企業がフリーランスWebディレクターを活用するメリット・ディメリット

2020年1月23日

Webディレクター人材が在籍しない中小企業様が、フリーランスWebディレクターを活用した場合のメリット・ディメリットについて解説します。社内Webデザイナーはいる、でもWebサイトがいまいち活用しきれていないなあと、もやもやしている企業様はその原因はWebディレクターが存在しないことが原因かもしれませんよ。

そもそもWebディレクターとは何をする人?

質問ですが、今この記事を読んでくださっている企業様にはWebディレクターという職種の人材が存在しますか?制作会社やIT企業ではない場合、意外とWebディレクターが存在しない会社は多いようです。考えられる理由として以下の3つが考えられます。

    • Webディレクターとは何をする人なのか分からない
    • WebディレクターとWebデザイナーの違いが分からない
    • Webデザイナーは存在するのでWebディレクターは要らない

Webデザイナーは、Webサイトを制作するという目に見える成果がありますが、Webディレクターにはそれがないので、まだまだその存在の重要性が理解しにくい点は確かにあるでしょう。またそれぞれの会社が持つ業種、サービスによって、Webディレクターの業務範囲が大きく変わるところも、業務内容を説明するのが難しいところ。しかし、どんなサービスを取り扱っている会社でも概ね共通するWebディレクターの仕事内容はあります。すごく分かりやすくまとめると次の通りです。

  • プロジェクトに関係するあらゆる担当者(エンジニア、 ウェブデザイナー、社内非Web担当者)とのコミュニケーション窓口を担当
  • プロジェクト進行管理者として工数オーバーや、ローンチ遅延を防ぐ
  • Webサイト運用のPDCAを実行し、KGI達成に向けての施策を実行
  • プロジェクトに関する企画書、仕様書の作成
  • 日々進歩するWebトレンドの動向キャッチ

このように、例えばWebサイトを1つ制作するにもそれに付随する業務が多々あり、その全てをWebデザイナーが賄うには業務が多すぎることがわかるかと思います。しかしWebデザイナーしか存在しない場合、上記の一部が行われていなく、それによって、効率的にWebサイトの運用がまわっていないことや、どこか戦略性が抜けていたりすることがあるのです。

企業がフリーランスディレクターをプロジェクト単位で活用するメリット・ディメリット

とはいっても、Webディレクターにその仕事内容を引き継ぐ人が社内にいないし、採用の仕方、判断基準も分からないという企業様も多くいらっしゃると思います。そんな時は、いきなりWebディレクターを直接雇用せずに、フリーランスのWebディレクターをプロジェクト単位でアウトソーシング(業務委託)する方法もあります。では、フリーランスWebディレクターにジョインしてもらった場合のメリット・ディメリットを見ていきましょう。

メリット1:スキルと経験を十分に持った即戦力となる人材を確保することができる

フリーランスのWebディレクターは一般的に3、4年の会社経験を持って独立する方が多いので、スキルと経験値を持って活動されている方がほとんどです。
Webディレクターを活用したことがない企業様の場合、むしろフリーランスWebディレクターを活用することで、何から始めたらよいか、今の体制や、Webサイトにどんな課題があるかもあげてもらうことすら可能な場合もあります。人材を育てるコストなく、すぐプロジェクトを開始させることができます。

メリット2:フリーランスWebディレクターが持つ人脈を通じてワンストップでプロジェクトが進められる

フリーランスWebディレクターは一人で仕事をしているわけではないことがほとんどです。Webディレクターの仕事は前述した通り、プロジェクトに関係するほとんどの担当者とのコミュニケーションを取ります。よって、日頃フリーランスの活動する上でチームを組んでいるエンジニア、Webデザイナー、コーダー、ライター、カメラマンなどの選定も、フリーランスWebディレクターの方にお願いし、ワンストップで業務を行ってもらうことも可能です。

メリット3:プロジェクト単位でのアサインのため固定人経費を節約できる

Webディレクターにどんな仕事をしてもらうかが、未定の段階で直接採用した場合、プロジェクトが始まっても始まらなくても、採用した時点で人件費と言われる固定費が発生します。フリーランスWebディレクターをプロジェクト単位でアウトソーシングした場合、その人件費は固定費から変動費として抑えることができます。
Webディレクターは専門職なので、アウトソーシングコストは簡単な事務作業のような仕事と比較するとやや高くなります。しかし、社内での育成期間が必要なく、既にスキルがあることはトータル的に考えると人件費節約に繋がるかもしれません。
また、プロジェクトが単発で終わることもあるでしょう。その場合は尚更変動費として抑えておくほうが節約できます。
サービスがスケールし、社内にWebディレクターの配置が必要になった場合は、フリーランスWebディレクターによっては引き継ぎまでしっかり行ってくれる方もいます。フリーランスWebディレクターを契約する際には、ゆくゆくは引き継ぎ可能かも事前に確認しておくと良いでしょう。

しかし、Webディレクターをアウトソーシングすることはメリットだけではなりません。ここではしっかりディメリットも抑えておきましょう。

ディメリット1:Webディレクターの業務範囲が案件によって異なるので、マッチングが難しい

前述した通り、Webディレクターの業務範囲はかなり広いです。Webディレクターによって得意不得意も異なります。ですので、単にWebディレクターという名前だけで人材確保すると、実はスキル不足、なんてことも!
ミスマッチを防ぐために、事前にずばり「あなたは何に特化したWebディレクターですか?」を必ず確認しましょう。例として次の様なことが挙げられます。

  • ECサイトの運用
  • 新規・リニューアルWEBサイトの企画・進行管理
  • メディアサイトにおける、コンテンツマーケティング運用
  • Webサイトのアクセス解析・分析、PDCA施策運用
  • SNS運用
  • Web広告の運用

ディメリット2:フリーランスWebディレクターをアサインした場合、業務のノウハウを自社で蓄積できない

Webディレクターをアウトソーシングした場合、契約が終了することで、業務のノウハウもそのまま契約終了、自社にノウハウが溜まらず、Webディレクターが不在となってから何をどうしたら良いかまた分からなくなった、なんていうことも。
Webディレクターをアサインする場合は、かならず業務の可視化をしてもらい、契約終了後に誰にどう引き継ぐかを、事前に打ち合わせしておくことがマストです。

ディメリット3:病気や事故などで制作がストップした場合、別の社内リソースを確保することが難しい

フリーランスWebディレクターを頼り切ってしまい、社内にチーム体制が出来上がっていないということはよくあります。「業務の丸投げ」とも言います。
Webディレクターが、インフルエンザになって1週間自宅安静となることで、業務が止まってしまった、問い合わせがきてもどのように対応したら良いかわからない、といったことは起こりかねません。
フリーランスWebディレクターがジョインしたとしても、Webディレクターはその時点で、自分も社内の一員として会社に貢献したいという気持ちを持っています。それを持たないWebディレクターであればむしろ必要ないと言っても過言ではないでしょう。
ですので、フリーランスWebディレクターも含め常にチームで仕事を進めいく認識を忘れないでください。

まとめ

フリーランスWebディレクターを活用するメリット・ディメリットをご理解頂けましたでしょうか。
Webディレクターは専門職です。いきなり人事異動で未経験者がすぐにWebディレクションを行うことはなかなか困難なことです。
Webサイトを活用しきれていないけど、何からしたら良いか分からないという方はまず、フリーランスWebディレクターをアウトソーシングし、戦略的にWebサイトを運用するための新たなチーム体制を作ってみてはいかがでしょうか。

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Hirao Mie

Hirao Mie

世界最大級人材サービス会社にてWEBディレクターを9年、その後Global Clients solution事業部にて、本社オランダや、世界各国の同事業部とのコミュニケーション、情報共有、来日時の対応に従事。2人目出産のタイミングで退職し、2012年にフリーランスWEBディレクターとして独立。2017年よりディレクターバンクスタートアップメンバーとして見積もり相場ガイド編集長を担当。

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