレート)の向上を目指す施策のことを指しています。
LPOツールは、LP作成ツールと一体として提供されている場合もありますが、WebサイトやLP作成後の改善を目的とする機能としてさまざまな機能が搭載されています。
アクセス解析
LPに訪れたユーザーについて、性別、居住地、アクセス元の企業など細かい属性を分析することができます。
例えば特定の地域に限って販売したい商品のLPを作成した場合、きちんとその地域のユーザーが来訪しているかを確認することができます。
ヒートマップ分析
LPに訪れたユーザーがどのエリアを注視している時間が長いか等を視覚的に確認することができます。
縦長の構成になっているLPで、ユーザーがどこまでスクロールしているかを確認できることは、LP全体の評価に関わるため重要です。
またLP作成側として強調しているテキストがほとんど見られていないことを発見すれば、テキストの変更を行なうことができます。
A/Bテスト
2つ以上のコンテンツのどちらが成果を多く上げるかを比較するため、ユーザーに応じてコンテンツを出し分けるときに便利なのが「A/Bテスト」機能です。
例えばキャッチコピーを3パターン検討していて、最も効果的なコピーを掲載したい場合、始めは3パターンのキャッチコピーを33%ずつ表示させ、最も効果のあるキャッチコピーを絞り込むことが可能です。
コンテンツの出し分け
訴求ポイントが異なるWeb広告を掲載している場合、訴求ポイントに合わせたファーストビューを出し分けることで、アクセスしたユーザーの関心を引き寄せることができます。
また、性別や都道府県などの属性を取得している場合はその属性に合わせたコンテンツを表示することで成約率を上げることができます。
注意点として、A/Bテストやコンテンツの出し分けが利用できるツールはページビュー(PV)などが多い場合に月額費用が高くなることがあります。
LP改善におすすめのLPOツール10選(2022年12月版)
Googleオプティマイズ:無料で使えるA/Bテストツール
Googleが無料で提供しているツールです。
Google公式のサービスであることが最大の強みで、費用をかけずに簡単なA/Bテストを行ないたい場合などにオススメです。
また、GoogleアナリティクスやGoogle広告とスムーズに連携することができます。
ただし、サポートはヘルプページのみで、使い方がわからない場合も自己解決する必要があります。
利用料金
無料
Visual Website Optimizer:世界で広く使われているA/Bテストツール
「Visual Website Optimizer」は1つのURLで2つのA/Bテストを行なうことができるツールです。
元々は海外のツールですが、株式会社アッションがプレミアムパートナーとして販売しています。
海外を含め4,000社以上の利用実績があるA/Bテストツールで、属性、流入元、曜日・時間帯、訪問回数などによって表示するコンテンツを出し分ける機能が利用できます。
利用料金
通常プラン:月額150,000円から
サポートプラン:月額300,000円から
DLPO:AIによる表示コンテンツの最適化が可能なツール
「DLPO」はDLPO株式会社が提供している国内実績No.1のLPOツール(*1)です。
2007年にSEOコンサルティングなどを展開するアイオイクス株式会社のプロジェクトとしてスタートし、スピンオフの後に2018年に電通グループの傘下に入り「DLPO株式会社」となりました。
DLPO株式会社はLPOコンサルティングを主とした事業を行なっているため、コンサルティングを受けながらLPを作成することも、LPOツール「DLPO」のみを利用することも可能です。
コンテンツの出し分けにおいて、AIでユーザーを自動的にセグメント化し、そのセグメントに合ったコンテンツを表示する「AIパーソナライズ機能」を利用することができます。
*1:2011年から2014年までLPOツール売上No.1
利用料金
初期費用:200,000円
月額費用:100,000円から
Kaizen Platform UX:流入元やユーザーの行動でコンテンツを出し分けるツール
「Kaizen Platform UX」はKaizen Platformが提供しているサービスの1つで、Webサイトの改善に特化したサービスになります。
LPOツールとしての利用例としては、広告で訴求した内容毎にLPのファーストビューを出し分けることができたり、フォーム入力中離脱してしまったユーザーが再訪問した時に完了率を上昇させる施策を行なうことができます。
利用料金
要問い合わせ
Squad beyond:広告運用ノウハウを元にLPを最適化するツール
「Squad beyond」は株式会社SIVAが提供しているWeb広告の効果を最大化させるツールです。
LPにユーザーを集客するためにWeb広告を出稿している場合に効果を発揮します。
LP作成機能を利用する場合はサーバー容量が無制限となっており、どんなにアクセスが増えても追加費用がかかることがありません。
利用料金
LIGHTプランの場合:12ヶ月契約で月額98,000円(税別)、単月契約で月額119,000円(税別)
WebAntenna:広告や検索の費用対効果を調べるツール
「WebAntenna」はLPへの集客を広告、検索、SNSなどさまざまな経路で行なっている場合に、どのような広告が最も成約に繋がっているかを調べることができるツールです。
LPでの商品サービスの販売では初回アクセスで成約することは少なく、他社との比較などで複数回閲覧されることが多いため、どの経路から流入しているかを記録することで、経路別の効果を調査することができます。
利用料金
初期費用:無料
月額費用:月額20,000円から(クリック数に応じて)
(ソーシャルやSEOの計測、CV属性調査などは別途月額費用が発生)
SiTest(サイテスト):ヒートマップ機能が強みのツール
「SiTest」は株式会社グラッドキューブが提供している、「Webサイトの解析から改善までを一元化できる国内唯一のLPOツール」です。
ヒートマップ機能やA/Bテスト機能の他、ユーザーの画面の動きを解析した機能が搭載されています。
無料トライアル終了後は「制限プラン」に移行し、1ヶ月以内に有料プランの契約を行えば無料トライアル中のデータを引き継ぐことができます。
利用料金
無料トライアルあり
初期費用:なし(ただし申込み時に計測データ保守管理費用6600円・税込)
月額費用:要問い合わせ
どこどこJP:IPアドレスから企業情報を割り出すツール
「どこどこJP」は株式会社Geolocation Technologyが提供する、IPアドレスと様々な情報を紐づけたデータベースです。
主としてBtoB企業が作成したWebサイトについて、IPアドレスから企業名や売上高、従業員数などを自動的に表示できるようになります。
これにより、LPにアクセスしたユーザーがどの企業に所属しているかを把握することができ、商談などのアプローチを通じて成約可能性を上げることができるようになります。
利用料金
Javascript APIの場合
初期費用10万円、月額費用1万円から(リクエスト数に応じて変動)
(2023年1月以降は初期費用12万円、月額費用1万2千円から)
AIアナリスト:Webサイトの改善点を洗い出すツール
「AIアナリスト」は株式会社WACULが提供しているサイト分析サービスです。
36,000サイトを分析してきたノウハウを元にWebサイトを採点し、改善点を洗い出すことができます。
Googleアナリティクスのデータを使用するため、Googleアナリティクスを導入していないWebサイトでは利用することができませんが、手軽にサイト分析を行なうことができるツールです。
利用料金
無料プランあり(人工知能の提案一覧とレポート画面を確認可能)
有料プランは要問い合わせ
CVX:LPの作成が可能なLPOツール
「CVX」は株式会社ポストスケイプが運営している「コンバージョンラボ」から生まれたクラウド型LPOツールになります。
LP作成機能と分析機能がセットになっており、LPを直感的に作成できるだけでなく、テンプレート機能を使って短期間に大量のLPを作成することも可能です。
また、A/Bテスト機能ではHTMLを直接編集しなくてもA/Bテスト上のテキストなどを修正することができます。
利用料金
14日間の無料トライアルあり
初期費用・月額費用:要問い合わせ
まとめ
LPの効果を最大化させるためにLPOツールを利用する場合、アクセスしたユーザーを分析し、表示するコンテンツを最適化する必要があります。
しかし、ヒートマップを分析するために事前の設定が必要になる場合や、A/Bテストを行うためのノウハウが蓄積できていない場合は、LPO支援のコンサルティングが有効な場合もあります。
ディレクターバンクではLP制作やリスティング広告の運用代行など様々なサービスで皆様のランディングページ最適化のお手伝いをしております。
ランディングページへの集客に関するお悩みや、「もっとランディングページを有効に活用できないか」といったご相談などありましたら、ぜひ一度弊社までご連絡ください。