WordPressで会員制Webサイトを簡単に作るオススメプラグイン10選:2022年7月版

2022年7月28日

WordPressは企業のコーポーレートサイト、ブランドサイト、店舗のサイトやオウンドメディアなど、様々なWebサイトを構築する際のCMS(コンテンツマネジメントシステム)として広く普及していますが、便利なプラグイン機能を活用することで、会員制のWebサイトを構築することも可能です。

・コストをかけずに会員制のWebサイトを作ってみたい

・本格的な会員制Webサービスを開発する前に、テストマーケティングとして簡易的な会員制のWebサイトをつくってみたい。

このような方を対象に、本記事では、WordPressで会員サイトを簡単に作ることができるおすすめプラグインを10個ご紹介したいと思います。

なお、こちらの記事では会員制Webサイト制作を外注した場合の費用相場について調査していますのでご覧ください。

会員制Webサイトを作る目的

会員制Webサイトを作成する目的は会員へのコンテンツ提供や、情報交換・交流、リード獲得などがあります。

会員へのコンテンツ提供型

会員登録をした会員のみがコンテンツにアクセスできるサイトです。

管理者側で会員登録を限定し、閉鎖されたサイト内でコンテンツを配信します。この場合、コンテンツは有償、無償を問いません。無料会員と有料会員を組み合わせたり、複数の有料プランを用意するケースもあります。

例)企業の取引先への内部連絡用サイト、アーティストのファンクラブサイト

情報交換・交流型

会員同士あるいはサイト運営企業と会員との間で様々なコミュニケーションを行なうサイトです。

サイト運営企業からの一方的な配信となることが前提であるコンテンツ提供型と異なり、双方向の情報のやりとりが行われるため、意見の食い違いなどのトラブルが発生するなどのリスクがあります。

例)法人向けサービスのサポート用サイト、社内SNS

リード獲得目的型

一部のコンテンツを非公開として、興味があるユーザーに会員登録を促すサイトです。

会員登録時に取得したメールアドレスなどを元にメールマガジンを配信するなど、次のマーケティング活動のきっかけとして使用します。

例)オウンドメディアの派生形として、一部の記事を非公開とし、会員登録をすることで記事が閲覧できるサイト

WordPressで会員制Webサイトを作るメリット

コストを抑えることができる

会員制Webサイトを外部の企業に委託して構築する場合、初期費用と運用費用で100万円を超えるような費用が発生するケースもあります。

WordPressでプラグインを導入すると、既にドメインやサーバー費用が発生している場合はプラグインの利用料のみで会員制Webサイトを構築することが可能です。また、会員制Webサイトを構築できるプラグインには基本機能が無料のものも数多くありため、外部委託と比べてコストを抑えることが可能です。

基本機能は専門知識なしで利用できる

会員制Webサイトを構築するためのプラグインを導入するだけで基本的な設定が完了します。また管理者側で初期設定などが必要な場合も、ショートコードと呼ばれるあらかじめ用意されたコードを入力するだけで機能が使える場合もあり、0からプログラミングを行う必要がない点は大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、日本語対応していないプラグインや、マニュアルが英語のみとなっているプラグインもあるので、そのような場合は日本語で解説している記事などを調べながら設定を行う必要があります。

会員制Webサイトを構築する際の注意点

会員制Webサイトを構築する場合、オウンドメディアを運営する場合と比較して大きなリスクが発生する可能性がありますので、以下の注意点を事前に把握しておきましょう。

導入時のバックアップを行なう

構築済のWebサイトにおいて会員制Webサイト用プラグインを導入する場合、デザインや表示が大きく変わる可能性があるため、チェック環境などで事前に確認をとり、バックアップを保存した上で導入することをおすすめします。

セキュリティ対策を実施する

一番重要な点は、登録されている会員の情報が外部に流出することは絶対に避けなければならない点です。

情報が漏洩した場合、会員に迷惑をかけるだけではなく、会社全体の信頼を損なうことにも繋がります。

導入しているプラグインが常に最新のWordPressバージョンなどに対応しているか(定期的にバージョンアップしているか)を確認しつつ、アップデートを行なっても支障がなさそうな場合は迅速に行うようにしましょう。

また、システム上のリスクのほか、人的リスクを下げることも意識しましょう。

個人情報を扱うことになるため、管理者の権限を定期的に見直し(管理者アカウントの棚卸)、常に最適な人数にとどめるべきでしょう。

管理者側システムの機能確認

一例として、ユーザー側で退会処理ができない場合、管理者側で退会処理を行う必要があります。その他ユーザーからの要望に対応するため、管理者側のシステム(機能、仕様)について事前に確認しておく必要があるでしょう。

管理システムに特定のIPアドレスからしかアクセスできないように設定できるか、などを確認することも必要になります。

コミュニティ作成時のトラブルを事前に防止する

コミュニティを作成する場合、会員間でトラブルが発生する可能性があります。コミュニティに関するガイドラインを作成したり、必要に応じて監視を行なうなどのコストが発生する可能性があります。

会員制Webサイトを構築するために使用するプラグイン10選

WP-Members Membership プラグイン

ワードプレスメンバーズメンバーシップ

特徴

・80,000件以上のインストール実績

・日本語対応

初心者におすすめのプラグインが「WP-Members Membership」プラグインです。

基本無料で利用でき、プラグインを導入すると、簡単に会員登録などのページを作成することができます。会員登録完了メールなどは英語が初期設定になっているので、日本語に変更しましょう。

会員か非会員かの区別をすることしかできないため、会員を2種類以上に区分することができません。(ノーマル会員とプレミアム会員など)

会員登録を有料とする場合は、追加で拡張機能を購入することでPaypalなどの決済に対応することができます。

詳しくはこちら

Groups

グループス

特徴

・20,000件以上のインストール実績

・会員グループを無制限に作成できる

会員制Webサイトの場合、会員登録したユーザーをグループ毎に分類して管理を行いますが、そのグループを無制限に設定でき、グループ毎にコンテンツ内容を制限することが可能です。

一例としては、社内掲示板として利用する際に部署毎や役職毎に閲覧権限を細かく設定することができます。

詳しくはこちら

Simple Membership

シンプルメンバーシップ

特徴

・50,000件以上のインストール実績

・決済機能が基本機能に含まれている

基本機能としてPaypalなどの決済機能を使うことができるため、有料会員を想定した会員制サイトを作成する場合には候補に上がることが多いプラグインです。

管理画面が一部日本語に対応しているため、その点についても評価が高いプラグインになります。

詳しくはこちら

Ultimate Member

アルティメットメンバー

特徴

・200,000件以上のインストール実績

・コミュニティを作成可能

基本機能が無料で利用でき、オンラインサロンのようなコミュニティを作成したい場合はこのプラグインが便利です。

有料の拡張機能を購入するとソーシャルログインや、ダイレクトメッセージ機能なども追加することができます。

管理画面が一部日本語化されているので、英語が得意ではない方にもおすすめです。

詳しくはこちら

 

BuddyPress

バディープレス

特徴

・200,000件以上のインストール実績

・ブログ作成機能や友達、いいねなどのアクション機能

今回紹介するプラグインの中で最もSNSの形態に近いWebサイトを作れるプラグインがこの「Buddy Press」になります。

Profile Gridにない「いいね」機能などがあり、多くの部分で日本語にも対応しています。

決済機能は含まれていないため、別のプラグインを導入する必要があります。

詳しくはこちら

ProfileGrid

プロフィールグリッド

特徴

・SNSやブログにようなコミュニティができる

・日本語対応していない

「ProfileGrid」は情報交換・交流型のプラグインですが、会員毎にブログ機能や友達機能などがあるため、ユーザーが企業間の連絡を行なうというより社内SNSのような使い方に向くようなプラグインになります。

詳しくはこちら

Memberful WP

メンバーフルダブルピー

特徴

・Stripeと連携することでクレジットカード決済が可能

・日本語対応していない

プラグインの無料機能でクレジットカード決済が利用可能なので、クレジットカードで購入するような高額コンテンツを販売する場合や、オンラインサロンなどの継続払いを必要とする会員制Webサイトで便利なプラグインになります。

詳しくはこちら

Membership &Content Restriction

メンバーシップアンドコンテントリストリクション

特徴

・10,000件以上のインストール実績

・日本語対応なし

決済機能(WooCommerce)と連携させることで、会員制Webサイトの中でも有料コンテンツを販売することに向いているプラグインです。会員限定セールや有料会員向けの販売が可能です。

詳しくはこちら

WP Private Content Plus

ダブルピープライベートコンテントプラス

特徴

・原則非公開のサイトとして運用しながら一部の内容を公開できる

・日本語対応していない

多くの会員制Webサイト用プラグインは「原則公開で、一部非公開」となりますが、このプラグインは「原則非公開で、一部公開」とすることが可能です。

課金機能については有料でWooCommerceと連携できる拡張機能が販売されています。

詳しくはこちら

Theme My Login

テーママイログイン

特徴

・100,000件以上のインストール実績

・外部からユーザー登録が可能

このプラグインは単独で会員制Webサイトを構築することはできませんが、WordPressのフロントページに会員登録やログインなどのページを追加することができます。

誰でもWordPress上で会員登録ができるよう設定し、アクセス権を管理する他のプラグインと組み合わせることで、ユーザー毎に閲覧権を制限した会員制Webサイトを構築するのと同じ効果を得ることができます。

詳しくはこちら

 

まとめ

会員制WebサイトをWordPressで構築する場合はまずセキュリティに問題が発生しないよう、個人情報の管理やWordPressやプラグインを常に最新にするなどの注意点を確実に実行するようにしましょう。

最後に、リード獲得目的で会員制Webサイトを構築したいと思われている場合は、様々なマーケティング機能が備わった「HubSpot」を活用することでリード獲得からコンバージョンまでを円滑に管理することも可能です。

ディレクターバンクでは専門のWebディレクターが多数所属しており、様々なマーケティング課題の解決を支援しておりますので、是非お気軽にご相談ください。

DX化のためのシステム開発、Webマーケティングシステム導入の支援なら

ディレクターバンク(株)のシステム構築支援では、即戦力のPM、システムエンジニアがDX化のためのシステム開発、Webマーケティングシステムの導入をご支援します。

詳しくはコチラ

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター画像

山口優

2017年にIT企業を退社しフリーランスとなる。自ら企画したブログメディアやSNSを中心としたマーケティング活動を行なっている。現在は動画製作とHubSpotを勉強中。