クラウド翻訳サービスと、無料翻訳サービス、自力翻訳を比較してみた

2018年9月20日

編集部の平尾です。

弊社では、業務で日本から英語の翻訳が必要になった時は、知人の翻訳者に依頼をしています。しかし、もし知人が手いっぱいですぐ着手できないってなった時にどうするの?!と心配になったことがきっかけで、先日相場レポートにて、「クラウド翻訳サービスの最新相場調査」を調べました。

クラウド翻訳サービスの3大メリットと言えば

  1. 納期が早い
  2. 文字単価が翻訳会社と比較すると安い
  3. 全てWEB上で完結できる

かと思います。

そこで、このメリットを体感してみたく、クラウド翻訳サービス、無料翻訳サービス、自力翻訳のクオリティを比較してみました。

1. 翻訳依頼をする前には必ず日本語文を英語訳用に編集しよう

今回翻訳するテキストは、当社のサービスである「Web担アシスト」の説明一文にしてみました。
WEBサイトから抜粋したテキストはこれ。

Web担アシストの強みは、Webサイトの運営経験豊富なディレクター人材ネットワーク。専門分野を持ち、コミュニケーション力のあるフリーランスのディレクターを個別にリクルーティングし、それぞれの専門性と得意分野を独自プロファイリング化。
お客様のニーズや、課題に合わせたディレクターを柔軟にアサインすることが可能です。

日本人が読む分には違和感がない文章かもしれませんが、英訳依頼原稿としては、主語や動詞が省かれていて親切ではないなと感じます。そこで事前に日本語を英訳依頼用に編集しました。黄色マーカーが編集した部分です。

当社のサービス「Web担アシスト」の強みは、Webサイトの運営経験豊富なWebディレクターの人材ネットワークですそれぞれのWebディレクターが専門分野を持ち、コミュニケーション力のあるフリーランスのWebディレクターを個別でリクルーティングし、それぞれの専門性と得意分野を独自プロファイリング化します
私たちは、お客様のニーズや、Webサイトにおける課題や目標に合わせたWebディレクターを柔軟にアサインすることが可能です。

2. 自力で翻訳してみた

参考までにこの自力翻訳である自分の英語スキルをお恥ずかしながら公開します。

  • 英検:準1級
  • TOEIC:830点(ここ最近の平均)
  • 翻訳時間:8分
  • 仕事で英語を使うことは正直あまりない。友達との会話やチャットのみ

自力翻訳の結果

Our strength of service ”Web Tan Assist”’ is the web directors resources network. Who have a lot of Website managing experience. Each web director has his/her specific field and high communication skills. We recruit freelance web directors and profile them with their specific and proud field. We can flexibly assign each web director according to client’s needs and issues on the Website.

3. 無料ツールで翻訳してみた

無料翻訳の代表と言えばやはりGoogle翻訳。
こんな感じになりました。

Google翻訳の結果

The strength of our service "Web assistance" is the human resources network of the web director who is experienced in the operation of the website. Each web director has a specialized field and individually recruits freelance web directors with communication skills and independently profiles each expertise and field of specialty. We can flexibly assign our customers' needs and directors that are tailored to the issues and goals of the website.

思ったよりクオリティ高いと思いました。不明点もありますが、やはり翻訳用に日本語文として出すにはくどい名詞と動詞を明確にすることがポイントだなあと改めて感じます。でもやはり機会翻訳、これをコピペして自社Webサイトにアップするには完成度が低いです。

4. クラウド翻訳サービス「Conyac」で翻訳してみた

今回は、相場レポートで調査した中の1社である「Conyac」を利用してみました。テキスト数が201文字でしたので、Light翻訳という一番お手軽低価格なサービスを利用しました。
朝8時10分に依頼8時45分に翻訳完了連絡メールが到着しました。

クラウド翻訳サービス「Conyac」の結果

Our strength of service "Web breadwinner assistant" recruit network of web director with a lot of experience of managing. Each web director has his/her specific field and recruiting individually freelance director with communication and profile his/her own specifying and proud field.
We can assign moderately web directors according to client's needs and issues on the Website.

なるほど〜。勉強になります。30分前後で翻訳が到着し、これで300円と考えたら、仕事だけではなく、自分の英語学習にも使えますよね。
くせになりそうです。

まとめ

3つの翻訳サービス比較すると、スピードと低価格、かつ文章にも違和感がないことから、クラウド翻訳サービスを利用することが、ビジネスの上では効率的だとしっかり体感することができました。

なんと言っても早い!
ちょっとコーヒーを淹れている間に翻訳が戻ってくる感覚。がたまりません。しかもこれでたったの300円なんてさらに驚きを隠せません。
こんな企業Web担当者の方には是非オススメしたいです。

  1. 日本語文章では、主語を省いて読みやすくしている文章も、翻訳を依頼する場合は、必ずくどいくらい主語と動詞が分かる文章で提出
  2. サービス名を翻訳するか、そのまま日本語で使うかは事前に決めておき、翻訳依頼時に文言ルールを伝えておく

以上、翻訳クラウドサービスを検討している方の参考になれば幸いです。

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Hirao Mie

世界最大級人材サービス会社にてWEBディレクターを9年、その後Global Clients solution事業部にて、本社オランダや、世界各国の同事業部とのコミュニケーション、情報共有、来日時の対応に従事。2人目出産のタイミングで退職し、2012年にフリーランスWEBディレクターとして独立。2017年よりディレクターバンクスタートアップメンバーとして見積もり相場ガイド編集長に。現在は裏方に周りSEO周りを担当。