メール配信システムの最新相場調査:2017年12月版

投稿日:2017年12月13日 更新日:

例えば、顧客への急ぎのお知らせや、新商品、イベントの情報など、顧客や発注先パートナーに、メールで一斉通知する時、皆さんはどんな方法で対応してますか?

各担当者個人のメールから一通づつ手作業で送信もしくはBCCで一括送信、という方も意外に多いのではないでしょうか?10通や20通ならそのような方法でもなんとかなりますが、数十通や数百通となるとなかなか難しいですよね。

そんな時に便利なのが「メール配信システム」。メールアドレスのリストに対して高速配信することができますし、会社名や個人名の自動挿入も可能で、BCCとCCの入力間違いのような人為的なミスも防げます。自動配信や配信後の分析などの機能を搭載したものも多く、マーケティングツールとしても活用出来ます。しかし、数多くのサービスが各事業者から提供されており、無料版と有料版もあるため、どんな基準で選ぶべきか分かりにくいのも事実。そこで今回は、各事業者が提供する「メール配信システム」とその費用相場感について調査しました。

メール配信システムとは?

メール配信システムは無料版と有料版があります。

無料版は導入コストがなく手軽に使うことができますが、有料版と比べて次のような違いがあります。

  • 配信数、登録アドレス数、使用できる機能に制限がある
  • 提供している事業者や他企業の広告が表示される場合がある

有料版の場合でも無料のトライアル期間を設けていることが多いので、実際に試してから使うことも可能です。

メール配信システムの一般的な機能は次の4つです。

(1)メール作成

  • テキストメールに加え、HTMLメールも簡単に作成できる
  • 登録済の顧客名を本文中に差し込める、などの機能でメール作成業務をサポート

(2)メール配信

  • 顧客の属性ごとに一括配信できる
  • 送り忘れを防ぐ配信予約機能がある
  • 重複した配信を防ぐ機能がある

(3)効果測定とエラー解析

  • HTMLメールの開封率や、本文中のURLクリック率を測定可能
  • 配信エラーの原因を解析する機能が備わっていることも多い

(4)配信リストの管理

効果測定の結果を反映したリストの管理、顧客属性ごとの管理

実際にメール配信システムを選ぶ際には「使いやすさ」と「必要な機能が備わっているか」を確認することはもちろん、提供する事業者のサポート体制が満足できる内容になっているかについても調べておくと安心です。

そんなメール配信システムの機能と相場感を6社から調査してみました。

(月間配信数5,000件を想定にした費用感を調査)

メール配信システムの最新相場調査

1.Cuenote FC

「Cuenote FC」を提供するユミルリンク株式会社は、主軸としてeメールメッセージング・マーケティングソリューション「Cuenote®」をクラウドサービスとして提供。その他「ソフトウエアプロダクト事業」「システムインテグレーション事業」「ネットワークマネジメント事業」も展開している。

特長

●ツールの特長
  • 「画像をドラッグ・アンド・ドロップで挿入可能」「レイアウトを自由に変更できる」等の機能で、素材が揃っていれば数分でHTMLメールを作成可能
  • システム連携APIで、会員データーベースやECサイトと連携したメール送信が可能
  • PC、携帯、スマートフォンなど、ISP(プロバイダー)を問わずメール送信が可能
  • 独自開発の配信エンジン(MTA)で高速メール送信可能 ・導入実績1,200社、月間のメール配信数36億通の実績
  • 提供開始から10年以上の間で蓄積したノウハウ

「毎月1〜2回の頻度でメール配信システムについてのセミナーを開催しています。現在利用されている方はもちろん、検討中の方も参加されるので、実際の運用方法を含めて様々なことをアドバイスしております。」(ユミルリンク株式会社担当者T氏)

●利用者の特長
  • EC事業者、メーカー、自治体、新聞社、金融関係など多様な業界で利用
  • BtoCとしてのメール配信を利用するケースが多い

価格、導入イメージ

  • 初期費用:約50,000円
  • 中心価格帯 :約10,000円/月

→ 詳しくはこちら(Cuenote FCのサイトへ)

2.メールスマート

メールスマートを提供する株式会社リーフワークスは「制作事業」「広告事業」、「ECストア事業」という、3つのWEBサービスをおもに提供している。その他、求人サイトの構築から運営までをサポートする事業も展開している。

特長

●ツールの特長
  • 複数のボード(顧客リスト)を管理できるので、顧客のデータに合わせて様々な配信リストを作成することが可能
  • 顧客情報の任意項目を自由に差し込んで配信することが可能
  • 手元のリストをCSVインポートすることで、簡単にメール配信が可能

「メールフォームにてお問い合わせ頂ければ、活用事例についてのアドバイスが可能です」(株式会社リーフワークス担当者S氏)

●利用者の特長
  • BtoBでのメール配信活用が多い

価格、導入イメージ

  • ダウンロード版: 約98,000円(初期費用)
  • ASP版:約9,800円/月

(ダウンロード版の場合、メールスマートを設置するサーバーを用意する必要あり。多数のレンタルサーバーに対応。)

→ 詳しくはこちら(メールスマートのサイトへ)

3.める配くん

める配くんを提供する株式会社ディライトフルは、Eメール配信システムをASPで提供。インターネットマーケティングやシステム構築のノウハウを活かしたシステム開発とEコマース事業をメインに展開。インターネットの活用に関するコンサルティング業務も行っており、ビジネス目標や、段階的な拡張ニーズにあわせたシステムを提案している。

特長

●ツールの特長
  • 2017 年11月現在も1,000社以上が利用の実績あり
  • 使いやすいインターフェースを念頭において開発されている
  • 無料プラン有り(登録アドレス数120件まで)

「電話サポートにも対応しています。また、弊社でチームユニフォームのEコマース事業を行っているので、同種の業界については効果的な配信時間などの具体的なアドバイスが可能です」(株式会社ディライトフル担当者I氏)

●利用者の特長
  • IR PR、イーコマースを展開する企業や、観光庁、農協などの業種で活用、その他個人でのサービス利用も多い

価格、導入イメージ

●初期費用:約8,000円
●中心価格帯 :約2,000円/月

→ 詳しくはこちら(める配くんのサイトへ)

4.メール商人

「メール商人」を提供する株式会社イー・エム・ズィーは、中小企業を中心にインターネットマーケティングをASPサービスで支援。中心サービスは、メール配信システムの「メール商人」、ホームページ制作に必要な機能をオールインワンした「ウェブ商人」、オンラインキャンペーン支援システム「プロモ商人」の3つ。また、マーケティングスキルアップを支援するためのメールマーケティングセミナーを定期的に開催しています。

特長

●ツールの特長
  • 「メール配信」、「ステップメール」、「入力フォーム作成」の3機能を中心にメールマーケティングを実践するための機能がオールインワンになったシステム
  • 30日間無料ですべての機能を使うことができる
  • HTMLメールテンプレートやセグメントメールなど、メールマーケティングに必要な各種機能を装備

「利用前のお客様に向けたメールマーケティングセミナーと、利用されているお客様に向けた基礎操作説明と個別相談会を毎週無料で行っています」(株式会社イー・エム・ズィー担当者K氏)

●利用者の特長
  • Eコマース企業をはじめとして幅広い企業で使われている

価格、導入イメージ

  • 初期費用:約5,000円
  • 中心価格帯 :4,000円/月

→ 詳しくはこちら(メール商人のサイトへ)

5.配配メール

「配配メール」を提供する株式会社ラクスは、IT技術を駆使して、業務効率化を促進するクラウドサービスの提供を主軸にサービスを提供。主な事業内容は、「クラウドサービス」「レンタルサーバー」「IT技術者派遣」の3つ。元々、IT技術者を育てるためのスクーリング事業を行っていたため、IT技術者を育成するノウハウを社内に抱えており、それぞれの案件に合ったエンジニアを自社で育成し、提案している。

特長

●ツールの特長
  • 簡単な操作でPC操作に慣れない人でも、マニュアルなしで直感的に使うことができる
  • 導入前には専属の営業担当が訪問による機能説明や運用提案、他社事例の紹介を行っており、導入後も専任のサポートスタッフに無料で電話相談することが可能
  • 現在(2017年11月)の利用企業は5,000社以上
  • 人的サポート体制で、メールマーケティングの導入を支援

「営業担当やサポートスタッフが、コンテンツの改善方法や配信のタイミングなど、具体的なアドバイスをすることも可能です」(株式会社ラクス担当者I氏)

●利用者の特長
  • サービス業、情報サービス業、システム開発、広告代理店、ECサイト、マーケティング系の企業、EC企業、などの割合がやや多い

価格、導入イメージ

  • 初期費用:約10,000円
  • 中心価格帯 :10,000円/月

(データベースに登録されたメールアドレス数に応じて費用は変動する)

→ 詳しくはこちら(配配メールのサイトへ)

6.さぶみっと!メール配信

「さぶみっと!」メール配信を提供する株式会社イー・エージェンシーは、マーケティングツールの導入・活用でデジタルマーケティングを支援。データ活用・分析から改善までをサポートし、成果を出すためのサイト改善に取り組んでいます。中国・ASEAN地域に進出してのEC運用構築や、訪日外国人向けの多言語化サービスやアプリ、地域創生のビジネスも展開している。

特長

●ツールの特長
  • サービス提供から15年
  • 4000社以上の実績があり、開始時から使い続けている利用者が多い
  • 14日間無料の「無料トライアル」で実際の使用感を試すことが可能
  • ECサイトで使う場合には、API連携が必要な場合があるため、同社が提供している別のメール配信システム「API.Mail」を使う利用者が多い
●利用者の特長
  • 個人から様々な業種・業態の企業まで幅広く使われている
  • 個人の利用者では、イベント関連の告知、同窓会のお知らせ、学校の連絡網などにも使われている。

価格、導入イメージ

  • 初期費用:無料
  • 中心価格帯:2,000円/月

→ 詳しくはこちら(さぶみっと!メール配信のサイトへ)

編集部のまとめ

メール配信システムには「ダウンロード版」と「ASP版」があります。今回の調査では、ほとんどのサービスがASP版の月額費用(一部初期設定費用あり)での提供で、ダウンロード版は1社のみでした(リーフワークス社の「メールスマート」/98,000円)。

ASP版の費用相場は次の通りです。

  • 初期費用は無料〜50,000円
  • 月額費用は2,000〜10,000円

初期費用に大きな開きが出たポイントは、

  • 搭載している機能や、連携できるシステム(API連携など)
  • 同じメール配信数であっても、登録アドレス数によって価格が変動

だと考えられます。

数ヶ月に1-2回くらいの頻度で、特定のリストに一斉送信するだけであれば、シンプルな機能で安価なサービスで十分かもしれません。例えば顧客リストを購入製品や成約時期、頻度などでグループ分けしてメール配信したいのであれば、そのためにどんな機能が必要なのか?をイメージしてから、サービス選定をすすめるべきでしょう。

また、ほとんどのメール配信システムでは「メール配信数」や「メールアドレスの登録数」で料金が変動します。まずは自社の保有しているメールアドレス数と月間のメール配信数をざっくりと見積もってから、サイズ感にあったシステムの候補を2-4社に絞り込んでから、機能面やサポート面を比較していくことをお薦めします。

調査実施概要

  • 期間:2017年11月1日〜2017年11月15日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話取材にて実施

デジタルマーケティングBPO「Web担アシスト」

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