Webマーケティングをおこなう際、商品販売をはじめ、キャンペーンやイベントなどの集客用に、既存のWebサイトのページとは別に、ランディングページ(着地用のページ)を作成することがよくあります。
一般的にランディングページを制作する際、担当者の制作スキルや予算、そして自社のWebサーバーの環境に応じて、いくつかの制作方法が考えられます。
今回は、HTMLやCSSの知識がなくてもWordPress上で簡単にランディングページが制作できる、初心者向けのおすすめのテンプレートとプラグインをご紹介します。
WordPress向けランディングページテンプレート
ランディングページ(LP)をWordPressで作成する際は「LP作成に対応したテーマを購入する」「LP作成用のプラグインを導入する」の2つの選択肢があります。
さらにLP作成対応テーマの中にも
- LP作成専用テーマ
- LP作成補助機能がついたテーマ
の2種類があります。
「Colorful」「MeVIUS」などのLP作成専用テーマは、テーマを適用すると全てのページデザインがLP作成用のテーマになってしまうため、ランディングページだけで利用したい場合はLP作成補助機能がついたテーマやプラグインの導入を検討することになります。
1.Colorful
「Colorful」は最短3分で、初心者でも簡単にランディングページを作成できる15,000本以上の販売実績を持つ定番のLP作成専用テーマになります。
ライセンス買い切り型のため、一度購入すれば複数のランディングページを作成する場合でも追加料金が発生することはありません。
価格は通常版が9,800円(税込)、デザインの選択肢が豊富な上位版が12,800円(税込)です。
また、こちらの記事で実際に「Colorful」を使ってランディングページを作成する手順と使ってみた感想を掲載していますのでご覧ください。
2.MeVIUS
「MeVIUS」は販売本数2,000本を突破したLP作成専用テーマで、200種類以上のヘッダーと80種類以上のボタン画像を組み合わせ、合計16,000通りの組み合わせからLPを作成できます。
現在シンプルなメール登録フォームを用意していた場合、MeVIUSを利用することでメルマガ登録率の上昇などが期待できます。また、一度購入すれば複数サイトで利用が可能です。
価格は7,980円(税込)です。
3.My song
「My song」はLP作成専用テーマの中でも機能を最少化することでわかりやすさに変え、最短ロゴとヘッダー画像を入れ替えるだけでサイトが完成するようにできています。
イベント告知や名刺がわりのページとして重宝するだけでなく、30日間のメールサポートも付いているので、困ったことがあっても気軽に質問することができます。
価格は9,999円(税込)です。
4.Grazioso(グラツィオーソ)
「Grazioso」は1カラムのフラットデザインを特徴としたLP作成専用テーマです。
豊富なアニメーション表現や、手軽にパララックス効果を活用できるコンテンツ表現が人気です。またカスタムCSSを実装しているため、よりデザインにこだわりたい中級者以上にもおすすめです。
価格は1サイトライセンスが19,800円(税込)、無制限ライセンスが49,800円(税込)となっています。
5.LIQUID LP(リキッドエルピー)
「LIQUID LP」は本格的なランディングページを作ることができるテーマです。WordPress公式有料サポートテーマにも登録されており、WordPressの最新エディターにも対応しているため、直感的に作成を行なうことができます。
「プロダクト」「リード」「サンプル」の3種類のテンプレートが用意されていて、テンプレートを編集することでLPを完成させることができます。
価格は16,280円(税込)です。
6.LIQUID APP(リキッドアップ)
「LIQUID APP」はスマートフォンやタブレットのアプリに特化したランディングページ用テーマとなります。
アプリのスクリーンショットをアップロードすると自動的に端末のモックと合わせて表示されたり、APP STOREやGoogle Playなどのアプリストアロゴが入ったダウンロード用バッジを簡単に設定できます。
価格は16,280円(税込)です。
7.DROP
「DROP」はLP専用テーマではありませんが、トップページをランディングページのように利用することができます。
また、高機能なグラフ・チャート作成機能があり、簡単な設定だけでおしゃれな棒グラフや円グラフを追加することができます。
価格は32,800円(税込)です。
8.OOPS!(ウップス)
「OOPS!」はまずトップページのファーストビューで、パララックス効果を用いてユーザーの目を惹きつけます。そしてLPとして必須と言ってもいいCTA機能についてABテスト(*1)機能があり、よりコンバージョン率の高いページに改善していくことが可能です。
(*1機械的に2種類の表示を出し分けてどちらの反応が良いかを調べるテスト)
価格は19,800円(税込)です。
9.TENJIKU
「TENJIKU」は飲食店用の有料テーマですが、LP作成機能が充実したテーマになっています。
ヘッダーフッターの表示/非表示を設定できることはもちろん、店内や料理の写真を活かしたランディングページを作成することができます。LPによって広告出稿用、リピーター向けの告知用など様々な使い分けができるようになっています。
10.VENUS(ヴィーナス)
「VENUS」は高級ブランドや企業サイトなどに適した有料テーマで、3種類のランディングページ用テンプレートが用意されています。また、簡単な操作で自由度の高いカスタマイズが可能です。ブランド力を向上させたい場合やデザインで他社と差をつけたい場合に便利なテーマになっています。
価格は12,980円(税込)です。
WordPressでランディングページを自由に作るプラグイン
ランディングページ作成用プラグインを導入するメリットは「他のページのデザインはそのまま変えずに」ランディングページを作成できることです。また、有料プラグインを購入したときに、一度購入するだけで多くのテーマで利用できることがメリットになります。
日本企業が販売しているプラグインだけではなく世界的に利用されているプラグインも併せてご紹介します。
11.LPtools
「LPtools」はWordPressの多くのテーマで動作させることができるLP作成用のプラグインになります。
36種類のデザイン済ブロックが用意されており、テキストを入力するだけでほぼ完成します。またユーザーがLP表示後に開始するタイマー機能などもあり、コンバージョン率の高いLPを作成することが可能です。
価格は32,780円(税込)です。
12.Danganページビルダー
「Danganページビルダー」は登録フォームやお客様の声など12種類のデザイン済みパーツが用意されており、取得したメールアドレスを外部のメール配信システムと一発で連携させることが可能です。
購入後のサポートについても、公開されているマニュアルを見て問題が発生した時は、サポート窓口に問い合わせをすることができます。
価格は12,800円(税込)です。
13.Elementor Website Builder
「Elementor Website Builder」は無料のプラグインで、無制限にランディングページを作成することができます。コーディングなし、ドラッグアンドドロップでパーツを配置するだけでレイアウトを組むことができます。
日本語表示に対応していますが、より機能が豊富なProアカウントは月額49ドルからのドル決済になります。
14.Landing Page Builder
「Landing Page Builder」は無料で使えるプラグインで、LP作成に特化しています。リード獲得やメールアドレスなどのオプトインページなどが簡単に作成できます。
現状日本語対応はしていません。
15.Divi PAGE BUILDER PLUGIN
「Divi PAGE BUILDER PLUGIN」は海外製のページ作成用プラグインで、世界で最も多く利用されているページ作成プラグインの一つです。
ライセンスを買い切り型で購入する場合は249ドルですが、年額89ドルのプランも選択することができます。
まとめ
初心者の方がランディングページを自分で作成する場合、作成手順が簡単でわかりやすいことも重要ですが、LPの主たる目的であるコンバージョン(資料請求、メールアドレス登録など)の成果が上がることがビジネス上大切だと考えます。
現在使っているWordPressのテーマでLP作成補助機能がない場合は、今回ご紹介したテーマやプラグインの他、「ペライチ」などのLP作成用CMSサービスなども検討しながら最適なものを探すようにしてください。
ディレクターバンクでは「HubSpotで作るLP作成プラン」を提供しています。HubSpotを利用すると獲得したメールアドレスがデータベース化されるなど便利な機能が満載ですので、LP作成だけでなく改善でお困りの方も是非ご相談ください。
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