自社サイトリニューアルの進め方と最初に把握すべき6つの情報

2020年12月16日

ホームページは企業の顔でもありますので、特定の部署や担当者の意見だけではなく、組織内で合意形成を行った上で作っていく必要があります。また、自社のホームページリニューアルでは、WEB制作会社やWEBデザイナーなどの外部の制作パートナーに依頼するケースが一般的です。

つまり、社内の担当者に求められるのは、下記のようなスキルになります。

・他部門や関係者など社内の意見を取りまとめる。
・自社のビジネスにおいて、どんなホームページが必要か企画を考える。
・外部制作パートナーとプロジェクトを進行管理していく。

しかし、ホームページのリニューアルは数年に1度のプロジェクトであり、そのようなスキルや経験を持っている人が担当になることは稀で、多くの担当者は手探りでホームページリニューアルのプロジェクトを進めなくてはいけないのが一般的ではないでしょうか。

この記事では、自社のホームページリニューアルを担当することになった方向けに、リニューアルプロジェクトの一般的な進め方の概要と、担当者に指名されたら最初に把握しておくべき6つの情報についてお伝えしていきます。

この記事の対象者

オンライン商談をこれから始めたい

  • 自社サイトのリニューアルの進め方について知りたい。
  • 自社サイトのリニューアルの担当になったが、どこから着手すべきか悩んでいる。

 

1.ホームページリニューアルの一般的な進め方

規模にもよりますが、恐らくホームページリニューアルのプロジェクトは数ヶ月〜1年程度の中長期間に渡りますので、現時点では全体の流れをイメージ出来れば十分です。今回は6つのステップで基本的な手順をお伝えします。

ステップ1)目的・目標・課題を決める

なぜリニューアルするのか?」「リニューアルで何を解決したいのか?」などを明確にします。

ステップ2)どんなホームページが必要か決める

1を踏まえ、自社のビジネス視点で「こんなホームページが欲しい」という内容をまとめます。いわば「新しいホームページの企画書」をまとめていくイメージです。

ステップ3)WEB制作会社への見積り依頼〜発注先選定

企画書をベースに、複数のWEB制作会社に提案を依頼し、その中から発注先となる制作パートナーを決定します。見積り金額も大事ですが、あなたが提示した企画書の内容を踏まえた提案になっていることが一番大事です。

ステップ4)WEBサイト制作〜納品

発注先のWeb制作会社によりますが、一般的には下記の流れで進められることが多いようです。

情報設計:Webサイト全体の構成(サイトマップ)、各ページの構成(ワイヤーフレーム)

デザイン:Webサイトのビジュアルデザイン

制作開発:HTML/CSSなどでWebページの制作(コーディング)、WordPressなどCMSの環境構築

ステップ5)検収〜リニューアル公開

Web制作会社が納品したホームページが指定通りに作られているか検収します。問題があれば修正を依頼して、完了したら新しいホームページを公開します。

ステップ6)運用・改善(PDCA活動)

新しいホームページを運用しながら、当初の狙い通りにビジネスで活用出来るか検証していきます。PDCAを回しながら、継続的な改善活動を行っていきましょう。

 

以上、ホームページリニューアルを進める時の、おおまかな手順の説明でした。次は具体的に何から着手すべきか?について解説します。

 

2.担当者が、最初に把握しておくべき6つの情報

1)今回、リニューアルすることになった理由や背景

「目的・目標・課題」など色いろな表現がありますが、要は担当者として、理由や背景を語れることが大切ですもし上手く語れない場合は、今回のリニューアルを決定した社内のキーマンに直接話しを聞きに行きましょう。単一の要因ではない場合もありますので、優先順位も把握出来ればさらに良いと思います。

例)リニューアルの目的

サイトのトラフィックを伸ばしたい。

ホームページの運営業務を効率化したい。

今風なデザインに一新したい。

 

2)リニューアル後の成功イメージ

例えば、「サイトのトラフィックを伸ばしたい」という場合、いつまでにどのくらい伸ばせたら成功なのか?を把握しましょう。この情報は、今回解決したい課題の大きさを測る上で大切です。1年後なのか3年後なのか、10%なのか10倍なのか、で課題の大きさは全く違ってきますし、課題の大きさが違えば、リニューアルの方針や企画内容、恐らくリニューアルに掛ける予算も変わってくるからです。

 

3)現在のホームページのシステム要件

ここは情報システム部門や前回依頼したWeb制作会社に聞いてみるといいでしょう。サーバーやCMS、その他関連しているシステムがあれば確認しておきましょう。專門的な言葉も多いと思いますが、一つひとつを理解する必要はありません。WEB制作会社に提案依頼をする時に必要になりますし、課題を考える時のヒントが隠されているケースもあります。

 

4)今回のリニューアルのための予算感

予算化されていれば、その額を把握しておきましょう。プロジェクトの規模が把握出来ます。もし予算化されてない場合は、前回リニューアル予算を確認しておくと良いでしょう。精緻な予算でなくとも、おおよそこのくらいは掛かっていたと把握しておくだけでも構いません。

 

5)ホームページ関連の年間予算

ホームページ関連の費用が発生しているようであれば、その金額や概要を把握しておきましょう。今回のリニューアルに関連して、増額しなければいけない費用や、逆に削減可能な費用もあるかもしれませんし、今まで見落としていた関連部署が見えてくるかもしれません。今回のリニューアルプロジェクトの影響範囲を確認する上で役に立つでしょう。

例)ホームページの運営費用

サーバー費用

サイト保守管理費用

コンテンツ制作費用

各種ASP利用料(フォーム、リード管理、メール配信)

Web広告出稿費用 など

 

6)現在のホームページのパフォーマンス

Google AnalyticsやGoogleサーチコンソールなどのツールでホームページのパフォーマンスデータを把握しておきましょう。課題の大きさを測る上で役に立つデータとなります。この辺りのデータの把握は、不慣れな人には大変だと思いますが、Webに慣れている人にとっては比較的軽い作業なので、詳しい人がいたら相談してみると良いと思います。もし気軽に相談相手が見当たらない場合は、ディレクターバンクでもお手伝い可能ですので、当サイトのお問い合わせフォームからご相談ください。

 

3.次のアクション(仮説設計)

情報がある程度集まってきたら、それらを整理分析しながら、今回のリニューアルで取り組む範囲や、どのようにリニューアルすれば、課題解決や目標の達成に繋げられるのか?仮説を考えるフェーズに移ります。「新しいホームページの企画書」の下準備になります。

例えば、以下のようなイメージで自分なりに情報を整理しつつ仮説を考えてみましょう。

1)今回の改善で達成可能な目標値(KPI)と時間軸を設定する。
例)来年上期までに、商品問合せ数○件獲得

2)既存のサイトの問題点を洗い出す。
例)商品ページの閲覧数が少ない/商品情報が少ない(分かりにくい)

3)改善施策の選定
例)広告出稿で訪問者数を増やす/商品ページへの導線を改善する/商品情報を充実させる(スペック、価格、事例)

とは言え、Webサイト運営やWebマーケティングが日常の業務ではないのに、ホームページリニューアルの担当者になった方にとっては、少し大変なフェーズかもしれません。かなり時間がかかってしまうかもしれませんし、精度の低い仮説になってしまうこともあるかもしれません。

仮説設計は、リニューアル全体の成否に関わってくる重要なポイントなので、もしWeb活用に関して信頼できる人がいれば、相談してみるのも良いでしょう。今回集めた「6つの情報」があればその人からのアドバイスも精度の高い内容が期待出来ると思います。

 

まとめ

以上、ホームページリニューアル全体の進め方と、担当者が最初に着手すべきアクション(情報収集〜仮説設計)について解説してみました。

どんなに優秀なWeb制作会社も、あなたの社内がどんなことに困っていて、ホームページをどうしたいのか?については知ることが出来ません。

ホームページの担当になると、SEOやWEBページ制作などWebの專門知識も必要になってきますが、その点は信頼できるパートナーを見つけることが出来ればある程度は解決しますので、まずは社内の情報を把握することからスタートしてはいかがでしょう。

 

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鶴久英二

tsuruhisa

1968年福岡県久留米市生まれ。1991年大学卒業後にディスプレイ業界大手の丹青社に入社。1996年より、当時パソコン通信事業者だったニフティ株式会社に入社。一環して、オンラインサービスの運営部門を担当。2016年、ディレクターバンク設立。取締役/ディレクター。

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